平家を倒したあと義経追討の院宣により頼朝に追われる身となった義経。
1187年、奥州平泉に戻ります。
藤原秀衡はよう戻ってきたなとねぎらい、平家を倒したのはお前だ、ようやったとほめるのでした。
/#吾妻鏡
— 2022年 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」 (@nhk_kamakura13) May 22, 2022
文治3年(1187)2月10日条
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源義経はさまざまなところに隠れ住み、何度も追捕使(ついぶし)の追及を逃れてきましたが、とうとう藤原秀衡を頼って奥州へ向かいました。妻室や子供を伴い、みな山伏や稚児童(ちごわらわ)の姿に変えていたそうです。#鎌倉殿の13人 pic.twitter.com/vsXYTbJhh9
その報は鎌倉へも伝わります。
新たな戦の火種が出来る恐れがあるので、奥州へは行ってはならぬと忠告していた義時は激怒します。
【鎌倉殿の13人】第20話 あらすじ
義経を迎え入れ、鎌倉の最大の脅威となった奥州平泉。
藤原秀衡によって保たれていた均衡が崩れようとしている。
―オープニングナレーション引用
藤原秀衡の死
頼朝にとって奥州の藤原氏は、義経が加わったこともあり最大の脅威です。
そんな時に秀衡の最期が訪れようとしています。
秀衡の気がかりは仲の悪い泰衡、国衡の兄弟。
「九郎殿を大将軍として力をあわせよ」と遺言を残してこの世を去っていきました。
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文治3年(1187)10月29日条
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この日、藤原秀衡が陸奥国平泉の館で亡くなりました。死期が迫った秀衡は、義経を大将軍として国務に当たるように、息子・泰衡らに遺言したそうです。#鎌倉殿の13人 pic.twitter.com/qN4QVRKwOV
階段を支えられながら降りる秀衡の足のズームで、田中泯さんの指先にまで神経をいきわたせる演技に感動してしまいました。
ひとりで立つことはできなくなって最期が近いことを、指先そらせて表してるんですね。さすがダンサー泯さんです。
藤原秀衡役・田中泯さんインタビュー
奥州へ向かう義時
1189年、「平泉へ行かせてください。九郎殿を連れて必ず戻ってくる」という義時に、頼朝は生かして連れて帰るなと命じます。
仲の悪い兄弟を割き、泰衡に取り入りたきつけて九郎を討たせようとする目論見。
泰衡の独断で九郎を討てば平泉を攻める大義名分が立つというのです。
「日の本から鎌倉の敵を一掃する。やらねば戦は終わらぬ。新しい世をつくるため」の頼朝の言葉に意を決した義時でした。
泰衡、国衡との対峙
義時は藤原館で泰衡、国衡と対峙します。
「あの者は、鎌倉殿にたいして謀反を目論んだ大罪人。かくまえば泰衡殿も同罪になる」と詰め寄ります。
しかし、泰衡は今の九郎殿には鎌倉殿に刃向かう気持ちはないと言うのです。会えばわかると。
衣川館に行くと九郎は畑仕事に専念しています。妻と子と共に穏やかな暮らしをしているようす。
九郎はもう戦はするつもりはないが、「平泉に手を出してみろ、決して許さない。帰って兄上にそう伝えろ」と武人としての目の輝きを見せるのでした。
義経カッコイイ!!#鎌倉殿の13人 pic.twitter.com/suRyKOzNxD
— 弾正 (@naoejou) May 22, 2022
次の日に再び九郎の元へ訪れると、義時は唐突に静御前の話をします。
鎌倉へ捕らえられた事、子を宿していたが男の子であったら由比ヶ浜に沈められる事等。
すべてを九郎に伝えるのです。
九郎の怒りは最高潮に達するのでした。
静御前の覚悟の舞
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文治2年(1186)4月8日条
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源頼朝と政子が鶴岡八幡宮に参詣(さんけい)し、静御前の舞を観覧。工藤祐経が鼓を打ち、畠山重忠が銅拍子を担当しました。静御前の華麗な舞によって、八幡宮一帯が壮観なものとなったそうです。#鎌倉殿の13人 pic.twitter.com/H6HHbTluCn
義経の言いつけ通り、静ではないと言い張る静御前。しかし、道の挑発により自分が静御前だと名乗ってしまいます。
本物であることを見せるために頼朝の前で舞を披露することとなります。
子供が死んだら自分も死ぬという静に大姫は、人が死ぬのをもう見たくないなんとかしてあげてと言うのです。
義時は下手に踊ってみせ偽物のふりをするしかないと考えます。
最初のうちは下手に踊ってみせていた静だったが、途中から本領発揮します。
都でも名高い白拍子・静御前としてのプライドがそうさせたのかもしれません。
義経を想う歌を歌いながら、女の覚悟を見せたのです。
しづやしづ しづのをだまき くり返し 昔を今に なすよしもがな
(倭文(しず)の布を織る麻糸をまるく巻いた苧(お)だまきから糸が繰り出されるように、たえず繰り返しつつ、どうか昔を今にする方法があったなら)
引用元 Wikipedia
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文治2年(1186)4月8日条
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静御前の舞を見た源頼朝は「義経を慕い、別れの曲を歌うとはけしからん」と不満を漏らしますが、これを聞いた政子は「長年の関係を忘れ、義経を慕わないのであれば淑女ではない」と弁明し、静御前を称賛したそうです。#鎌倉殿の13人 pic.twitter.com/ClCGFrlS9y
4か月後生まれてきた子は男の子。善児の手によって由比ヶ浜へ沈められたのでした。
赤子でも無表情で殺す善児😱#鎌倉殿の13人 pic.twitter.com/fmfmrIexC1
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里の告白
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文治3年(1189)閏4月30日条
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藤原泰衡の襲撃に対し、源義経の家人らが防戦しますが、すべて敗北。義経は(衣河館の)持仏堂に入ると、まず妻と娘を殺し、次いで自害したそうです。#鎌倉殿の13人 pic.twitter.com/4scWzMEYOQ
ここが潮時と自死を覚悟した義経に恨みつらみを言う里。
1つだけ嬉しかったことがあるのは、静の境遇がいい気味だと言うのです。
そして京で僧たちを手引きして襲ったのは自分だと告白します。
兄が送ったものだと思い挙兵を覚悟した義経は、怒りにまかせ里を刺し殺してしまいました。
兄が命を狙ったのではなかった。
— かかまつ (@kakamatsukk) May 22, 2022
ならば自分が兵を挙げたのは何だったのか。
その刹那、義経は眠る子を飛び越えて、妻の胸に刀を突き立てる。
里は逃げない。避けようともしない。
一瞬で怒りを行動に移す義経。
一転謝罪を繰り返し泣く義経。
どちらも直情の人、義経そのものだ。#鎌倉殿の13人 pic.twitter.com/bjCB2fOrhU
義経の最後
泰衡の手勢が来る前に義時を呼び出した義経。
すべて義時が絡んでいることだとわかっています。
弁慶が泰衡の手勢たちと戦って時を稼いでいる間に、義時と語り始めるのです。
この首で平泉が守れるなら本望だと。
小四郎の芝居を見抜けるくらいには成長したけど、自分の首で平泉が守れると思ってしまうのが義経の限界、ていう描写が切ない… #鎌倉殿の13人 pic.twitter.com/ZZG8HrRd2s
— キヨソネ 或いは KYは静かに眠りたい (@kysn) May 22, 2022
そして鎌倉をいかに攻めるかを考えた策を披露します。
義時が欠点を一つ指摘すると「三浦を仲間につける、息子のほうを。あいつは損得のわかるやつだからと」と返答するのです。
そしてその仔細を書いたものを鎌倉に届けてほしい、梶原景時ならこの策の見事さをわかってくれると言います。
戦うことだけしか見ていなかった義経が、しっかり人の内面も見ていた証です。
おそらく外で仁王立ちになって最期を迎えるであろう弁慶の戦いを、おもしろがって見ていた義経の最後でした。
義経と梶原景時の関係をこんな風に描いた作品は初なのでは🥺#鎌倉殿の13人 pic.twitter.com/EpgDu42Wrm
— 弾正 (@naoejou) May 22, 2022
「来た道を通っていけ」
— かかまつ (@kakamatsukk) May 22, 2022
愛する静を使い、愛した兄を憎むように焚き付けた男を、義経は逃がそうとする。そこを通れば自分も無事に逃げられることを知りながら。
北から海から、鎌倉を攻め落とす策もある。それを鎌倉に知らしめる。最早この策を使うことはない。
義経の未来が、閉じる。#鎌倉殿の13人 pic.twitter.com/ZDwZpenovQ
頼朝の元へ帰る義経
鎌倉へ帰った義時は頼朝に報告するも、ご苦労であった行っていいぞと背中で言われるのみでした。
義経の鎌倉攻略の策を梶原景時に見せると、この通り攻められていたら鎌倉は間違いなく、滅びていたであろうと言います。
梶原景時は「頼朝と義経という二人の天才が並び立つ事は無い」と、義経を鎌倉から遠ざけた人物だけど、義経の天才的な戦術の一番の理解者は梶原景時だった
— akir (@arien0727) May 22, 2022
戦場で戦術について二人で討論していた時が、義経にとっては幸せな時間だったのかもしれないと思った#鎌倉殿の13人 pic.twitter.com/L1UJ7uDSbk
1人になった頼朝は、義経の首が入った首桶を前に「九郎…ようがんばったなあ」とねぎらうのでした。
そして首桶を抱きながら、九郎…すまぬと慟哭するのでした。
三谷さんと大泉洋によって、こんなに哀しくて切なくて人間味溢れる頼朝が誕生した。魅力の塊。魅力の権化。
— まるちゃん (@tomoyo0921) May 22, 2022
私から言えることは以上。#鎌倉殿の13人 #大泉のおかげ pic.twitter.com/xu50FCKgyh
つづく…
\ガイドブックがあるともっとドラマを楽しめるよ/
【鎌倉殿の13人】第20話 感想
第20話は前半のクライマックスと言える義経の死を扱った回でした。それと同時にやっと鎌倉へ帰ってくることができたという、サブタイトルが秀逸すぎでした。
見た後は涙が止まらなくなり、しばらく茫然としていたほどです。30分ほど経ってやっとtweetしたのがこちらです。
もう、ダメ😭😭
— なおらん🎸大河ドラマ好きアラカン主婦 (@naoran4159) May 22, 2022
心の中がぐちゃぐちゃでしばらく立ち直れそうにない😣何が辛いってあんなに優しかった義時が義経の死に関わっていること😭😭
完全にダークサイドに落ちてしまった…あぁぁ😣#鎌倉殿の13人 https://t.co/CTMInaoAQP
見ている者の魂をドラマの中に引きずり込むような菅田将暉さんの演技に魅了され、回を重ねるごとに菅田義経の虜になっていきました。
三谷さんの作品です。ちょこちょこお笑い要素も入っているのですが、今回ばかりはそれらを払拭してしまうほどでした。
義経、義時、頼朝、秀衡、静御前、里たちの演技がそれぞれ絡み合い、見ている私たちの心をいつまでもとらえて離さないのです。
この回だけで私の大河ドラマ視聴歴の中で№1の作品になったと言っても過言ではありません。
菅田将暉という俳優はとてつもなくすごい俳優です。
これから源義経が菅田さんの代名詞となっていくのでしょう。
きっとこれ以降、義経を演じる俳優さんに相当なプレッシャーを与えるに違いありません。
義経の死によってひとまず前半終了の感があります。
次回からは新たな人物も登場します。
より一層義時のダークさも出てくるでしょう。
鎌倉はさらに暗黒世界へと突入していきます。
見るのが辛くなるほど面白い三谷作品。これからの展開にも期待です。
これから義経の手によって死ぬことを覚悟していた里が恨みつらみを言い、京での襲撃の真相を語ります。あれは少しでも義経に自分を刺すことへの後ろめたさを感じさせないための最後のやさしさと義経への愛ゆえですね。
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