2025年の大河ドラマは横浜流星さん主演の「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺」と発表されました。
江戸時代に歌麿や写楽を売り出したプロデューサー的存在、版元として名を馳せた蔦屋重三郎(つたやじゅうざぶろう)のストーリーとなるわけだが、この名前を知っていた日本人はどれほどいたでしょうか。
という私も発表があるまで存じ上げませんでした。
これまでの大河では戦国武将や幕末志士を扱ったものが多く、誰もが知っている人物ばかりでとっつきやすさがありました。
しかし今回はメジャーとは言えない人物を取り上げ、脚本を森下佳子さん、主演を横浜流星さんという豪華な組み合わせで私たちに届けてくれようとしています。
ワクワク感が高まるのは言うまでもありません。
これから徐々に発表されていく出演者たちにも期待がふくらんできますね。
べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~ キャスト一覧
これまで発表されたキャスト一覧です。
随時更新していきますのでお楽しみください。
蔦屋重三郎ー横浜流星
横浜流星さんは大河ドラマ初出演で初主演となります。
大抜擢と言えるキャスティングです。
極真空手初段で、中学3年生の時に世界大会「2011年 第7回国際青少年空手道選手権大会 13・14歳男子-55kgの部」で優勝し、世界一に輝いたという経歴の持ち主です。
直近の映画「春に散る」の役作りのためにボクシングを始め、プロテストにも合格したという腕前で、何事もとことん突き詰める性格のようです。
横浜流星さんが持っているポテンシャルが、蔦屋重三郎をどのように構築していくかとても楽しみですね。
田沼意次ー渡辺謙
「西郷どん」以来7年ぶりの大河となる”謙さん″ですが、大河ドラマは6度めとなります。
渡辺謙を一躍スターに押し上げた、皆さんご存じの「独眼竜政宗」。
平均視聴率39.7パーセントという今では脅威の数字をたたき出し、歴代の大河ドラマの中でも燦然とトップに君臨しています。
海外での活躍と評価も高い謙さんの出演は、おのずとドラマも引き締まり視聴者を引き込むことは間違いないでしょう。
大河ドラマファンとして謙さんの出演は、この上ない喜びです。
渡辺謙さん出演の大河ドラマ
- 山河燃ゆ(1984年) – 楠田武 役
- 独眼竜政宗(1987年) – 伊達政宗 役(主演)
- 炎立つ 第一部・第三部(1993年7月- 1994年3月) – 藤原経清・藤原泰衡 役(主演)
- 北条時宗(2001年) – 北条時頼 役
- 西郷どん(2018年) – 島津斉彬 役
喜多川歌麿ー染谷将太
「麒麟がくる」の織田信長役が脳裏に焼き付いている方も多いのではないでしょうか。
染谷将太さんは31歳ながら、なんとこれが5度目の大河ドラマとなります。
謙さんとさほど変わらないのは凄いですね。
大河に愛された男のようです。
7歳のころから子役として活動を始め、様々な役をこなしてきた彼の演技力は地に足がついた確固たるものです。
謎の多い喜多川歌麿という人物をどのようにとらえ、自身に投影させていくか期待が膨らみます。
染谷将太さん出演の大河ドラマ
- 武蔵 第13話(2003年4月1日)
- 龍馬伝 (2010年) – 山内豊範 役
- 江〜姫たちの戦国〜 (2011年) – 森坊丸 役
- 麒麟がくる(2020年) – 織田信長 役
田沼意知ー宮沢氷魚
宮沢氷魚さんは、大河ドラマ初出演となります。
とは言え朝ドラでは「エール」「ちむどんどん」に出演しており、NHKのドラマへの貢献度は周知の通りです。
近年映画やドラマの話題作への出演もあり、かなり力をつけてきた印象があるので期待値大ですね。
謙さん演じる田沼意次の嫡男・田沼意知役ということで高身長親子のBIGな絡みも見どころとなりそうです。
鱗形屋孫兵衛ー片岡愛之助
片岡愛之助さんは今作が4度目の大河となります。
大河ドラマのみならず数々の話題作に出演し、その怪演はしばしば話題にもなるほどです。
特に半沢直樹での黒崎駿一役は、強烈なインパクトを与えられましたね。
シリアスな役もお笑い系もなんでもこなせる愛之助さん。
ドラマに一味も二味も加えてくれる存在となるでしょう。
片岡愛之助さん出演の大河ドラマ
- 真田丸(2016年) – 大谷吉継 役
- 麒麟がくる(2020年) – 今川義元 役
- 鎌倉殿の13人(2022年) – 北条宗時 役
べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~ 脚本ー森下佳子

森下佳子さんは2017年の大河ドラマ「おんな城主直虎」を手がけた人気脚本家さんです。
2000年の脚本家デビュー以来これまで「世界の中心で、愛をさけぶ」「JIN-仁-」「ごちそうさん」「義母と娘のブルース」などで、何度もザテレビジョンドラマアカデミー賞 脚本賞を受賞した実力者です。
森下佳子さんインタビューより
「つた重って知ってます?」と制作統括の藤並さんからお電話をいただいたのは昨年のこと。
NHK_PR(https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=38344)より引用
むかーしにミッドタウンで展覧会やってたあの人かなぁ、確かキャッチは「江戸のぴあを作った男」だったっけ。私も情報誌の編集をしてたので、興味をひかれて覗きに行ったことを思い出した。その時は「映画にする人いそうだな。面白いおっちゃんだし、吉原なら画面華やかだし」と思って帰ったのでした。
だから、今回のこの企画を聞いて、藤並さんはどうかしてるんじゃないかと思った。2時間じゃなくて50時間もかけてやると言う。合戦もない、もちろん天下もとらないし非業の死を遂げるわけでもない、畳の上で脚気で死ぬ本屋のおっちゃんの人生を。「何やるねん」……きっと、のっけはそういう印象を持たれるんだろうなぁと覚悟している。だって、私もそう思ったから。
でも、今の私はこの時代に夢中だ。つた重の作り出した黄表紙や洒落本の面白いこと、錦絵の素晴らしいことはもとより、その作者たちもそれぞれ極めて個性的。でも、作品や逸話にほの見える心中には物書きの端くれとして、どうしたって共感してしまう。周辺も面白い。光と闇を抱え込む吉原の文化・役者の世界、跋扈する伝説の泥棒、五千石心中、そして報われぬ天才・源内。その大きな背景には近づいてくる異国がある。成り上がり田沼意次とサラブレッド松平定信、怪物 一橋治済がうごめくきな臭い政治の世界がある。そこに群がる有象無象や悪党たち。天災、思惑、野望、罠、暗殺、暴動、転覆!
「戦」がなくなった時代だからこそ、いかに生きるかどう生きるか、己の価値、地位、富の有無、誇りのありどころ、そんなものが新たな「戦」としておもむろに頭をもたげだした。それがつた重の生きた時代だ。そのうねりの只中で、波を読み、波に乗り、あまつさえ作り出し、そして呑まれた、つた重。その彼が溺れもがく中で最後に世に放ったのが「写楽画」と言う謎の産物なのだ。そこには一体どんな思い、どんな意味があったのか……。きっと明確な答えは存在しない。現実の所業であるかぎり、理由は一つなんてことも考えにくいだろう。でも、だからこそ、興味は尽きるところがない。つまり夢中だ。
というわけで、今の私は自分が夢中になったように皆さんにも夢中になってもらえると嬉しいなと思っています。要はそんなドラマを目指せばいいんだなと考えています。問題は、私にそれができるかどうかだってことも自覚しております。
至らぬところも多いかと存じますが、私なりに力を尽くしますので、皆様には、何卒お引き立てのほど、よろしくお願い申し上げる次第にございます。
私が大河ドラマで一番印象に残っている「おんな城主直虎」での小野但馬守政次(高橋一生)の死を描いた森下さんが脚本を担当するとあって、発表があった日は喜びに湧きました。
大好きなドラマの脚本を数々書いてくれた森下さんが作り出すべらぼうの世界は、おもしろいこと間違いありません。
2025年1月第1話が楽しみですね。
まとめ
2025年の大河ドラマは横浜流星さん主演、森下佳子さん脚本の「べらぼう ~蔦重栄華乃夢噺~」です。
横浜さん以外の第一次出演者が10月5日に発表されました。
渡辺謙さんはじめワクワクさせる布陣でしたね。
今後も続々と発表されていくたびにこちらの一覧も更新していきますので、楽しみにしていてください。

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