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【どうする家康】第18話あらすじ・感想考察「真・三方ヶ原合戦」|1話からの壮大なる伏線回収に止まらぬ涙

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井伊虎松が目にした荷車の上には金陀美具足をまとった遺体が…。

傍らを歩く侍の槍の先には、金の兜をかぶった首がぶら下がっているのでした。

第18話は三方ヶ原合戦の詳細が描かれた話です。

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目次

【どうする家康】第18話 あらすじ

「徳川家康、討ち取りましてございます!」

陣幕の中の信玄に首が渡されました。

それは、数年前に見た家康の顔とは違うものでした…。

家康討ち死にの報せ

家康が討ち取られたという報せは、方々に行き渡りました。

当然、岡崎城にも届きます。

瀬名

まことなのか!

信康

父上が…。

沈痛な表情で沈黙する信康や五徳、七之助に瀬名は毅然とした態度で言います。

瀬名

信康、とかく戦場ではさまざまな噂が流れます。虚説に惑わされず、仔細を見極めなされ。

信康

はい!

瀬名は心を奮い立たせ、岡崎城を守ろうと必死になるのでした。


一方、岐阜城の信長の元にも家康討ち死にの報せが届きます。

そこへ藤吉郎が息せき切って現れます。

藤吉郎秀吉

知らせを聞いて居ても立ってもおられず…まことでごぜえますか。

織田信長

やはり、桶狭間など二度とはおこらぬか。

西には浅井・朝倉、本願寺、東からは武田。

織田は完全に四面楚歌となり、危機的状況です。


京都に報せが届いたのは、夜明けに近いころでした。

家康討ち死にの報せを聞くなり、義昭は高らかに笑います。

足利義昭

そうか!武田信玄が松平家康を打ち破ったか!そりゃそうであろうな!さすが信玄入道じゃ!見事見事!

いつまでたっても徳川姓を認めない、いけずな将軍様です。

報告をした光秀は訝し気に義昭を見つめます。

義昭は光秀にもう信長の元へは行かなくてよいと言うのです。

信長はもう用なしと…。

明智光秀

信長様と信玄入道がぶつかって、どちらが勝つかは…。

足利義昭

目に見えておる!…もはや信長の勝ち目は万に一つもない!奴は終わりよ!

大騒ぎする義昭の態度が心配でならない光秀です。

明智光秀

上様、まだわかりませぬ。徳川は滅んだのかどうか。

足利義昭

家康は死んだんじゃろう?

総崩れの徳川軍

前日、三方ヶ原へ出陣する家康は、久松長家と夏目広次に留守居役を任せます。

この期に及んでまだ、夏目の名前を間違える家康。

なぜなのか不思議でなりません。

夏目広次

ささ、行ってらっしゃいませ!殿は、きっと大丈夫でございます。

三方ヶ原に到着した家康は、待ち構えていた武田軍を見て絶望します。

三万もの兵を包囲して一網打尽にするつもりで敷いた鶴翼の陣だったが、武田軍は中央を一点突破する魚鱗の陣を敷いていたのです。

鳥居彦衛門元忠

退きましょう…このまま合戦になったらやられます!

家康が命じた時には、時すでに遅く、信玄は軍配を振っていたのでした。

徳川軍の危機はすぐに浜松城へも伝えられます。

総崩れとなった徳川軍。

絶望的な戦況を見て取った水野信元と佐久間信盛の織田勢は、いち早く引き上げます。

ちりぢりに退却する家臣団。浜松城にケガを負った兵が続々と帰還してくるが、その中に家康の姿はなかったのでした。

勇ましいのんべえ殿の最期

渡辺盛綱

殿はいずこに!

浜松城へ逃げる中、家康の姿が見えません。

心配になった平八郎と小平太が探し回っていると、山県昌景率いる赤備えの兵たちに遭遇します。

多勢に無勢、あわやこれまでかと思った時に、敵兵の首に矢が刺さり倒れこんできました。

弓を射ったのは平八郎の叔父・忠真でした。

本多忠真

おめえらは行け!

本多平八郎忠勝

一人で死なせん!

本多忠真

おめえは本当にあほたあけだのう。おめえの死に場所はここではねえだろうが!おめえの夢は、主君を守って死ぬことじゃろうが!

本多平八郎忠勝

あいつを主君などと…

本多忠真

殿を守れ!おめえの大好きな殿を!行け!平八郎!

忠真は旗指物を地に突き刺し、仁王立ちして真正面を見据え叫びます。

本多忠真

さあ、本多忠真様がお相手じゃ。こっから先は一歩も通さんわ!

勇猛かつ忠義の三河武士、本多忠真の見事な最期となったのでした。

罪滅ぼしをする夏目吉信

その頃、家康は彦衛門とともに三方ヶ原付近の集落に隠れていました。

そこへ平八郎と小平太もやってきます。

襲いかかる敵兵を切り倒しながら、四人は農家の縁の下に転がり込みました。

そこへ家康たちのいる縁の下に、夏目が潜り込んできます。

けがをしている左衛門尉を制し、代わりに浜松城から殿を探しにやってきたのです。

夏目広次

そこら中に敵兵がうようよおります。

本多平八郎忠勝

城まで一気に駆けるしかないか。

夏目広次

殿、具足をお脱ぎくだされ

広次の考えを悟り、皆が具足を取り外そうと手をかけます。

家康

ならん!

広次が何をしようとしているのか、家康にもわかり拒みます。

力づくで具足を外され、平八郎がつけようとした時に、広次に制されます。

夏目広次

おぬしはまだ先じゃ!

家康は這いつくばりながら、幼いころを思い出します。

幼いころよく遊んでくれた優しい家来のことを。

弱虫の竹千代を「若は、きっと大丈夫」と言って、いつも励ましてくれていた…。

その家来は夏目吉信という名でした。

二十五年前、夏目は竹千代を織田に奪われるという失態を犯したのだが、竹千代の父・広忠に許され、名前を変えてやり直していたのです。

家康がいつまでたっても夏目の名前を覚えられなかったのは、下の名が記憶と違っていたからなのでした。

幼き頃の失態、一向一揆での裏切り、二度も家康の身を危うくしてしまったことに罪悪感を抱いていた広次です。

家康

やめろ、夏目吉信!吉信じゃろう!…こんなことはせんでよい!

夏目広次

今度こそ殿をお守りいたします。…殿を頼みましたぞ。

泣きながら吉信(広次)を必死に止めようとする家康です。

夏目広次

殿!殿が死ななければ徳川は滅びませぬ。殿が生きてさえおれば、いつか信玄を倒せましょう。殿は…きっと大丈夫。

そう言って、夏目広次は敵兵の中へ駆け出て行ったのでした。

酒井忠次の機転ー空城の計

浜松城では、戦場から逃げ帰った負傷兵と手当をする女たちなどでごった返しています。

渡辺盛綱

武田勢じゃ!

松明を掲げた武田勢が前方に見えます。浜松城を攻撃してくるつもりなのです。

今、攻めかかられたらひとたまりもありません。

すると、左衛門尉が数正に耳打ちします。

一瞬迷いを見せた数正でしたが、ほかに手だてもありませんでした。

酒井左衛門尉忠次

城門を開け放て!かがり火をたいて、息を潜めよ!

あえて門を開け放ち、煌々とかがり火をたいて城の様子を武田軍に見せつけたのです。

浜松城で何か動きがあると察した勝頼は、本陣に戻り報告します。

それは、空城の計でござる。

兵法三十六計。空っぽの城をさも罠であるかのように見せかけて敵を惑わせる。かの諸葛孔明がとったとされる奇策でござる。

からかわれたと思った勝頼は憤慨します。

くだらん策じゃ!ただちに浜松城を落とします!

武田信玄

まあ待て、四郎。故事を学んでおるのは結構なことよ。それに免じて見逃してやろうではないか。

し、しかし…

武田信玄

その仕事は、四郎…そなたの代に残してゆく。わしは時が惜しい…一日たりとも無駄にしとうない。

翌朝、武田軍は西へ向かい出立したのでした。

甲斐に引き返す武田軍

1572年12月23日未明、三方ヶ原合戦は終結し徳川軍は大敗しました。

酒井左衛門尉忠次

武田勢、陣を引き払い、西へ向け出立いたしました。

石川数正

ひとまずは難をしのいだかと。

二人が報告した人物…寝転がって両腕で顔を覆い、身を震わせて泣いているのは家康でした。

酒井左衛門尉忠次

殿、彦は深手を負いながらも女子供を励ましております。平八郎は例の如く、かすり傷ひとつ負ってないと言い張って軍勢を立て直しております。

石川数正

小平太はわずかな手勢ながら南側の敵を追い払いました。忠世も同じく犀ヶ崖にいる武田勢に夜討ちをかけました。

酒井左衛門尉忠次

皆、やれることをしております。

家康

わかっておる!わしは、皆に生かされた。決して無駄にはせぬ!…家康は生きておる!そう言いふらせ!

家康は生きているという知らせは、すぐさま各地へ飛びました。

岡崎にも家康生存の知らせが届き、皆キビキビと動き武田との籠城戦に備えます。

岐阜城の信長にも家康の生存が届き、家臣たちに語りかけます。

織田信長

俺がおぬしらに言うべきことはただ一つ。ただ己の為すべきことをすべて為せ。さすればあとは天が、この信長と信玄、どちらを選ぶかじゃ。


そこへ小姓が来て、藤吉郎に何やら耳打ちします。

藤吉郎秀吉

あん⁉︎まこときゃ⁉︎

岐阜城に届いた知らせは京にまで届きました。

足利義昭

どういうことじゃ!なんでなんじゃ!

明智光秀

わかりませぬ。

足利義昭

わかりませんで済むか!もう信長とは手を切ってしまったんじゃぞ!どうして信玄が来んのじゃあ!

浜松城でも皆集まり、ざわついています。

酒井左衛門尉忠次

今、仔細を確かめておりますが、なぜかはわかりませぬ。

石川数正

しかし、間違いなく、武田勢は向きを変え、甲斐に引き返しております。

家康

何かが起きたんじゃ…信玄に。

家康の胸が早鐘のように打ち始めたのでした…。

つづく…

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【どうする家康】第18話 感想考察

「真・三方ヶ原合戦」

三方ヶ原で大敗を喫した徳川軍。

家康討ち死にの知らせが瞬く間に広がったが、真相は違いました。

そこには命を賭して、殿を救うために働いた献身的な家臣たちがいたのでした。


おめえは本当にあほたあけだのう。おめえの死に場所はここではねえだろうが!おめえの夢は、主君を守って死ぬことじゃろうが!

平八郎をあほたわけと怒鳴っていたのんべえおじさんこと本多忠真も、三方ヶ原合戦でまさに命をかけた働きをするわけです。
最後は酒にガソリンのような効果があるような、強き武将でしたね😆

もちろん殿を守るためというのが一番の思いでしょうが、叔父としてこれまで親代わりとして育ててきた平八郎に、なんとしてでも生きてほしいと思ったのではないかということは容易に想像できますね。

殿に反発しながらも殿のことが大好きで、主君を守って死ぬことが平八郎の夢だということもわかっていて、あえておまえの死に場所はここではないというところは、叔父としての愛…お前は生きろよいう思いが込められているように感じます。
叔父としてと言うより、もはや親子の愛ですよね😭

最後の熱い抱擁は胸にグッとくるものがあり、涙が止まりませんでしたね😭



殿!殿が死ななければ徳川は滅びませぬ。殿が生きてさえおれば、いつか信玄を倒せましょう。殿は、きっと大丈夫。

家臣が何人死んだって、殿が生きてさえいれば徳川は滅びぬ。
夏目広次の言う「殿は大丈夫」は言霊のように、現実となっていくのです。

家康の幼少の頃から、臆病でやさしい気質を見ても大丈夫と言って励ましてきた夏目吉信ですが、やっと殿が思い出してくれた時には、どんなに嬉しかったことでしょう。
1話で名を告げても思い出してもらえなかった時の、まごまごした落ち着きのない動きが伏線としてここで活きてくるんですね。

二度も殿の命を脅やかす失態を犯しても許されてきた夏目は、いずれ殿のためにこの命を捧げて償おうと思い生きてきたはずです。

そして大ピンチの今、殿が生きてさえいれば、殿はきっと大丈夫と言って家康を救うのです。
完全に泣かせる脚本です。

何度も名前を間違えられ、三河一向一揆では敵となっても許されてきた過去。
そして昔の思い出をオーバーラップしてくる熱い演出。
いくつもの伏線を重ねてできた珠玉のシーンです。
みんな今日はバスタオル用意したんじゃない⁉︎
忠真の最期から続く一連のシーンは、私たちの涙腺を壊してしまうほどの番組制作者たちの熱量を半端なく感じられました。
洪水のように溢れる涙が止まりませんわ😭😭

伝承されている脱糞エピソードやしかみ像に関しては一切触れていません。
古沢さんは三方ヶ原合戦を武田VS徳川の単なる合戦を描きたかったのではなく、家康と家臣たちの強い絆をメインに描きたかったのは明白ですね。


城門を開け放て!かがり火をたいて、息を潜めよ

空城の計と言われる兵法を使った忠次ですが、この時櫓に上り太鼓を打ち鳴らしたと言われています。
(酒井の太鼓が描かれてなかったのは非常に残念でした🥲)

この音を聞いた武田軍は、城の中にはまだたくさんの兵が待ち構えているのではないか、罠かもしれないと思い引き返したようです。

勝頼が猪突猛進型で突っ込んできたら、浜松城に逃げてきた兵士たちは全滅していたでしょうね。
酒井忠次の咄嗟の判断で徳川軍は命拾いをしたわけです。
彼の勉強熱心なところ、機転の速さと行動力。
家臣団の筆頭としてこれほどの適任者はいませんね☺️
酒井忠次あってこそ、家康は後に神君と呼ばれるようになったんじゃないかと思う次第です。



故事を学んでおるのは結構なことよ。それに免じて見逃してやろうではないか。

三方ヶ原で勝利した武田軍ですが、信玄のたった一つの失敗が、この時に浜松城を落とさなかったことではないでしょうか。

有力武将たちが次々と怪我を負い戻ってきているところを一気に攻め込み全滅させていれば、嫡男・信康のいる岡崎城を落とすのも容易いことでしょう。
徳川を滅ぼす機会を先に延ばしてしまったことが、後の武田家滅亡に繋がってしまうのです。
相手の行動の先の先まで読んで行動に移してきた信玄が、ここで甘さを見せたことは残念でした。
信長なら絶対に根絶やしにしてるところです。
(勝頼の強さはわかっていても、性格まで把握できてなかったのかなぁ🤔)
やはり、自分の死が迫っているのを感じ、信長を討ち取り天下を安寧にという思いが最優先になっていたからなんでしょうね。

一つの判断の過ちは命取りになることもあるのですが、家康は結構間違った判断ばかりしてきました。
しかし、家康は死なないのです。
この運の強さ。天に選ばれた君「神君」と言われるのもわかる気がします😌

小平太はわずかな手勢ながら南側の敵を追い払いました。忠世も同じく犀ヶ崖にいる武田勢に夜討ちをかけました。

榊原康政は浜松城に入らず、昼間のうちに浜松城に入れなかった味方兵を呼び集めて夜を待ち、一斉に兵に声を上げさせながら敵陣に駆け入らせ、動揺し逃げ惑う武田軍を瓦解させてから浜松城に入ったのです。

大久保忠世は、浜松城の北方約1キロにある犀ヶ崖付近に野営中の武田軍を夜襲しました。この時、混乱した武田軍の一部の兵が犀ヶ崖の絶壁から転落したり、崖に誘き寄せるために徳川軍が崖に布を張って橋に見せかけ、これを誤認した武田勢が殺到して崖下に転落したなどの策を講じ、その結果、多数の死傷者を出したと言われています。(あくまで伝承ですが)

この二人の働きは重要で、武田軍が攻め込んでくるのをあきらめた要因となったようです。
なんとか浜松城を守ろう、殿を助けようとみんな必死になって働くのです。
そんな気持ちと行動を考えたら、涙がとどめなく溢れてきちゃうのです😭😭

氏真や信長は家臣たちにたくさん裏切られます。
彼らと家康の違うところ…今までを見ての通りですね。
家康は優しくて弱いのです。
そしてその己の弱さを知っているからこそ、家臣の意見を取り入れられるし、間違えた者を許すことができるのです。
こんな上司なら部下はついていきたくなりますよね。


終始泣きっぱなしだった今回は神回決定です。
本多忠真、夏目広次今までありがとう。
甲本雅裕さん、波岡一喜さんお疲れ様でした😭😭

次回は家康がお手付き⁉︎
瀬名との関係性が変化していくのか…
運命の1979年はもうすぐです。
また伏線が散りばめられそうな予感が…。

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なおらん

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