道長との最後の逢瀬で熱い抱擁と接吻を交わし、父・為時と共に越前へと旅立ったまひろ。
今週からいよいよ越前編の始まりです。
松下洸平さんの登場で#最愛シーズン2なるハッシュタグも出現し、一部で熱気を帯びているもよう😆
かくなる私もまひろと周明の今後がとーーっても気になる一人でありまする😍
第22回人物相関図
【光る君へ】第22話 あらすじ
- 宋人たちの長・朱 仁聡は乗ってきた船が壊れてしまい修理がまだだと言う
- まひろは宋の医師・周明と出会う
- 賄賂を断った為時は嫌がらせにあう
- 通事の三国を殺したと朱が捕らえられる
- 伊周、病の母に会いに都へ戻るも母は死去
- 道長は定子の懐妊を知り、一条天皇に報告
- 道長は一条天皇が定子に会うことを止める
- 道長の殺人事件への返答は、越前のことは越前でなんとかせよ
- 周明が朱が無罪であることの証人を連れてきて日本語で訴える
出会い
長徳2年(996年)夏、敦賀の松原客館に立ち寄った為時は、宋人たちに囲まれてしまいました。
そこへ、彼らの長である朱 仁聡(ヂュレンツォン)が現れます。
通事の三国若麻呂を介して話をすると、朱たちは商人であり、乗ってきた船が壊れてしまい、前の国守に修理を頼んだが、いまだに出来上がらないと言うのでした。
まひろと乙丸が浜辺を散策していると、宋の装束をまとった男性と出会います。
まひろが挨拶をして名乗ると、相手は落ちていた木の枝で砂浜に「周明」と書きました。
シュウメイ…あなたはシュウメイ?
ヂョウミン
難しいのね、宋の言葉って。
まひろは、朱とはどんな人なのか聞くために、砂浜に漢文を書きます。
周明もそれに筆談で答えようとしたが、仲間が呼びにきたため、それ以上会話することはできませんでした。
為時一行は翌日、越前の国府へ発つことになっていました。
朱たちは別れの宴を開き、自国の料理や酒でもてなしてくれます。
羊の肉を出され、戸惑う為時とまひろ。
まひろは思い切って一口食べたが、口に合わないと思いつつも美味しいと答えるのでした。
宴の途中、風に当たろうと中庭に出たまひろは、再び周明と顔を合わせます。
シェシェ
……
シェシェは、ありがとうではないの?
覚えたばかりの宋の言葉でまひろが宴の礼を言うと、周明は初めて笑顔を見せました。
嫌がらせ
翌日、為時一行が国府に到着すると、越前介の源光雅、越前大掾の大野国勝らが出迎えます。
為時は早速、宋人たちの船の修理の件を光雅に尋ねます。
予定より遅れているが進んでいるとの答えに、為時は自分の目で見届けたいと告げます。
ご着任早々、そのような。宋人のことは、こちらでよしなにやっておきますので。
左大臣様より宋人の扱いを任されて、私は越前に参った。わが国が信用を落とすようなことはできぬ。
為時の言葉に一同は冷めた表情を見せるのでした。
国府の館は豪華で、まひろの居室も贅沢に整えられており、墨と筆、紙まで用意されていました。
まひろは、さっそく歌を記しました。
かき曇り 夕だつ浪のあらければ うきたる舟ぞしづ心なき
(空が一面に曇り、夕立が来そうになって立つ波が荒いので、浮いている舟が落ちつかないようすであることだ)
この日、光雅は為時と二人きりになると、砂金の袋を差し出し平伏します。
越前のことは、われら越前の者にお任せくださいませ。国守様はそれをただお認めいただければ、懐をお肥やしになって、都にお戻りになれましょう。
為時に賄賂を渡し、黙らせようという魂胆なのです。
そなたは私を愚弄する気か。下がれ!
為時は憤慨し、賄賂を突き返します。
これ以降、官吏たちから為時への嫌がらせが始まりました。
誰も為時の仕事に協力せず、為時は心身共に疲労していくのでした。
宋の医師
そんな折、朱が通詞の三国を連れて為時を訪ねてきました。
松原客館で世話になっているので、朝廷に礼の品物を献上したいと言うのです。
判断に迷った為時は左大臣に尋ねてみると返答しました。
このやり取りの中、為時が胃痛に苦しむのを見て、朱は宋の医師を呼ぶと言い出します。
やってきたのは周明でした。
周明は宋の針治療で為時の痛みを治して見せました。
驚いたまひろは、周明に礼を言います。
ヂョウミン、シェシェ
殺人事件
その後、朱の希望通り内裏に宋の品々が届けられ、朱は礼を述べに為時を訪ねてきました。
そこに国勝が現れ、三国が殺されたと告げます。
殺めたのは朱だと国勝は言い、朱は捕らえられてしまいました。
為時は朱がそんなことをする人物だとは思えず、自分が取り調べると言うが、国勝は聞き入れず、朱を連れ去りました。
間違いがあれば国の信用に関わる問題だとうろたえる為時に、まひろは道長に報告することを勧めます。
しかし、再び胃痛に苦しみだした為時に代わって、まひろが文を書くのでした。
都では、まひろからの文を受け取った道長が、新しく検非違使別当となった公任や中納言に昇進した実資、斉信らと対処を話し合います。
しかし、判断が難しく、道長は一条天皇の判断を仰ぐことにしました。
変わる心
この日の晩、道長は妻・源明子の住む高松殿を訪れます。
お前の父も左大臣であったな。
明子の父・源高明らは、道長の父・藤原兼家から謀反の疑いをかけられ、大宰府に左遷させらていました。
父が失脚しなければ、兄が左大臣であったやもしれぬと思ったことはございます。されど、この頃思います。兄には左大臣は務まるまいと…。
俺とて務まってはおらぬ。俺の決断は国の決断かと思うと…。
殿に務まらねば、誰も務まりませぬ。
道長との間に三人の子をなした明子は、かつては兼家を恨んだこともあるが、道長を心から愛したことで変わったと語るのでした。
高階貴子の死
ある日公任が訪ねてきて、大宰府へ向かっていたはずの伊周が都へ戻ってきたようだと道長に報告します。
母・高階貴子の病を案じて戻ってきたらしいのです。
道長は対応を公任に一任します。
公任が、貴子の住む屋敷で待ち構えていると伊周が現れました。
ひと目母に会いたいと伊周は泣きすがり、公任はこれを認めました。
しかし、そこに定子の女房のききょうが現れ、貴子の死を告げるのでした。
定子の懐妊
後日、道長は義姉・貴子の死を悼み高階明順邸を訪ねます。
そこで定子と対面した道長は、定子が一条天皇の子を身ごもっていることを知り驚愕します。
自分の身はどうなってもいいので、おなかの子は守ってほしいと懇願され、道長は一条天皇に定子の懐妊を告げます。
動揺した一条天皇は、すぐに定子に会いに行くと言うが、道長は止めます。
自ら髪を下された中宮様を、お上がお訪ねになれば、朝廷のけじめがつきませぬ。
定子を内裏に呼び戻すことも、道長は認めませんでした。
道長の返答
越前では、為時が道長からの返事を受け取っていました。
越前のことは越前でなんとかせよと書かれていると、為時はまひろに伝えます。
こころもとない返答にまひろは、道長は何か悩みを抱えているのではないかと案じます。
そこに周明が見知らぬ者を連れてやってきました。
役人が周明を追ってきて取り押さえようとすると、周明は日本語で訴えました。
朱様は通事を殺していない。証人だ。
つづく…
用語集 大河ドラマ「光る君へ」第22回
越前(えちぜん)…越前の国。現在の福井県嶺北地方(岐阜県北西部含む)と敦賀市に相当する地域。
国司(こくし)…地方行政単位である国の行政官として中央から派遣された官吏のこと。四等官である守(かみ)、介(すけ)、掾(じょう)、目(さかん)らを指す。
国守(こくしゅ)…国司の長官。
国府(こくふ)…律令制における国の官衙(かんが/役所)の所在地。
掾(じょう)…律令制において、国司の職務を四等級に分けたうちの第三等官。書記業務などを担当する。この時代は現地の人を任用した。
介(すけ)…律令制において、国司の職務を四等級に分けたうちの第二等官。守を補佐し、不在の際には代理を務める次官。上野・常陸・上総国は介が受領を務めた。
宋(そう)…中国に960年から1279年まで存在した王朝。
唐(とう)…中国に618年から907年まで存在した王朝。
松原客館(まつばらきゃっかん)…越前国敦賀津(現在の福井県敦賀市)付近に置かれた渤海の使節団(渤海使)を迎えるための迎賓・宿泊施設。
明法博士(みょうほうはかせ)…大学寮で律令や格式を教えた教官。
引用元 大河ドラマ「光る君へ」公式ページ特集より
過去の大河ドラマや見逃し配信を観るならU-NEXTのNHKまるごと見放題パックがおすすめです❗️
\U-NEXT 31日間無料トライアル 下のボタンから申し込みできます/
【光る君へ】第22話 感想考察
さあ、待ちに待った越前編が始まりました!
松下洸平さんのキャスト発表があった時から、この時を首を長くして待っていたのです。
先週の無言の初登場が、満を持した感たっぷりで、22話までの1週間がどんなに長く感じたことか😅
だってね、最愛の再来ですよー。
(私のドラマ視聴歴の中で、5本の指に入るほど熱狂した作品です❤)
吉高由里子、井浦新、松下洸平と名を連ねた時点で、この大河への期待度はMaxに達していたのです。
遠くの国へと憧れを抱きまひろに影響を与えた直秀、遠くの国からやってきて謎めきながらも、まひろに影響を与えそうな周明。
お願いだから、周明が直秀の二の舞になるような脚本だけは書かないでね、大石さん!!😣
朱たちが商人ではない伏線
まず、為時が通事の三国に彼らは本当に商人であろうかと聞いた時の三国の表情の変化が怪しい!
あれは絶対に何かを隠している顔ですね。
宋人は戦が嫌いだとあえて言うあたりも、なんか違和感あるのよね。
その後にすぐ殺されてしまうのも不自然きわまりない。
(殺したのは朱たちではなさそうだが…)
これは朱たちは商人ではなく、何か国家としての任務ありきで来たのではないかと考察してしまうのです。
(しかし、今やわき役としてドラマに引っ張りだこの安井順平さんを、一話で死なせてしまうのには驚きでした😳)
また、まひろと周明の浜辺での初対面で、まひろが漢文で朱とはどんな人かと尋ねようとした時の周明の表情もなにか言いたげだけど、困惑しているようで気になります。
日本語が分かるはずなのに、最初はあえて分からぬふりをしていたのも、理由があるからとしか思えません。
宋の国の料理で最高のもてなしをしている時の周明の顔も気になります。
ただただ、羊の肉が日本人の口には合わないだろうと心配してくれているだけなのかもしれませんが、私には、日本のトップとの交渉(宋の国命)のために利用される為時やまひろを心配しているように思えてなりません。
(最愛での大ちゃん(松下洸平)がいつも梨央(吉高由里子)を想って心配していたせいかもしれませんが…😅)←引きずりすぎwww
朱たちがしつこいほどに、朝廷に貢物を献上したいというのも気になるところです。
三国が朱に為時は困っていると通訳した後に朱が言った言葉に、三国は慌てふためいているようでした。
何か不安になることを言われたような…どうしても献上したいそうでとごまかしたとしか思えません。
都では、献上品をただ置いて帰ったことに公任が疑念をいだいていました。
実資に不可解不可解と復唱させたことも大きいです。
(彼は大事なことは二回言うクセがありますものね)
私は、オウムを置いていったことに意味があると思いました。
オウムに宮中で働く役人たちの言葉を覚えさせ、のちに何らかの形で回収し、覚えてきた言葉を周明が通訳する。
まさしくオウムにスパイの働きをさせるのです。
(当たらずとも考察は楽しいもんですww)
これらすべてが、朱たちは商人ではないという伏線になっているのではないでしょうか。
三国の言う通り悪い人ではないのかもしれません。
しかし、国のために働く役人であれば、何をするかわからないという恐怖もあります。
もしかしたら、この小さな伏線の積み重ねが、後の刀伊の入寇という壮大な伏線につながるのかもしれませんね。
職場での嫌がらせ
賄賂を断って潔癖な対応をしたにもかかわらず、すぐに嫌がらせを受けてしまう為時ですが、昔も今もまったく変わっていないのですね。
というか、悪いことする役人は昔からいて、今も変わらず賄賂などという風習が残っているのにも辟易してしまいます。
あんなにあけすけな嫌がらせを毎日受けていたら、胃に穴が開くってもんですよ。
為時が胃痛だけですんでいるならいいけど、今で言う胃潰瘍になってないか心配ですわ。
まひろが同行してくれたことが、唯一の救いでしたね。
針治療は平安時代には、朝鮮半島から伝来していたようですが、下級貴族の為時は初体験だったに違いありません。
きっと絶叫するほどに痛く怖かったのでしょうね🤣
検非違使別当・藤原公任
母・高階貴子が病と知り都に戻ってきた伊周。
新しく検非違使別当となった公任が道長に報告するも、道長の気持ちを慮って苦手なことだが自分で処理しようとするところや公任を信じ一任した道長を見てると、信頼し合っていい関係保ってるんだなとほろっとさせられます。
道長にしてみれば、義姉と甥のことだけに私情を見せるわけにはいかないという判断で、公任に一任したんでしょうね。
人情ある公任が、最後にひと目合わせてあげようとしたところは、さすが公任様かっこいい~と声を上げそうでしたわ。
(道長は公任ならそうするであろうと分かっていたのかもしれません)
きっと、かちんこ頭の実資だったら絶対に目通りさせてくれなかったでしょうね。
それどころか、道長には事後報告のみでさっさと高階邸に踏み込んでいたかもしれませんね😅
しかし、公任のはからいも虚しく、伊周は母が生きている間に会うことができませんでした。
すべては自業自得のなすところ。
悲しい人生です。
元カノと元カレ
義姉・貴子が亡くなり会いに行った先で、聞かされた定子の懐妊。
左大臣の力でこの子を守ってくれと言われた道長の困惑し苦しそうな表情。
元カノからは殺人事件をどう処理したらいいのかと文が届き決断しかねている時に、それ以上の難題が目の前に突きつけられてしまったのです。
そりゃ、切羽詰まってあの顔になりますわな😓
越前のことは越前でということしかできなかったのでしょう、今の道長のキャパでは。
道長は一条天皇に定子の懐妊を報せますが、会いにいこうとする帝を必死で止めます。
それが朝廷のけじめを保つゆえのことだからです。
我が子まで宿している中宮に生涯会えないのかと怒号する帝に、道長は遠くからお見守ることしかできないときっぱりと言います。
自分のまひろへの気持ちと重ねて言っているように見えますね。
道長だって帝の気持ちを考えると、辛くないわけはないのです。
同じような気持ちを経験しているのですから。
道長は、越前に行って苦境に立たされているまひろを、今は見守るしかないと…。
遠くから見守るしかないのだと、自分に言い聞かせているように感じられました。
自分の書いた文の返答を為時に見せられ、(二人の関係を知った為時の手前)元カノとしては言葉では頼りないと言っても、道長はそんな人情のない人ではないと分かっているので、道長の身を心配するまひろです。
この二人は別れたとはいえ、完全に心で繋がってるんです。
遠く離れていても、互いに想いあって、なおかつ自分の今の立場で物事を見ようとしているところが、私たちをいっそう切なくさせるのです。
言葉とは裏腹に道長を想うまひろの前に、それ以上に驚きを隠せない日本語を話す周明が現れ…。
あぁ、TVの前での唱和が聞こえてくるようでした。
話せるんかい!
来週が待ち遠しいですな😆
視聴者の感想(Xより)
にほんブログ村
コメント