宋人だと思っていた周明が流暢な日本語を使い、朱が三国殺しの犯人ではないと証人を連れてきた。
驚くまひろと為時だが、いったい周明は何者なのか⁉️
サスペンス&ミステリーから始まった越前編。
そこに由里子&洸平でラブストーリーをも期待してしまう『最愛』熱中病者です😅
そして、これまで月を見て互いを想いあっていたのが、今回は雪を見て二人は何を思うのか…
周明と宣孝が加わり、さらにドキドキ感が増す展開に期待しちゃいます❣️
第23回人物相関図
【光る君へ】第23話 あらすじ
- 朱は冤罪で、朱に罪を被せたのは光雅だった
- 為時は光雅に謹慎を言い渡す
- 朱は実は宋の官人で密命を受けてやってきた
- 周明は対馬生まれで口減しのために親に捨てられた
- 宋の船に助けられたあと、苦しい環境を経て医師の見習いとなる
- まひろは周明と親しくなり宗語を教わる
- 一条天皇、定子を忘れられず新しい女御とも会おうとしない
- 倫子の提案で元子と帝が語らう場を設ける
- 定子、姫皇子を出産
- 宣孝が越前に来てまひろへプロポーズ
冤罪
周明が為時の前に連れてきたのは、松原客館で働く日本人の下人でした。
その者の話では、早成という商人が通事・三国若麻呂を殺害するのを目撃し源光雅に知らせたところ、殺したのは朱だと証言するよう強いられたと言うのです。
光雅は下人が嘘をついているのだと主張するが、為時は早成を呼び尋問したところ、三国を殺したことを認めました。
宋と商いをしたいと考え、三国に賄賂を渡して朱への取次ぎを頼んだところ、額が少ないと言われてもみ合いになり、その拍子に三国が転倒して石に頭をぶつけて死亡したと言います。
光雅は、自分が下人に嘘をつかせたのは、越前と朝廷のためを思ってのことだと弁明します。
われらはこの一年、ずっと宋人を見てまいりました。彼らは膨大な数の財宝を持ち込んでおり、それを出ししぶることで、物欲のある公卿や朝廷をあおり、国どうしの商いの道を開かせようと企んでいると、私は思っております。
越前の商人が宋から財宝を仕入れて都に売るならば、商人は利を得て、国府は租税で潤い、都は財宝を手に入れるので三方よしとなる。
しかし、宋に直接朝廷と商いをさせれば、宋人の思うがままにされて朝廷が損害を被るだろうと光雅は考えていたのです。
そのため、この機に朱の力を奪おうとしたと言うのでした。
為時は朱を解放するように命じ、周明に通事をさせて朱と話をします。
朱は商人だと名乗っていたが、実は宋の朝廷の密命を受けた官人であり、越前を足掛かりに日本との交易を図るよう命じられ、それを果たさなければ帰国できないので、為時の力を借りたいと言い、頭を下げるのでした。
しかし為時は道長から、宋との商いはできぬと伝え帰国させよと命が下っているので、朱の願いを聞き入れることはできません。
朱の思惑は光雅の懸念通りだったが、それでも光雅が無実の朱を陥れようとしたことには変わらず、為時は光雅に年内は謹慎するように命じるのでした。
親しくなる周明とまひろ
まひろは周明に、なぜ日本語が話せるのか尋ねると、自分は対馬で生まれたのだと明かされます。
だが周明は、自分は日本人ではなく、宋人であると語るのです。
12の時、親父は口減らしのために、俺を海に捨てた。海に浮かんでいる俺を、宋の船が拾った。宋では牛や馬のように働かされた。ある日、ここにいたら死ぬだけだと思って逃げ出した。
そして医師に助けられ、見習いにしてもらったのだと言うのです。
あなたは苦しい目に遭って大変だったけど、宋の国は、この国より懐の深い国なのではないかしら…。
まひろは周明に、宋についてもっと知りたいとせがみます。
宋の国は、身分の低い者でも試験を受ければ官職を得られるのでしょ。そういう国に行ってみたいと、ずっと思ってきたわ。
この日からまひろは周明に宗語を教わるようになり、二人は親しくなっていきました。
倫子の発案
都では、定子の出家後、藤原義子、藤原元子が入内していたが、定子への想いを募らせる一条天皇は二人に会おうともしません。
これを聞いた倫子は、一条天皇と元子が語らう場を設けようと道長に提案します。
場所は土御門殿です。
当日は、道長と倫子、詮子、元子の父で右大臣の藤原顕光が集まりました。
一条天皇が笛を吹き、元子が琴を奏でて合奏をしたが、一条天皇は定子に笛を聞かせた思い出が頭をよぎり、演奏をやめてしまうのでした。
その日、道長は詮子の居室に招かれ話をします。
帝の中宮への想いは熱病のようね。
自分にはそれほどの強い想いが理解できないと詮子は語ります。
お前にはわかる?わからないわよね。
私にも妻が二人おりますが、心は違う女を求めております。己ではどうすることもできませぬ。
やっぱり!誰かいると思っていたのよね。
されど、もう終わった話にございます。捨てられました。
その後、定子は姫皇子を出産しました。
為時の思い
長徳3年(997年)3月のある日、まひろと為時が宣孝について話しています。
宣孝殿は去年、年が明けたら宋人を見に越前に行くと文をよこしたが、とうとう来なかったな。
宣孝はいいかげんだと愚痴る為時にまひろは、愉快で気楽なところが宣孝の長所だと答えます。
まひろはその後も宋語を学び続けていました。
お前は覚えがよいから、周明も教えがいがあろう。幼いころ、漢詩も一度聞けば覚えてしまって驚いたものだ。
覚えておりませぬ。
長い間、わしが官職を得られず、そなたによい婿を取ってやれなかったこと、すまないと思うておる。
どうなさったのです、いきなり。
周明は骨のありそうな男だ。かの人にとっても、お前は救いであろう。
私と周明はそのような間柄ではありません。
それならばそれでよいと為時はほほえみ、翌日から越前国内の巡察に出かけると告げました。
海岸にて
為時の留守中のある日、まひろは周明と海岸に出かけます。
まひろは周明に妻はいないのかと尋ねると、いないと答えが返ってきました。
ほかの人たちには身寄りがあるでしょ。恋しくないのかしら。帰りたい人は帰るのがいいと思う。待ってる人もいると思うし。
朱様が帰ると言わない限り、俺たちは帰らない。なぜ朝廷は、宋とじきじきの商いを嫌がるのだ。
…わからない…なぜあの人はそこまでかたくななのかしら…
あの人とは誰かと問われ、まひろは左大臣だと答え、知り合いなのだと告げました。
そこに、馬に乗った宣孝が現れ、まひろを驚かせました。
宣孝の告白
まひろは宣孝を館に招き、酒や越前のウニでもてなします。
これがウニなのか?都の塩ウニとは違うが…
驚く宣孝の前で、まひろはウニを割って食べてみせます。
このようなウニは、帝もご存じあるまい。…会うたびに、お前はわしを驚かせる。
まひろに会うと、年齢を重ね落ち着いた自分の日常とは違った世界が垣間見え、新たな望みが見えるのだと宣孝は語ります。
宣孝は都へ戻る日、別れ際にまひろに尋ねます。
まひろ、あの宋人が好きなのか?あいつと宋の国などに行くなよ。
なんのことでございますか。
前に言うておったではないか。宋の国に行ってみたいと。
そんなこともございましたね。
まひろが答えると、宣孝は思いがけない言葉を口にします。
都に戻ってこい、わしの妻になれ。
つづく…
用語集 大河ドラマ「光る君へ」第23回
産養(うぶやしない)…平安朝の貴族社会などで行われた通過儀礼の一つ。子どもが生まれた日の夜を初夜といい、その日から3・5・7・9日目にあたる各夜に祝宴を催す。生養・養産とも書く。
『玄怪録』(げんかいろく)…中国・晩唐の志怪小説集。志怪小説とは、主に六朝(りくちょう)時代に書かれた超自然の現象や幽霊・化物などの奇怪な説話のこと。
国守(こくしゅ)…国司の長官。
国府(こくふ)…律令制における国の官衙(かんが/役所)の所在地。
松原客館(まつばらきゃっかん)…越前国敦賀津(現在の福井県敦賀市)付近に置かれた渤海の使節団(渤海使)を迎えるための迎賓・宿泊施設。
引用元 大河ドラマ「光る君へ」公式ページ特集より
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【光る君へ】第23話 感想考察
えーーっ!?周明がまひろを利用して、自分の出世をも企んでいる工作員みたいになっちゃうのぉー⁉️
(どなたかロマンス詐欺と言ってたわね😂)
一時でもまひろが道長のことを忘れられるような大恋愛を期待してるのよー。
だって松下洸平と吉高由里子ですやん😣
(こちとら、いつかまひろが大ちゃんって言いそうな雰囲気をキュンキュンしながら見てるのよ😅)
いやいやまだ信じてるよ!
松下洸平を起用した意味はきっとまだあるってね❣️
事件の真相の裏
三国殺しは朱ではなく冤罪であって、越前の役人が仕向けたことだったけど、彼らは最初から不穏な雰囲気をかもしていて悪人ヅラしてたから、やっぱりな感は否めなかったのよ。
でも彼らの言い分を聞くと、彼らなりに日本と越前を思ってやったことであって、私欲のためではないってのは本心のよう。
(無実の人間に罪を被せるのは、決して良くないことですが😓)
逆に死んでしまった三国の方が強欲な人間のようでした。
為時が彼らの言い分をしっかりと聞いた上で謹慎処分にした時に、納得した様子を見ると、彼らはあくまでも政治的観点からやってしまった行為であって、悪人ではなかったんだなと思い知らされました。
それどころか、結構政治的手腕のある人物に感じました。
人は見た目で判断してはいけないってことですね。
それを踏まえると、第一印象で朱様は良い人そうだと言っていたまひろたちの目も濁っているのやもしれません。
人は見かけによらぬもの。
肝に銘じておきたいことです。
左大臣としての道長
一条天皇は行成の優しさを見抜いていて利用しようとしているのだから、冷静になれと道長は行成に言います。
決して出家した定子と一条天皇を会わせてはならないのです。
少し冷徹にも見てとれますが、朝廷の権威を守らなければならない立場としては当然のアドバイスです。
まひろの言葉を借りれば、帝の次に偉い左大臣ですものね。
左大臣になった道長は、冷静沈着で為政者として一皮も二皮もむけたなと感じるのですが…
そういえば元々彼は一条天皇の即位式での穢れを己の手でなかったことにした過去や、自らの足で悲田院に赴き疫病に苦しむ民の状況を視察に行ったりと、表には出ない胆力はしっかり備わっていたのでした。
道長のような、人に対する憐れみと相反する冷徹なまでな現実を見る目を持つ為政者と、実資、公任、行成、俊賢のような実力者が揃っていれば、そりゃ「望月の〜」の和歌も生まれるってもんですわ😆
周明の心は?
日本と宋との国同士の商いを行えるように命を受けてきた朱たちですが、朱は時々怒っているような口調になるのが気になります。
(中国人同士の普通の会話を聞いて喧嘩してるのかと思ったことがあるので、そんなもんなんかなって考えもできますが😅)
国の命を受けてきた官人が、いい人で終わるわけがないですよね。
為時やまひろをとことん利用しようとしているのだと思われます。
その考えがあるから周明は、どうやら左大臣と関係のあるまひろを抱き込んで利用しようとするのでしょう。
自分も出世できれば万々歳です。
しかし、まひろに宋語を教えるうちに、だんだんと二人の心の距離も縮まっていってるようにも見受けられます。
最愛シーズン2を願う者にとっては、周明とまひろの恋愛模様を期待するのですが。
周明の心はまひろと宋(国や自分の利益)のどちらに傾いていくのでしょうか。
やはり私たちは、ここで松下洸平を起用した意味に期待しちゃうんです🥹
まひろちゃん、都に戻らずここで一花咲かせてよと…😅
熱病のように定子への想いが募る一条天皇や、その強い想いを受けたことのない詮子のとまどいと突然の道長の告白からの姉弟のじゃれあい。
虎視眈々と帝の座を狙う居貞親王。
定子や清少納言の思い出が枕草子となったこと等…
ほんとにほんとに毎回ぶちこみすぎやないかいと思って見ていてからの、宣孝の「わしの妻になれ」
佐々木蔵之介の魅力全開の不意打ちプロポーズに、おばさんはクラクラしてしまったのでした😵💫
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