土御門殿で倫子とその子に会い心はふらふらのまひろ。
その帰り際、道長との四年ぶりの再会。
しばし見つめ合う二人だが、無言で通り過ぎる道長。
その後に聞こえる倫子の幸せそうな声が響き、完全KOのまひろ。
あぁ、なんて過酷な運命なんでしょう。
まひろの精神状態はきっとぐらんぐらんに揺れていて、倒れる寸前じゃないかと心配になってしまうわ😣
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第14回人物相関図
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【光る君へ】第14話 あらすじ
- 兼家は出家→道隆を後継者に
- 明子、兼家の扇を使い呪詛する
- 兼家死す
- 明子、道長の子を流産
- 伊周の妻選びのための和歌の会でまひろとききょうが講師役を
- たねの父に文字など必要ないと言われるまひろ
- 道隆、定子をむりくり中宮とし避難を浴びる
継承者
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まひろと鉢合わせをした道長は、黙って目をそらし奥へと行ってしまいました。
まひろの耳には、道長を迎える倫子の明るい声が聞こえてきます。
帰宅したまひろはいとに、土御門殿で女房として働くという話は断られたと嘘をつくのでした。
永祚2年(990年)5月、藤原兼家は道隆ら三兄弟を呼び、出家すると告げました。
望み通り関白になったが、明日それを辞し髪を下ろす。わしの跡は道隆、お前が継げ。
これに対し、道兼がすぐさま異を唱えます。
父上の今日あるは、私の働きがあってこそ。なにゆえ兄上に。
黙れ!お前のような人殺しに一族の長が務まると思うのか!
兼家は道兼に、これからも汚れ仕事を担い、道隆を支えるようにと言い渡します。
それが嫌なら身分を捨て、どこへでも流れてゆくがよい。
この老いぼれが!とっとと死ね!
道兼は激高して去り、それ以来内裏での務めを放棄したのでした。
兼家の死
ある夜、明子は兼家を呪詛するために手に入れた扇を台の上に置き、呪詛を始めました。
父・源高明の無念を晴らすためです。
次第に明子は激しい腹痛に襲われ、もがき苦しみます。
腹の中には道長の子が宿っており、外では激しい雨が降り始めていました。
翌朝、道長は東三条殿の庭で兼家の遺体を見つけます。
兼家は裸足で雨で体がびっしょりと濡れていました。
道長は父の亡骸に駆け寄り強く抱きしめるのでした。
明子の変化
兼家の喪中、道長は流産してしまった明子を見舞います。
生まれ出でぬ宿命の子もおる。お前のせいではない。
道長のやさしさに触れ涙ぐむ明子。
もともと明子が道長の妻となるのを承知したのは、兼家に近づき復讐するためでした。
しかしこの時、道長のやさしさに触れた明子の中に道長への愛情が芽生え始めたのでした。
一方、父の喪中にもかかわらず道兼は、屋敷に女たちを集め酒におぼれていました。
そんな道兼に愛想をつかした妻の繁子は娘を連れて屋敷を去ってしまいました。
伊周のための歌会
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亡き兼家に代わり嫡男・道隆が摂政となりました。
そして17歳になった息子・伊周を一足飛びに蔵人頭に任命します。
伊周は、漢詩も和歌も笛も弓も誰よりも秀でていると評判を得ていました。
そんな伊周のために、母・高階貴子は、和歌の会を開こうと決めます。
実際のところは、伊周の妻選びをしようというものでした。
候補となる姫たちのほかに、貴子はまひろとききょうも招きます。
二人の身分は低く、伊周の妻とはなり得ないが、賢く会に興を添える役に適任だと考えたからでした。
ききょうの志す道
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和歌の会の当日、まひろとききょうは講師の役目をしました。
後日ききょうはまひろに会いに屋敷を訪ねてきました。
ききょうは和歌の会に集まったような姫たちは嫌いだと言います。
志も持たず、己を磨かず、退屈な暮らしもそうと気づく気力もないような姫たち。
ききょうは女房として宮中に出仕したいと言うのです。
そのために、夫を捨て息子も夫に委ねるつもりだと。
自分のために生き、それが人の役に立つような道をみつけたいと語るききょうを見て、まひろは感心しつつも、自分にはそこまでの情熱はないと感じるのでした。
厳しい現実
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まひろが文字の読み書きを教えていたたねが、ある日姿を見せませんでした。
心配したまひろは、たねの家を訪ねます。
するとそこには両親とともに泥まみれになって畑仕事をするたねの姿がありました。
たねの父はまひろに、一生畑を耕して死ぬ娘には文字などいらないと言うのです。
俺ら、あんたらお偉方の慰みものじゃねえ。
そう言われたまひろに、返す言葉はありませんでした。
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その頃の道長もまた、現実の厳しさに直面していました。
まひろが願う世を作ろうと精一杯努めると約束してから四年が過ぎても、まだ何も成し遂げられていないと感じるのでした。
摂政となった道隆は民に目を向けることがなく、身内びいきで伊周を取り立て、さらに定子を中宮にすると言い出したのです。
そのため現在の中宮である円融院の妻・藤原遵子を皇后とすると道隆は言うが、皇后と中宮が並び立つのは前例のないことで、公卿たちの反発を受けます。
それでも道隆は一条天皇を操り、定子を中宮とする許しを得たのでした。
つづく
用語集 大河ドラマ「光る君へ」第14回
『蜻蛉日記』(かげろうにっき)…藤原道綱母(「光る君へ」においては藤原寧子)が書いた日記。上中下の3巻からなり、天暦8年(954)~天延2年(974)の出来事が記されている。
国司(こくし)…地方行政単位である国の行政官として中央から派遣された官吏のこと。四等官である守(かみ)、介(すけ)、掾(じょう)、目(さかん)らを指す。
為平親王(ためひらしんのう)…62代・村上天皇の第四皇子。64代・円融天皇の同母兄。
中宮(ちゅうぐう)…もともとは太皇太后、皇太后、皇后の住まいのこと。転じて三后の別称となる。皇后とほぼ同格。
登華(花)殿(とうかでん)…後宮の殿舎のひとつ。弘徽殿(こきでん)の北に建つ。
引用元 大河ドラマ「光る君へ」公式ページ特集より
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【光る君へ】第14話 感想考察
食べなくても太ってしまう体質のいとさん。
そりゃいづらくなるだろうなぁ😓
殿にここにおれと言われて心の底からホッとしたんでしょうね。
兼家の死を聞いて平安版ガッツポーズ(袖の中でよっしゃあとやっている)姿がなんともかわいらしいのだが、切実な状況なのもわかるシーンでした。
癒しの太郎ちゃんがいない中、私たちに笑いを提供してくれるいとさん、さすが太郎ちゃんの乳母ですね❣
藤原兼家の最期
自分の命が残りわずかだと悟ったであろう兼家が、継承者に任命したのが嫡男・道隆。
道兼がそれに対し怒っていたけど、兼家の中には最初から継承者は嫡男だという考えでいたのでしょう。
道兼に人殺しのお前に家の長を務める資格などないと言ってたけど、それは二の次のような気がします。
道隆には最初から陰の部分を何も伝えずまっさらなままにしておいた兼家が一番大事なのは、一環として家なのです。
家を継ぐ者に穢れがあってはいけない、だが汚いことをしてでも家を守るために陰で働く者も必要なことはわかっている。(一条天皇の即位式で穢れをなきものとした道長は、この時点で道隆を支える者として考えていることでしょう)
子供たちの気性を見抜き、最初から道隆と道兼や道長を使い分けた兼家は、死ぬ間際まで思い通りの政ができたのではないでしょうか。
月に導かれるように庭へ出ていった時に流れた音楽は優しさを帯びたもので、自分のやってきた政に満足したような表情をしていました。
直後に月が赤く変わった時には、瞬時に表情も険しくなっていきました。
これは、誰かに呪詛されているのかもしれないと思ったのかもしれませんね。
そして、今この時自分は死ぬのだと悟ったのでしょう。
ここの表情の変化で、すべての業を背負って死にゆく覚悟みたいなものを感じました。
この表情の変化と、死後道長に抱きかかえられた時の死後硬直した時のような体といい、兼家最期を演じた段田安則さんの演技は想像以上のもので、固唾をのんで見入ってしまいました。
そんな剛腕な兼家だったけれども、妾である藤原穆子の和歌を覚えているなんて優しい心もあったんだとほっとしました。
そしてその当時が一番輝かしき日々だったと言う兼家。
最後にそんな優しさを見せられた穆子の心も浮かばれたことでしょう。
藤原宣孝の筑前への下向
ド派手な衣装で御嶽詣に行ったかいがあったのか、筑前の国守に任命された宣孝。
為時一家を置いていくのは忍びないと言った時に、まひろのことをなめまわすように見ていましたね😅
やはり、このおっちゃんはまひろのことが気になってしょうがないようです。
今はまだ、都にいない間まひろが変な男にひっかからなければいいがくらいの思いでしょうか。
うーん、どうやってこの二人が夫婦となるのかしら。
今のところ一番の謎です😁
宣孝がいなくなることで涙する為時です。
この時、殿さまの涙はうれし涙なのかといういとの問いにまひろは、父自身もわからないのではないかと答えます。
嬉しいか悲しいかわからなくても涙は出るもの。
まひろ自身が経験した感情です。
あの逢瀬の時の言葉をこんなところで回収してくるとはねぇ…。
一つの感情を別の場面で置き換え反芻していく。
こんなことがすべていずれ源氏物語へと投影されていくのでしょうね。
明子の流産
明子の流産は兼家を呪詛したことで自分に返ってきたともとれる演出でした。
明子自身は兼家が死んだことで思いがかなったので、道長に対し子が流れてしまったことを詫びている時は建前上詫びたものだと推察されます。
しかし、思いもよらぬ道長のやさしさに触れ明子の心が少しずつ洗われていくようでした。
喪中の時にあえて穢れの身を見舞うこと。これに対し畏れ多い感情を抱くのは当時としては当然の感情なのでしょう。
そんなことを意に介していない道長に驚きとともに畏怖の念が生まれてきているようでした。
道長は直秀の死の時に自分の手で穴を掘って埋めたこと、一条天皇の即位式で穢れを自分の袖で拭いなかったことにしたという経験があります。
そのすべてが伏線となっています。
もはや穢れなど、道長の中では取るに足らぬものとなっているのでしょう。
生きている者の現状(民衆のこと)を考えることこそ大事なこととなっているのです。
道長の行動が、まひろとの約束を果たすためからくるものということに因縁めいたものを感じちゃいますね。
土御門殿に帰った道長にかけた倫子の言葉。
「あちらは若いのだからまだまだ子はできましょう。私もせいぜい気張らねば」
あちゃ~、それを言っちゃあいけないよ~と誰しもが思ったことでしょう。
それ聞いた時の道長の表情がね…
鬱陶しそうでしたね😓
倫子という人物、私はずっとつかみどころのないよくわからない人だなぁと思っていました。
まひろに向けるやさしさや、何が何でも道長を婿にしようとするしたたかさ、そして妾妻・明子に対する嫉妬。
どれが本当の倫子なんだろうと考えていました。
ですが、いろんな面を持っているからこそ人間なんですよねぇ。
(殊、道長に関することには感情を抑えられない向きがありますが…)
自分の感情を素直に表す倫子は一番人間的で魅力的な人なのかもしれませんね。
中関白家VS詮子&道長
兼家から摂政を受け継ぎ、すべてを独壇場で決定してしまう道隆。
17歳の伊周を身内びいきで蔵人頭に大抜擢してしまいます。
伊周が現れた時の女房たちと公卿たちの反応の違いが面白いですね。
あからさまな身内びいきのやり方に懸念の表情を見せる公卿たち。
もちろん道長もです。
検非違使に関する意見書を何度握りつぶされても、繰り返し訴える道長の胸には直秀たちの無残な死がずっと残っています。
まひろと約束した世の中を作ろうと懸命なのに、帝に次ぐ最高権力を持った道隆は高き身分の者のこと(言ってしまえば自分たちのこと)しか頭の中にはありません。
必然的に中関白家VS道長の構図ができてくるようです。
史実上道隆にはまもなく死が訪れるので、伊周VS道長の政争バトルがまもなく見られるかもしれませんね。
そして、またもや一条天皇と定子が遊んでいるところへ訪れる詮子。
そこには高階貴子と伊周もいます。
当然詮子の耳にも兄・道隆の横暴とも言える動きが入ってきてるでしょう。
はなから道長びいきの詮子なので、道隆家族を良くは思っていないことは見て取れます。
次第に宮廷での勢力を増していく詮子VS中関白家もみものとなりそうです。
中関白家と対抗する構図の道長と詮子が結託して、政争を闘う絵面を妄想して今からワクワクしてます😁
とても仲の良い一条天皇と定子ですが、そんな政争に巻き込まれていくであろうことは容易に想像できます。
歴史を見るといたたまれなくなりますが、脚本家の大石静さんがどんな鬼脚本を書いてくるのか…今からとっても楽しみですね😁
そして、夫子供を捨て宮中で女房として働こうと志しているききょうもまた、まひろの人生の転換期に影響を与えそうな思考を持っていて今後が楽しみな人材です。
来週は青年となった一条天皇がいよいよ登場です。
巨星は落ちても新星が現る。
世は常に回っているということですかね。
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視聴者の感想(Xより)
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