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【鎌倉殿の13人】伊東家対北条家 敵対していくのはなぜ?

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鎌倉殿の13人第4話では、いよいよ佐々木経高が放った一本の矢によって4年7か月に及ぶ源平合戦の口火が切られましたね。



第4話では兵を集める段階での佐殿(頼朝)の、実は臆病だった?という気質をコミカルに描いて楽しませてくれました。

洋さんにはうってつけの役どころです(≧▽≦)

(今のところ主役が佐殿になってしまっている懸念はありますが...)

私はこの「鎌倉殿の13人」を見ていて、ふと、なぜ親戚関係の伊東家と北条家が敵対しなければならなかったのだろうかと考えるようになりました。

昔は親子や兄弟でも敵として戦う事は、たくさんあることは承知しています。

しかし、理由あってのことです。伊東家と北条家が敵対する理由とは一体なんなのでしょう?

第1話~4話を観たうえで自分で調べたことを交えておさらいしていきたいと思います。

今後のドラマを観るうえで参考にしていただければ幸いです。

\ガイドブックがあるともっとドラマを楽しめるよ/

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目次

【鎌倉殿の13人】伊東家対北条家 敵対理由

伊東祐親と北条家の関係

伊東祐親は当時伊豆で1番の勢力を持っていた豪族です。

自分の娘二人を北条時政三浦義澄に嫁がせているので舅と婿という密な関係になります。

北条義時三浦義村にとっては祖父に当たるので〝じさま″というわけです。

桓武平氏の血を引く家系の北条がなぜ源頼朝と共に挙兵するのか

北条は元々桓武平氏の血を引く家系です。ではなぜ源氏側として挙兵するのでしょうか。

そもそも私たちの認識が違っているようです。

平氏と平家とは違うという事です

源氏、平氏ともに初めは公家として朝廷で活躍していたが、平安時代中期以降、朝廷の要職は藤原氏の一門が独占した。そこで、源氏や平氏の子孫は地方に降って武士化するものが多かった。
平氏は関東で武士となったものが多く、彼らは自分の領地を名字として名乗った。三浦氏や千葉氏はいずれもこうした坂東平氏の一族だ。
一方、伊勢国(今の三重県)で武士となった一族は朝廷に留まり、名字を名乗らずに「平」という姓のままで下級官僚として朝廷に仕え続けた。
朝廷では藤原氏を「藤(とう)家」、菅原氏を「菅(かん)家」、大江氏を「江(ごう)家」などと呼んだ。従って、朝廷に仕えた伊勢平氏のことは「平(へい)家」と呼ばれたのだ。
つまり、「平家」とは平氏のうち、朝廷に仕え続けた伊勢平氏の一門を指す言葉である。

出典―日本実業出版社

関東に下ってきた平氏の北条が関東のことなど見向きもしない平家(平清盛)をよく思っていないのはドラマを見てもわかります。

伊東祐親によって所領を奪われた工藤祐経が、都へ赴き訴訟をくり返しますが聞き入れてもらえません。要は所領のことです。

いつ自分の所領が奪われたとしてもおかしくない時代に、訴訟を聞き入れてもらえないとなったら、誰が平家を信じられるというのでしょうか。

平家に甘い汁を吸わせてもらっている伊東祐親や伊豆目代に任ぜられた山木兼隆堤信遠などがいつまでも平家にかしずいているのです。

そして山木や堤は高圧的な態度です。

凶作の中育てた野菜を献上するも、踏みつぶされてしまった時の時政と義時の涙は、それまでの苦悩が一気に描写された胸が締め付けられるシーンでした。

虐げられた北条は恨みを募らせていくのも当然なことでしょう。

平清盛は後白河法皇を幽閉し、自分の孫であるまだ1歳の安徳天皇を即位させるという暴挙に出て栄華を極めている。

自分たちは凶作により飢饉がおとずれるかもしれないという不安に怯えた暮らしが続いている。

こうした暮らしの違い、屈辱の積み重ねが平家打倒へと向かっていく起因となるのです。

伊東の館からの脱出

源頼朝
源頼朝

伊東祐親の娘八重姫との間に子までもうけてしまった佐殿(頼朝)は伊東祐親の逆鱗にふれます。

しかし、難なく伊東の館を抜け出すことに成功します。

これには祐親の子祐清が手を貸しています。

伊東祐清は、源頼朝の乳母比企尼の三女を妻としており頼朝とは親交があったようです。

また、北条時政が自身の烏帽子親であることから北条を頼るように頼朝に勧めたともいわれています。

(時政は義兄、義時は甥にあたります。)

烏帽子親とは

儀礼的親子関係の一種で,男子が成人に際して立てる仮親。元服親ともいう。元来は武家社会で元服をするときに,初冠と称して烏帽子を着ける儀式を行なったが,その際有力者に依頼して烏帽子をかぶせてもらった。これがその後民間でも行われるようになり,有力者を立てることにより将来の庇護を期待した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

一番の理由は、佐殿が自分の妹八重姫の前で処分されてしまうのが忍びないという思いがための、逃亡の手助けだったのでしょう。

竹財 輝之助さんの甘くせつない声が、祐清が妹八重を思う気持ちをいっそう引き立てて、観ているものをくるおしくさせるのです。

伊東家と北条家が敵対するようになったきっかけは佐殿

こうして佐殿が北条の館へ逃れることができたことをきっかけに、平家打倒の挙兵とつながっていくのです。

政子が佐殿と夫婦となり、源頼朝を婿殿と迎えた北条家は平家打倒のボルテージは増していきます。

妹を思う兄のちょっとした行動が運命の扉を開くこともあるのです。

伊東祐親もまさか息子の行動によって、頼朝を始末できずに、挙兵させるに至ることになるとは思いもよらぬことだったでしょう。

思いもよらぬ人間の気持ちや行動が破滅の道にいたることは、これまでの歴史の中でも多く見受けられる悲しい史実です。

このような背景が最期まで平家に対し義に厚い伊東祐親と、源氏の棟梁を担ぎ武士の世の中を作り直そうとする北条率いる坂東平氏の対立へとなっていくのでした。

第5回タイトル「兄との約束」

坂東武者
坂東武者

次回タイトルは「兄との約束」です。

ネット上では「お兄ちゃんのフラグが立っちゃった」「石橋山の戦いはわかっているけど、展開が早すぎるよ」などと言ったコメントが見られます。

次回はいよいよ敵将梶原景時(中村獅童)が登場する石橋山の戦いが描かれると思います。



片岡愛之助さん演ずる北条宗時のクライマックスまであとわずかです。

義時とは対照的な楽観的な兄をつつましくも見事に演じきってくれた愛之助さんとの別れは悲しいですが、お疲れさまでした、今までありがとうという気持ちでいっぱいです。

次回はじっくり北条兄弟をあじわって観たいと思います。

伊東家対北条家敵対理由まとめ

今回は親戚関係にある伊東家と北条家がどうして敵対するようになったのかについてでした。

すべての元凶は佐殿(源頼朝)です。

女好きな佐殿が八重と政子という2人の女性と関係したことが一因となりました。

また、平家に律儀な伊東と坂東武者の世を作るという野望を持った北条の根本にある気持ちの違いもありました。

これからは長きにわたる源平合戦が主に描かれていくことでしょう。

木曾義仲青木崇高)や源義経菅田将暉)が登場し、物語も前半の佳境へと向かっていきます。

またこれから出演するキャストの発表もあるかもしれません。

今回学んだ平家と北条氏について伊東家と北条家の関係などを念頭におき、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」を楽しんでいただけたらと思います。


今回の私の注目点
なおらん

毎日読経をしている政子にりくがおやめなさいと言います。「祈れば勝つというものではない。敵の身内も祈ってます。神仏はどちらの味方をすればいいのですか。」と諭します。佐殿が何もするなと言うなら何もしなくていいと言うシーンです。現代の戦争にも置き換えられるとても考えさせられる意味深い言葉となりました。

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