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【どうする家康】第6話あらすじ・感想考察~続・瀬名奪還作戦|親の無償の愛で号泣

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瀬名(有村架純)と子供たちを奪還する計画は失敗。

服部党も壊滅状態で、戻ってきたのは半蔵(山田孝之)のみ。

本多正信(松山ケンイチ)の報告に茫然自失となる元康(松本潤)ですが…

第6話の史実的背景は前回同様ですが、前年(1561年)の主な出来事を追加します。

  • 斎藤義龍死亡(1561年5月11日)※年月日は新暦換算
  • 木下藤吉郎とねね結婚(1561年8月3日)
  • 第4次川中島の戦いで武田信繫と山本勘介戦死(1561年9月10日)

    引用元:完全戦国年表
  • 織田信長と清須同盟を結ぶ。完全に今川と対立する(1562年)
  • 人質となっていた瀬名と子供たちを今川から取り戻す(1562年)
  • 長崎でキリスト教の布教が開始される(1562年)

瀬名奪還を失敗してしまった本多正信・服部半蔵らが、次の策を提案し瀬名たちを取り戻すために上ノ郷城攻めの裏で忍び入る。奪還のために再び立ち上がる話となります。

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目次

【どうする家康】第6話 あらすじ

「本多正信、いかなる責めも負いまする」

しかし、その前に上ノ郷城攻めに、自分と半蔵たちを加えてほしいと言う正信なのですが…

次なる策

正信の策は、戦のドタバタに紛れて忍び込み、鵜殿長照(野間口徹)と二人の息子を生け捕りにし、鵜殿家と関口家を交換するというもの。


かつて今川義元公が、幼き竹千代を尾張から取り返した手を使うというものです。


不安はあるが、ほかにいい手だてがない以上、元康は正信の策に一縷の望みを託します。

半蔵は、服部党の子や孫を集めるが、忍びの経験がない者がほとんどで女も交じっている状態です。



そこで正信は、甲賀衆を率いる忍びの頭目・伴与七郎を仲間に引き入れるのでした。

正信の抜け目なさが表れてるね。

出陣前の岡崎城

出陣のための人馬が集まりにぎわう岡崎城。

金陀美具足を見につけている元康の前に、小姓の榊原小平太(康政・杉野遥亮)がボロボロの具足をつけてやってきます。

以前大樹寺で会い、厭離穢土欣求浄土の真の意味を教えてくれた若者だね。

初陣を果たし手柄をたて、同い年の本多忠勝(山田裕貴)を早く追い抜きたいと話します。

於大(松嶋菜々子)は於大で、夫の久松長家(リリー・フランキー)を大将にし、攻め落としたら褒美は上ノ郷城をと勝手に話を勧めてしまうありさまです。

戦となると、みんな功を立て褒美をもらおうと欲が出るんですね。それを女の於大が言うってところがおもしろいです。

当の長家はとうてい戦が得意とは言えない様子で、於大の尻に敷かれている雰囲気が笑えたね。

上ノ郷城攻め

1562年2月、上ノ郷城攻めが始まります。

三河湾を背にし、断崖絶壁に築かれた堅牢な山城。

鵜殿は、かつて元康が兵糧入れをした大高城を死守した猛将。

昨日の友は今日の敵ー戦国の世ではよくあることです。

松平軍は城を囲んで攻撃を開始しますが、鵜殿軍は手ごわくまったく敵を寄せつけません。

その状況を名取山の本陣から見ていた元康は指をかんでいます。

なおらん

家康は爪をかむクセがあったようです。

「殿、今川本軍吉田城に入りました」


物見によると、瀬名と子供たちや関口夫婦も縄で縛られ引き連れられているという。

二つや三つの子までもと憤怒する元康。

しかし、氏真率いる今川軍が着陣したら引かざるをえません。

機は今夜限りなのです。


「まだか…遅いぞ正信」


鵜殿兵に扮した、半蔵や伴与七郎たちが夜陰に紛れて上ノ郷城に侵入し、伊賀と甲賀の忍びたちを城内に手引きしているはずなのだが、いまだ確認がとれません。

元康がやきもきしながらお腹をさすっていると、ついに上ノ郷城の一角から火の手が上がるのが見えました。




「来た!来た!来たー!ええぞええぞ!」


狂喜乱舞する正信です。


「よし、総がかりじゃ!前と後ろから挟め!」


元康の号令の下、全軍で上ノ郷城に襲いかかったのでした。

元康は負け戦からもしっかり学んでますね。水野と織田軍に挟まれて逃げるしかなかった戦法を今度は自分が行使しています。

今川本陣での交渉

焼け落ちた上ノ郷城を朝日が無残にも照らしています。

昨夜の夜討ちで鵜殿長照は自害してしまいました。

戦国の世、捕えられるくらいなら自害するのが忠義というもの。

長照もきっと、息子たちに教え込んでいたことでしょう。

城から飛び降りようとした鵜殿兄弟を、すんでのところで生捕りしたのでした。

鵜殿長照の自害は人質交換するには不利になりそうです。

女大鼠、やたら強いですね。不安だった子や孫たちも思いの外強いのにビックリ!忍びとしての訓練をしてなかったのは半蔵だけだったんですね。



生け捕りにした息子二人と人質交換の談判役に石川数正(松重豊)が選ばれます。

単身今川の本拠地へ乗り込む数正。

面目を重んじる氏真は、薄汚い逆賊とは取引きせぬと書状を破き、関口家の者と数正の首を元康に送りつけると息巻くのです。


「どいつもこいつも余を裏切りおって!恩知らずの、薄情者どもが!」


家臣が数正に刀を振り上げた時、凛とした女の声が響き渡ります。


「お待ちなされ!みっとものうございますぞ、御屋形様」


瀬名の母・巴(真矢ミキ)です。

自分たち夫婦の命と引き換えに、娘と孫を助けてほしいと願い、まっすぐな目で氏真を見据えます。

今川家の重臣であった関口氏純(渡部篤郎)もまた、前途ある鵜殿の息子たちを救い、どうか今川家を立て直してほしいと頭を下げるのでした。


「嫌です…父上、母上、瀬名は嫌です!」


泣きじゃくる瀬名に母は言います。


「お瀬名…強くおなり。われらおなごはな、大切な者を守るために命をかけるのです」

愛する者のために命をかける時がきっとくるという巴の言葉は、伏線となることでしょう。

二年ぶりの再会

今川本陣と河原を挟んで対峙している松平軍。

元康がじりじりした気持ちで待っていると、不意に陣の中から氏真が出てきました。

続いて数正、そして縄で縛られた瀬名と子供たちが…

駆けだそうとする元康を家臣団が止めます。

両軍とも弓矢、鉄砲を構えたまま対峙しているので止められて当然です。

両軍武器を構えて対峙したままの張りつめた状況の中、川を渡る人質たち。

無事に人質交換は終わりました。

こらえきれずに、兵をかきわけ妻子のもとに駆け寄る元康

2年ぶりの再会です。無言のまま瀬名と子供たちを抱きしめる姿にウルウルしちゃいます。

そんな元康たちを泰然として見ていた氏真は、やおら踵をかえして陣に戻っていくのでした。

つづく…

\ガイドブックがあるともっとドラマを楽しめるよ/

【どうする家康】第6話 感想・考察

「続・瀬名奪還作戦」

前回の奪還失敗で服部党の者がほぼ全滅するのを目の当たりにした本多正信。
上之郷城攻めでのミッションにおいて服部党を使うも、念のため甲賀の忍びも引き入れます。
これは指揮者としては当然のことです。

今度こそ失敗即切腹という状況で、忍びとしての訓練もしていないような半蔵や服部党の者に全幅の信頼をよせることはできないのです。

この抜け目ないところが正信の長所であり、家康の絶大なる信頼を得ていくのではないでしょうか。
1度の失敗で責任をとらせるのではなく、チャンスを与えて次の成功に活かすことをさせてくれる家康にこの時は惚れこんだのかもしれませんね。

今回再び平八郎と小平太の、のちに四天王となる同い年コンビが揃いました。
武力での強さが際立つ平八郎に対しライバル視する小平太ですが、智将としてどんなふうにのしあがっていくのか今後の活躍が楽しみとなりました。
助けないぞと言いながら、小平太のピンチに駆けつける平八郎が憎いではないですか😆
この二人のライバル関係も見逃せないです。


今回この人質交換作戦において、1番重要となるメインテーマはそれぞれの親子や家族の愛につきると思います。
戦に次ぐ戦さで明日どうなるかもわからない戦国の世です。
鵜殿長照は今川家の家臣としての忠義を貫くために、子供たちにも捕まるくらいなら自害せよと命じたのでしょう。
城内に忍びが入り込み絶体絶命のピンチの時に、息子二人を見つめる目がすべてを物語っていましたね。子供だけでもなんとか生きていてくれと思うのが親の常ですが、長照は武士としての誇りと忠義を優先させるのです。
息子を持つ父親の悲しい性です。
子供への愛がないわけではないので(実際屋根裏にかくしてましたし)、とても悲しい場面となりました。

一方、娘と孫を救うために自分の命を差し出す巴と氏純は、親としての最たる愛を見せてくれました。
巴は自らのうかつな行動が招いてしまった最悪の状況を、なんとかして償いたいと思っていたかもしれませんが、無償の愛がなければできることではありません。
氏純は、鵜殿兄弟を助けて今川家を立ち直らせるように最後に願います。
これは父を失って闇の中でもがく氏真に対し、義元に変わって伝えたかったことなのではないでしょうか。
ある意味親子の情に似たものを感じます。

於大に妻子など捨てろと言われても諦めなかった元康。
2年ぶりの再会は言葉もなくただただ、瀬名と子たちを抱きしめる姿に、親や夫としての最上の愛を感じました。
それと共に、武士としての誇りや見栄よりも人を愛するという家康の根本が見られた感動のシーンでした。

最後に父を思う氏真の姿も、同情せざるを得ないシーンでした。
父を亡くした氏真は、元康を恨むことでしか自分を保てなかったのではないでしょうか。
それを関口夫婦に太守様だったらこうするであろうと言われたことと、竹千代が元康を見て父上と叫ぶ姿に父を思い出し、いつでも攻撃できる状態を取りながらもすんなりと人質交換に応じるのです。
義元が生きていたらこんなことにはなってなかっただろうと思うと、かわいそうになっちゃうほどのやつれ方にダメ領主だけど同情しちゃうんですよねぇ。

史実では、人質交換によって瀬名と子らは岡崎に行ってしまったのですが、氏真が関口氏純もまた元康につくのではないかと疑い切腹を命じたと言われています。
史実に親の無償の愛を重ね、それぞれの立場での親子を描いたところに脚本家の素晴らしさを感じます。
瀬名奪還作戦を2回に分けて描いた理由の1つがここにあるのではないでしょうか。

もう1つの理由として忍びを嫌がっていた半蔵の変化があると思います。
この奪還作戦成功を機に、服部党は正式に元康のお抱えの忍び軍団となったわけです。
父が犯した失敗の汚名を返上し、服部党と正面から向き合うことができた半蔵もまた、親を超える服部半蔵となることでしょう。
今は手裏剣も上手く扱えない服部党の頭目だが、今後の忍びとしての活躍に期待したいところです。

松本まりかさんの女大鼠もすばらしい。
お色気ムンムンの夜鷹にも武士にも扮せ、手裏剣も上手い‼️
父である先代大鼠にとことん仕込まれたのでしょう。
忍びとしての扮装や所作一つとってもプロの気概が感じられます。
ここにも親子の熱い関係が見えてくるようです。
半蔵を助けながら今後も松平(徳川)の草の者として活躍していくことでしょう。
役者さんたちが徐々に揃ってきて、どんどんおもしろくなってきましたね。

松嶋菜々子さんはとにかく強い女性を嫌味なく演じるのがお上手ですね。
「利家とまつ」のまつもとにかく強かった😆
信長相手にも物おじせず意見を言うような女性を演じていました。
また、「徳川家康」での於大は大竹しのぶさんでした。
松嶋菜々子さんとはまったく違った於大を演じています。
まつとは一味違った於大や大竹さんとの於大の違いを見比べるのも楽しいですよ😊


来週も新登場のかたが数人いますね。
十六神将の一人、槍の半蔵に注目です!

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なおらん

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