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【鎌倉殿の13人】第16話あらすじ感想~軍神・義経に敗れ散る木曽義仲

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嫡男が生まれた義時。
頼朝によって「金剛」と命名されます。

上総介の死があってからか、義時の顔がうかない顔してる気がするのですが…

私も、いまだに上総介の死を受け入れられずにいるわ

離れてしまった御家人たちの気持ちを戻し一枚岩となるために、鎌倉殿は伊豆から北条時政を呼び戻します。

伊豆で鎌倉の事情を俯瞰していた時政は義時に「北条が生き抜いていく手はただ一つ源氏に取り入り、付き従う。これまで以上に」とくぎを刺すのでした。

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目次

【鎌倉殿の13人】第16話 あらすじ

大きな代償を払い、頼朝は御家人たちをまとめあげた。

義経は鎌倉からの援軍を待っている。

戦が近づいている。

―オープニングナレーション引用

頼朝追討の院宣

1183年12月後白河法皇より頼朝追討の院宣が出されます。

「背後に義仲がいることは明白」と鎌倉殿は義仲を討つべく御家人たちを集めます。

源範頼を総大将、軍(いくさ)奉行を梶原景時として、先陣として出向いている義経の軍勢に合流させるのです。

義仲からの文

軍議の最中弁慶が、義仲の使者が届けた文を持ってきます。

そこには「ともに平家を討とう」と書いてあるのでした。

使者の首をとって宣戦布告

文を読んだ義経は「寝ぼけてるのかー!」とくしゃくしゃにしてうち捨てます。

そりゃそうだよね。義仲と平家を討つために出向いてきたんだから。

その前に和田殿と梶原殿が険悪になった時も笑えるなとニヤッとしてたところを見ても、サイコパスな義経が表れていたね。まさに戦うために生まれてきた男って感じだね。

そして使者の首をとって義仲へ送り返して、挑発するのでした。

景時さんが使者を殺すのは武士の作法に反すると言ってるんだけどね。

義経の頭の中は戦に勝つことしかないからね。どんな手を使ってでも。勝つことが鎌倉殿(兄上)との約束だと思っているから。

義経の計略ー軍勢は少ないという噂を流す

義仲が自分たちをまだ敵と見ていないと察するやいなや、義経は兵の数を一千と噂を流します。

敵の油断を誘うためです。

どんどん策を考え実行に移す義経の姿は、畠山や土肥には、たくましくもありまぶしく見えたのでした。

京を離れる木曾義仲

まんまと義経の策にはまった義仲は宇治川に進軍して、はじめて敵勢の多さを知り京を離れる決意をします。

御所に赴く義仲

京を離れる前に後白河法皇のいる御所へ赴くも、目通りのかなわなかった義仲。

大声を出し、「法皇様の御悲願成就、平家が滅び、三種の神器が無事戻られること、心よりお祈り奉る次第」と言って京を去るのでした。

義だのなんだのと結局平家と変わらないことを言う義仲のことを、法皇様は最後まで好きになれなかったようだね。

日本一の大天狗と言われた人だからね。義とは正反対にいる人なのよ義仲とは真逆だからね。

後白河法皇に拝謁する義経

義仲が京を去ったあと、義経は後白河法皇に謁見を許されます。

しばらく休めと言われると義経は「九郎義経、これより義仲の首を落とし、その足で西へ向かって平家を滅ぼしまする。休んでいる暇はございません」と言いきります。

それに対し法皇は「よう申した!」と言ってほめたたえたのでした。

行家と義仲は休めという言葉を真に受けて、すぐに平家討伐に行かなかったから法皇の機嫌が悪くなったんだったね。

後白河法皇と義経はきたない手法も平気でやる、ある意味似た者同士。きっと通じるものがあったんだよ。

宇治川の戦い~粟津の戦い

宇治川で敗戦の将となった義仲は範頼の軍勢が待ち構える近江へと向かいます。

巴御前との別れ

勝ち目はないと覚悟を決めた義仲は、巴御前に嫡男・義高への文を託して落ち延びさせようとします。

「嫌でございます。地の果てまで殿のおそばに」という巴の頬を血まみれの手で押さえ、「さらばじゃ」と言う義仲。今生での別れです。

なおらん

今回はこの場面で号泣でした。義仲もまた巴を愛していたんだなというのがひしひしと伝わってきていたたまれませんでした。

血まみれの手が敗戦の将の覚悟を一段と際立たせる素晴らしい演出だったね。青木崇高さんが演ずる義仲は男気があって最後までかっこよかったです。

このあと敵勢と会い応戦するも捕らえられた巴御前ではあったが、和田義盛に気に入られ側女となったようです。

義仲の最期

巴御前と別れたあと、わずかな兵とともに北陸へ逃げる途中、近江の粟津で敵軍と遭遇します。

源義仲、やるだけのことはやった。一つだけ心残りがあるとするならば…」と言ったところで一本の矢が眉間を貫いたのでした。

このあと鳥の鳴き声を聞き何かを感じ取った義高のシーンだったので、義仲の心残りは義高への思いだったのでしょう。

人質として鎌倉へ差し出す時に、戦になることはない。父を信じろと言ってたからね。

義高との約束を果たせなかった無念と、これから義高がたどる運命を考えたらさぞかし心残りだっただろうね。

一ノ谷の戦い

福原へ落ち延びた平家を義経たちが追い詰めます。

四方を山と海に囲まれた要害

軍議の中、義経は山から攻め敵の軍勢を分散させ、裏をかいて予想外の所から攻め込む戦略をたてます。

どこから攻めるおつもりでという問いに「考え中である。その時その場をこの目で見て決める」という義経。

二日はかかる行程を一日で行くという義経に、無謀だという反論が巻き起こると…

なんだ、なんだー!坂東武者は口だけかー!」とはっぱをかけます。

義時が梶原殿に意見を求めると「九郎殿が正しゅうござる。すべて理にかなっている」と答えるのでした。

梶原殿の言葉で皆が納得し、義経の策にのることになります。

義経の策を先に考えられなかった自分を腹立たしく思う景時。義経を戦神・八幡大菩薩の化身のようだと語るのでした。

新たな計略ー偽りの和議

義経は義時に「源氏との戦を避けるように法皇様からお指図をいただく」と告げます。
偽りの和議です。

平家の気を緩ませ一気に攻め込む。だまし討ちです。

後白河法皇は面白がってこの策を受け入れるのでした。

福原へ向かう山中

あたりは断崖絶壁の山。ここでも義経と景時の意見が割れます。

馬からおり、先に馬だけを行かせあとから攻め込む策を打ち出すと景時は「攻めかかる時に下馬するなど、我ら坂東武者にそんな無様なまねはでき申さぬ」と反論するのです。

それを聞いた義経は「戦に見栄えなど関わりない!そんなことのために大事な兵を無駄死にさせてたまるか!もういい、私の兵だけで行く」と答えるのでした。

義経の軍勢は少数。義時は畠山重忠についていくように頼みます。

重忠は「馬を背負ってでも下りてみせます。末代までの語り草となりそうです」と言って後を追うのでした。

景時は「何故、あの男にだけ思いつくことができるのか」と次第に嫉妬にかられていくのです。

運命を決めた鹿の糞

鉢伏山の断崖の上で鹿の糞を見つけて破顔する義経。

鹿が下りられるなら馬も下りられるということ。

鹿の糞に命運をかけた義経だったのでした。

そのころ生田口では範頼軍と知盛軍の戦いが始まるのでした。

鵯越の逆落とし

一の谷に本陣をかまえる平家軍。安徳天皇に「ここ一ノ谷に敵は参りませぬ」と言う宗盛。

そこへ馬のいななきが聞こえてくるのです。

義経の軍勢です。世にいう鵯越の逆落としで下りてきたのです。

CGでも合成でもなんでもいいから鵯越の逆落としのシーンが見たかったな。

そう思ってる人も多いだろうね。だけど、この鎌倉殿の13人は群像劇なんだ。一つの有名なシーンにこだわることなく作り上げていく三谷さんの思いが詰まっているってことだと理解したよ。

ほうほうのていでやってきた(あ、べつに逃げていたわけではないですが^^;)義経の軍勢でしたが、やっと本格的に戦ができるとなった義経はもはやバーサク状態。
嬉々として馬上から弓を射るのでした。

つづく…

\ガイドブックがあるともっとドラマを楽しめるよ/

【鎌倉殿の13人】第16話 感想

今回は義仲の死があっけなく描かれていたり、鵯越の逆落としのシーンが前後だけで描かれるというさみしさもありますが、そこは【鎌倉殿の13人】が群像劇であるという三谷さんの強い思いが感じ取れる回でした。

このドラマはあくまでも北条義時が主人公です。そこをぶれずになおかつ視聴者をたのしませてくれる手法にはいつも舌を巻きます。

義仲が矢で討たれたあとの義高のシーンは、絶妙でした。(烏の鳴き声で父の死?を感じ取っている、父子の深い絆が醸し出されていました)

また、少ないセリフの中にしっかりと梶原景時が義経に嫉妬を抱いていく様子は、今後の展開にかかわりのある秀逸なシーンです。

源平合戦クライマックスへ怒涛の進撃です。しばらくバーサク状態の義経が楽しめるでしょう。

また、来週は上総介の死同様に悲しみの回となること間違いないでしょう。

なおらん

ハンカチを持っての視聴をお勧めします。

今回の私の注目点
なおらん

戦に赴いている御家人たちから次々と鎌倉へ文が届きます。人それぞれ個性があり、人物の性格をよーく表しています。細部まで考え抜いている三谷さんの丁寧な仕事がうかがえます。(≧▽≦)

なおらん

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