「おでこのあたりが宣孝様に似てるねぇ」
別に無理してないと言ってそう言う太郎ちゃん(惟規)は、まひろが産んだ子が宣孝の子ではないことを知ってるってこと⁉️
え⁉️まひろはバカ正直に太郎ちゃんにまで真実を喋ったのかい⁉️
それともおしゃべりないとさん経由で知ったのかい⁉️
なんだか冒頭からプチパニック状態の今回。
宣孝の子として育てると決めたのなら、ホントの父が誰かなんて墓場まで持っていってほしいんですけど…
なんだかおばちゃんついていけなくなりそうよ😓
第28回人物相関図
【光る君へ】第28話 あらすじ
- 一帝ニ后を受け入れられない一条天皇
- 彰子に自分の境遇を重ね同情する一条天皇
- 行成は悩む一条天皇を説得し一帝ニ后を認めさせる
- 宣孝はまひろの子を賢子と名づける
- 道長は立后の儀の後、高松殿で倒れる
- 夢に現れたまひろの言葉で道長生還
- 定子、三度目の出産後亡くなる。享年25
- 伊周、道長への恨みを募らせる
彰子に同情する一条天皇
定子を皇后、彰子を中宮とする「一帝二后」について道長が詮子に意見を求めたところ、詮子は賛同します。
私は亡き円融院に、女御のまま捨て置かれた身。そのことを思えば、一帝二后も悪い話ではないわ。
道長は、それならば一条天皇あてに進言の文を書いてほしいと頼みました。
詮子の文は蔵人頭の行成によって一条天皇に届けられます。
一条天皇は行成に自分の考えを述べるように命じたが、行成は返答に困り黙ってしまいます。
すると、一条天皇は怒りをあらわにして言います。
后を二人立てるなぞ、受け入れられるものではない!朕の后は定子一人である!
道長の苦労を目の当たりにしている行成は、一条天皇の言葉を伝えることができませんでした。
お考えくださるご様子ではございました。
行成がそのように伝えると、道長は、彰子を中宮に立てる流れを作るようにと行成に命じました。
彰子を中宮とすることを強く拒んだ一条天皇だったが、道長の意向ならば逆らいきれないだろうとも感じていました。
そこで彰子のことを知ろうと、直盧を訪ねます。
彰子は赤染衛門から『古今和歌集』を学んでいました。
一条天皇が現れても表情は変わらず、天皇自ら笛を吹いて聞かせても喜ぶ様子がありません。
そなたはなぜ朕を見ないのだ?こちらを向いて聴いておくれ。
笛は聴くもので、見るものではございませぬ。
その返答に赤染衛門は驚いたが、一条天皇はかすかにほほえむのでした。
左大臣は、そなたが中宮となることを望んでおる。そなたはどうなのだ。
仰せのままに。
後日、一条天皇は行成に、父親のいいなりになっている彰子に同情すると打ち明けます。
母の言いなりで育った自分を見ているようだと言うのです。
朕にとって、愛しきおなごは定子だけである。されど、彰子を形の上で后にしてやってもよいやもしれぬ。
行成は喜び勇んでこの言葉を道長に伝えに行ったが、道長は行成の前で意識を失いかけます。
誰も呼ぶな。大事ない。
そう言う道長だったが、度重なる心労が身にこたえていることは明らかでした。
行成の説得
年が明けた長保2年(1000年)、道長は晴明を呼び、彰子の立后の日を決めるよう依頼します。
一条天皇から正式な詔が下される前に日取りを決めておこうと考えたのです。
すると晴明はすでに占いを済ませており、2月25日がよいと答えます。
国家安寧のため先を読むのが、陰陽師の仕事でございますれば。
一帝二后がかなうことが分かっていたと晴明は言うのでした。
だがその後、一条天皇は、彰子を中宮とする決心がつかないと行成に告げます。
行成は覚悟を決めて一条天皇に苦言を呈します。
帝が下々の者のように妻を想うことなどあってはならない。
本来ならば藤原から出た皇后が大原野社の祭祀の神事を務める習わしとなっているが、定子が出家して以来、なすべき神事が行われていない。
大水や地震が相次いでいるのは神の祟りではないか。
行成は一条天皇にこう畳みかけました。
何もかも分かっておいででございましょう…お上、どうかお覚悟をお決めくださいませ。
行成の懸命な説得で、一条天皇は彰子を中宮とする詔を下すのでした。
定子、三度目の懐妊
この年の2月、宣孝は宇佐八幡宮への奉幣使の務めを終えて豊前から戻り、まひろのもとを訪れます。
宣孝は娘の誕生を喜び、「賢子」と名づけました。
彰子はしきたりに従い、立后の宣命を土御門殿で受けたのち、再び中宮として内裏に入るために内裏を退出します。
彰子が土御門殿に去った翌日、一条天皇は定子とその子である敦康、脩子を内裏に招きました。
彰子を中宮とすることを詫びる一条天皇に定子は気遣いは無用だと答えます。
私はそもそも、家のために入内した身にございます。彰子様と変わりませぬ。どうか、彰子様とご一緒の時は、私のことはお考えになりませぬように、どうか…
この日、定子は3人目の子を身ごもったのでした。
道長、倒れる
2月25日、彰子の立后の儀式が盛大に行われました。
その後、高松殿に明子を訪ねた道長は、胸に痛みを覚え、意識を失ってしまいました。
倫子は知らせを受けて高松殿に出向きます。
道長の意識は戻らず、道長の負担を考えて土御門殿に連れて帰ることはせず、明子に看病を任せました。
道長の体調不良は瞬く間に内裏に知れ渡り、宣孝を通じてまひろの耳にも届き、危篤だと聞かされ驚愕します。
できることは、われらにはないがのう…
その晩、まひろは一人、道長を想い、逝かないでほしいと願い続けるのでした。
死の淵からの生還
その頃道長は、病の床で夢を見ていました。
そこに、まひろの声が聞こえてきたのです。
戻ってきて。
翌日、道長は意識を取り戻し、その後無事に回復して、土御門殿に戻ったのでした。
定子の死
出産のため平生昌邸に移っていた定子は、つわりに苦しみ食欲もありません。
そんな定子のためにききょうは青ざしという麦の菓子を持参しました。
憔悴した定子は、ききょうと語らううちに笑みを浮かべ、青ざしを口にします。
この年の暮れに定子は弱った体で姫皇子を産み、まもなく世を去りました。
25歳という若さでした。
定子の死後、ききょうは定子のいた部屋の几帳に結びつけられた歌を見つけます。
『よもすがら 契りしことを忘れずば 恋ひむ涙の 色ぞゆかしき』
(一晩中契りを交わしたことをお忘れでないなら、私の死んだ後、あなたが恋しがって流す涙の色がどんなでしょう。それが知りたいのです)
命の終わりを察していたかのような歌を定子が詠んでいたことを、嘆き悲しむ伊周です。
…何ゆえ、われらばかりがこのような目に遭わねばならぬのか!何もかもあいつのせいだ!
あいつとは誰かとききょうが問うと、伊周は怒りに身を震わせ答えます。
左大臣だ!左大臣が大事にしているものを、これから俺がことごとく奪ってやる!
つづく…
用語集 大河ドラマ「光る君へ」第28回
哀帝(あいてい)…中国、前漢末期の第12代、または、13代皇帝。姓名は劉欣(りゅうきん)。
青ざし(あおざし)…青麦をいり、臼(うす)でひいて糸状にひねった菓子。
宣命(せんみょう)…天皇の詔(みことのり)を詞(ことば)で宣する文書。
藤原 良房(ふじわらのよしふさ)…平安時代前期の大臣。初めて摂政に就いた。
奉幣使(ほうへいし)…奉幣のため、陵墓・神社などに参向する使者
『蒙求』(もうぎゅう)…746年に中国、唐の李瀚(りかん)が編纂(へんさん)した故事集。初心者向けの教科書として広まった。
立后(りっこう)…皇后を立てること。
引用元 大河ドラマ「光る君へ」公式ページ特集より
【光る君へ】第28話 感想考察
一条天皇の愛だけにすがって生きていた定子のことを、私はあまり好きではなかったのですが、若くして死んでしまうと、この人の一生ってなんだったんだろうと哀れみを感じてしまいます。
ぶっちゃけ、一条天皇がのめり込んでしまうのがわかるほど、高畑充希さんの定子は綺麗で儚くて素敵でした。
子を産んですぐ亡くなってしまうということは、同じ女性としてとても悲しいことで、せめて生まれた子を抱かせてやりたかったなという感情が湧いてきて😭でした。
ただこのあとは、一条天皇が帝として目を覚ましてくれたらと願うばかりです。
藤原行成の帝への忠言
一条天皇に一帝ニ后を認めてもらうために、詮子の文を渡す行成ですが、后は定子だけと一蹴されてしまいます。
道長と一条天皇の間で、どちらの気持ちも敏感に感じ取ってしまう行成は辛い立場ですよね。
大水や地震、神事や政と難題ばかりがのしかかり過労気味の道長をそばで見てきた行成は、定子が一番で政など二の次の一条天皇にもはや我慢ならなくなったように感じました。
一帝ニ后に関して自分の考えはどうかと一条天皇に聞かれた時に、口ごもってしまった行成ですが、未だ躊躇している帝に対し、堰を切ったように忠言します。
行成は、一条天皇と道長の間で揺れ動き何もできなかったのに、道長に感謝を言われ、自分と子までも立身を請け負うと言われて、一条天皇へ忠言しようと心を決めたのでしょう。
道長は入内なんて幸せになることではないと分かっていても、神事を速やかに進め、神の祟りを鎮めるために我が子を差し出すのだと、行成は道長の考えを十分に理解しているからこそ、一条天皇に対し厳しく言えたのでしょう。
帝は、自分の愚かさを分かっているのに気持ちが定子に囚われていることを見通して、耳の痛いことをズバッと言う行成に本当の忠臣たるものを見たようでした。
やはり行成は、一条天皇よりも道長への愛の力が強かったようですね❣️
火花散る高松殿
立后の儀のあと、高松殿で倒れてしまった道長ですが、知らせを聞いて倫子がやってきます。
もうこの時の倫子と明子の火花🔥散るようなバチバチ感にゾクゾクさせられました😆
けれどやはり、倫子の嫡妻としての肝の座り方は並大抵ではありませんね。
道長の状態は到着しすぐに薬師に聞き、明子にマウントを取らせないようにするあたりが抜かりなく、そういうとこ好きと思ってしまうんですよね😅
それでいて道長の状態を一番に考え、無理に土御門殿に連れ帰ろうとはせずに、明子に看病を任せるところに、道長への愛と正妻としての落ち着きと大きな心を感じました。
(この人、人としての器は一番大きいかも😳)
しかし、倫子も明子も道長が逝かないように祈っていたであろうけど、結局道長をこの世に呼び戻したのはまひろなんですよねぇ。
道長が目覚めた時、一瞬まひろを探すようにあたりを見回す姿に、なんだか倫子と明子への同情を感じずにはいられませんでした😓
どこまでも詮子を苦しめる脚本
一条天皇に一帝ニ后を認めてもらえるように、詮子に文を書いてほしいと願う道長ですが、さんざん息子に否定され、けちょんけちょんに言われた詮子にとってその願いは辛いことです。
女院様のお言葉に帝はお逆らいにならないと言われた時の詮子の辛そうな顔を見て、泣きそうになりました。
そんなに詮子を辛い目に遭わせないでと、心で叫んでましたわ😭
それでも、無理かもしれないと思っても、道長の頼みを聞き入れ文を書く優しい姉ちゃんなんですよ。
倫子に帝の好きなものを聞かれて、よく知らないと言った詮子。
家のために入内し、円融天皇からは疎まれた詮子の唯一の希望が、息子を立派な帝に育てることで、そのことのみに身を捧げてきた詮子が、母親らしいことができなかったとしても誰も責めることはできません。
必死に生きてきただけに、母親とはそういうことを心得ているものだと倫子に見せつけられて、呆然としたことでしょう。
どこまでも詮子を悲しませる脚本に、詮子推しの私としては心が痛んでしまうのです😣
詮子には最期まで強い女院様でいてほしいものです。
前例なき一帝ニ后
前例のないことにことごとく異を唱えてきた実資ですら、今回の一帝ニ后ばかりは異を唱えることはなかったことからして、出家した定子が中宮として居座ることのほうが問題であることがよくわかります。
公卿たちによく思われていないのを知っているのに、内裏に定子を呼んでしまう一条天皇と、帝に呼ばれたからとホイホイと行ってしまう定子に私は嫌悪を抱いてしまうのです。
定子が身勝手にも、感情的に髪を下ろしてしまったからこんなことになってるんじゃないかと…
帝であるのなら、私情よりも世の安寧をまず考えよと、定子は一条天皇のことを思うのなら、身を引くべきだと…。
そんなことを経てきたゆえの前例なき一帝ニ后です。
世の安寧のために娘・彰子をいけにえとして差し出さなければならなかった道長の覚悟も、行成の言葉で一条天皇に届いたのではないでしょうか。
(それでも、そのあと定子を内裏に呼ぶところに、どうしても一条天皇の甘さを感じてしまいます)
前例なき一帝ニ后は、あなたたちのせいなんですよと声を大にして言いたいです。
そして、三度目の出産で死んでしまった定子と最愛の人を失った一条天皇ですが、これも神事を疎かにしてしまったことへの神からの試練のように思えてなりません。
とっても辛辣なことを言ってることは重々承知ですが、これを機に、一条天皇には彰子と共に一条帝の安寧な世を作っていただきたいと思うのです。
道長の危篤をまひろに知らせた宣孝の株は今週も爆上がりでしたが、賢子が大きくなるにつれ死が近づいているのだと思うと、なんだか悲しくなってしまいますね。
次週、まひろは物語を書くような予告があったけど、やっと源氏物語執筆が始まるのか?
彰子の女房となるきっかけはどういう感じになるのか?
倫子との関係はどうなるのか?
後半に向け気になるところが目白押しですね😆
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