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【どうする家康】第26話あらすじ・感想考察「ぶらり富士遊覧」|殿の全力のえびすくいに涙

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信長の下知により、瀬名と嫡男・信康を失った家康。

しかし、信長を恨む様子もなく従順に付き従います。

そんな家康を理解できない忠勝らですが…。

26話の歴史的背景は

  • 高天神城を攻略(1581年)
  • 羽柴秀吉軍により鳥取城が落城(1581年)
  • 武田氏討伐に参陣。武田勝頼が自刃。甲斐武田家滅亡(1582年)
  • 信長に駿河を与えられる(1582年)
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目次

【どうする家康】第26話 あらすじ

「高天神を制する者は遠江を制す」

東海一の堅固さを誇る山城・高天神城。

信玄でさえ落とすことができなかった難攻不落のこの城を、1574年(天正2年)、勝頼が二万の大軍で攻め落としていました。

高天神城の戦い

1581年(天正9年)春、高天神城を徳川の大軍勢が取り囲みます。

家康にとってはなんとしてでも奪い返したい城。

家康は、高天神城を包囲し、兵糧攻めを行います。

籠城している武田の兵たちは、もはや餓死寸前です。

勝頼からの援軍は来ず、城将の岡部元信は徳川本陣に降伏の矢文を放ちます。

城を明け渡し、自分の首と引き換えに城兵たちの助命を嘆願してきたのです。

家康

降伏は受け入れるなと、上様から言われておる。

家康は、書状を読みもせず火の中にくべるのでした。

本多平八郎忠勝

我らも武田は憎い、されど無益な殺生でござる。

負けを認めて命乞いをしてくる者を殺すなど、侍の道にもとる行為だと平八郎は異を唱えます。

家康

無益ではない。

敵が死ねば死ぬほど、助けを送らなかった勝頼の信用はなくなり、武田は崩壊する。

嫌なら帰ってもいいとけんもほろろにはねつける家康です。

家康

上様の命じゃ、奴らを皆殺しにせい。

平然と命じるその顔は、無気力にさえ見えるのでした。


岡部率いる城兵は城から討って出て玉砕し、高天神城は陥落しました。

揺れる家臣たち

瀬名と信康を失って変わってしまった家康。

武田への憎しみを考えると無理もないと古参の家臣たちは同情的だが、平八郎や小平太には家康がふぬけになったようにしか見えないのです。

本多平八郎忠勝

信長の足をなめるだけの犬に成り下がったのかもしれん。

大久保忠世

やめんかっ!伊賀の国を見よ、服従せぬ伊賀者は根絶やしじゃ。今の上様には誰も逆らえん。

四年ほど前、信長の次男・織田信雄が独断で伊賀に侵攻し敗北しました。

これに激怒した信長が伊賀を攻め、壊滅状態にしたのです。

また、信長は比叡山延暦寺を焼き討ちにし、神仏をも恐れない行動は人々を震撼させていました。

鳥居彦衛門元忠

そうじゃ…殿は、賢くなられたんじゃ。

忠義者の鳥居元忠が、家康をかばいます。

本多平八郎忠勝

結構なこった。

平八郎は吐き捨てるように言い、小平太とともにその場を去ってしまいました。

武田家滅亡

1582年(天正10年)2月、織田・徳川連合軍は勝頼との最終決戦をすべく、甲斐侵攻を始めます。

織田軍は信長の嫡男・信忠が先発し信濃から、徳川軍は駿河から甲斐に向かいました。

武田は多くの家臣たちが寝返り、家康が甲斐に入った頃には躑躅ヶ崎館は、崩壊寸前でした。

家康が数正とともに館に入ると、一人の僧が待っていました。

お待ち申し上げておりました、徳川殿。

武田の重臣だった穴山信君、法名・梅雪です。

この穴山梅雪、お約束どおり、織田様と徳川様のおんために力の限りを尽くす所存にございまする。

石川数正

ご決断くださり、礼を申し上げます。

そこへ家臣がやってきて、勝頼が天目山のふもとで信忠の手勢に討ち取られたと報告します。

上野の真田を頼ろうとしたが、たどり着けなかったようです。

最後は40人ばかりの供を連れ、織田軍に挑んでいった勝頼でした。

武田勝頼

ここを死に場所と決めた。武田の名を惜しめー!
我こそは、武田四郎勝頼である!

武人らしい最期を遂げた勝頼でした。

本多平八郎忠勝

我らの手で討ち取れず、無念。

家康

信忠様が功を挙げられたことは良いことじゃ。

家康が織田に花を持たせるために、自分たちに武田を討たせてくれなかったと、平八郎や小平太は不服なのです。

本多平八郎忠勝

どこまで織田の足を舐めるのか。

平八郎の頬には悔し涙が伝います。

そんな家臣の心を知ってか知らずか、家康は梅雪を連れ、織田軍本陣を訪れるのでした。

家康が恨む者とは…

家康

上様!見事勝頼を討ち取り、武田を滅ぼされたこと、心よりお喜び申し上げまする!

家康が信長に伏して祝いの口上を述べます。

足利義昭の側近から信長の配下に入り、比叡山焼き討ちなど数々の戦果を挙げ出世をしてきた明智光秀もいます。

信長が小姓の森乱(大西利空)に持ってこさせた勝頼の首を家康の目の前に置きます。

明智光秀

さあ、お待ちかね、武田当主の哀れなる姿をとくとごろうじろ。

光秀は積年の恨みを込めて蹴るなり踏みつけるなり好きにしろと言うのです。

家康

…恨んではおりませぬゆえ。

明智光秀

心にもないことを。

家康

死ねば皆、仏かと。

織田信長

お前が恨んでおるのは、別の誰かか?

家康

何のことでございましょう。

家康を見据える信長に、すかさず数正が口を挟みます。

石川数正

ときに上様、安土へのお帰りの日取り、すでにお決まりでございましょうや?

武田亡き後、織田の世は揺るぎないものになった。

その祝いを徳川にさせてほしいという数正の申し出でした。

富士遊覧

街道の要所要所で信長をもてなし、富士の絶景を堪能してもらいながら安土に帰っていただく。

左衛門尉、数正、忠世、万千代など一部の家臣しか知らせず、家康は内々に計画を進めます。

於愛や京の商人・茶屋四郎次郎の助けも借り、「上様ご一行・富士遊覧おもてなしの道行き」計画ははじまったのでした。

街道を拡張し、小石一つ落ちていることなく、どこでひと息ついてもいいように茶店や休憩所を各地に設けるという徹底ぶりです。

しかし、信長は、富士見の名所も信玄の隠し湯もさっぱり興味を示しません。

そのため旅程は前倒しになり、用意が間に合わず於愛や左衛門尉はてんてこまいです。

また、なんの話も聞かされないまま手伝いを命じられていた平八郎は、堪忍袋の緒が切れて帰ってしまいます。

信長にこびへつらう主君の姿を、これ以上見ていられなかったのです。

榊原小平太康政

なんのためにお二人はご自害なさった?お二人が報われん。そう思いませぬか?

瀬名と信康を思い、怒りをぶちまける小平太に、於愛が諭します。

於愛

殿が…どんな気持ちで上様をもてなしておられるか…お前たちに分かるのか。

無言で立ち尽くす小平太に、左衛門尉が言います。

酒井左衛門尉忠次

殿には深いお考えがおありなのだと、わしは信じておる。

平八郎を呼び戻しに行く小平太でした。

全力のえびすくい

音曲と踊りでもてなす家康に、信長は「厭離穢土欣求浄土」と書かれた旗を気味が悪く陰気臭いと難癖をつけます。
徳川は田舎くさいと言う信長はさらに続けます。

織田信長

これからは駿河もお前が治める。馬鹿にされるぞ。

そこで、家康は駿河を今川氏真に任せたいと信長に願い出ます。

しかし、信長は無能な奴には任せられん、氏真は無能だから国を滅ぼしたのだと一蹴します。

家康

ごもっともでございます。

反論できない家康です。

伊賀の者を始末せよと言う光秀の言葉にも家康は従うのでした。

家康

一人残らず始末いたしまする。

顔色一つ変えず言う家康です。

場の空気を変えようと、左衛門尉がえびすくいを踊ろうとすると、家康がわしが踊ると言うのです。

家康

上様、家臣・家康、上様の天下を祝し、三河のめでたき舞をご披露いたしまする。

織田信長

お、全力でやれ。

家康の全力のえびすくいに何かを感じ取った家臣たちは、共に踊ってみせるのでした。

朝駆けのあと、富士の裾野で茶を飲みながら、信長は安土に来いと家康を誘います。

織田信長

家康よ、良い時を過ごした。…今度は俺がもてなす。

家康

恐悦至極に存じまする

明智光秀

私めが供応役を務めさせていただきます。

織田信長

また、すぐに会おうぞ。

こうして家康は、前代未聞の富士遊覧の旅を大成功のうちに成し遂げたのでした。

帰りがてら、信長は光秀に言います。

織田信長

あれは変わったな。腹の内を見せなくなった。化けおったな。

家康の胸のうち

家康は、信長に伊賀の者を根絶やしにすると言ったものの、裏では半蔵に命じ匿っていたのでした。

家康の変化を感じ取った秀吉もまた、弟・秀長(佐藤隆太)に家康から目を離すなと命じるのです。

家康の振る舞いに何かを感じ取った家臣たちは、胸の内を聞こうと居室に向かいます。

酒井左衛門尉忠次

殿、お心のうちをそろそろお打ち明けくださってもよい頃合いでは。

家康

わしもそう思っておった。閉めよ…信長をころす。わしは天下を取る。

本能寺の変まであと46日…。

つづく…

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【どうする家康】第26話 感想考察

「ぶらり富士遊覧」

とうとう殿が全力のえびすくいを‼️

心に秘めたる思いをひたすら隠し、信長をもてなす家康に強い覚悟を感じた回でした。

闇堕ちしたという感じではなく、自ら闇の中に身を置いたという覚悟です。

それはやはり、死んでいった瀬名や信康の願いを叶えるため。

そのためには虎を倒して天下を取らなければならない。

最後は家康が覚醒した瞬間でしたね。

どこまで織田の足を舐めるのか。

そりゃあ、三方ヶ原で自分を育ててくれた叔父・忠真が武田に討ち取られちゃってる平八郎は、自分が仇をとれなかったことは、誰よりも悔しいと思う。
そして、そんなことがわからない家康ではないと思うのです。
自分も妻子や家臣を失っているのですから。

徳川を守るため、安寧の世を作るために、死んでいったものの意思を汲んで成し遂げるには、家康は悔しさをいったん胸の内にしまいこまなければならなかったのでしょう。
向かう相手は虎なのだから、兎は知恵を働かせねば勝てないのです。
彦が言うように、賢くなったのです。

全力でえびすくいを踊る家康に、何かを感じ取った平八郎でしたが、家康の本心を知ってどんなにか震えたことでしょうね。

そこまで覚悟するのにどれほどの涙を流したことか考えると、家康を見ていると辛くなります😭

お前が恨んでおるのは、別の誰かか?

信長は、決して自分から築山殿と信康を処分せよとは言っていません。
お前の家のことだからお前が決めろと言ったのです。

その結果が、築山殿と信康の自害となってしまったことは信長の本意ではなかったのでしょう。
しかし、自分の言葉によっての結果だとわかっている信長です。
家康は、自分のことをさぞや恨んでいるだろうなと思っていての言葉でしょう。

そんな気持ちが根底にあり、家康の腹のうちが読めないから、最初はもてなしを心底喜べなかったのではないでしょうか。
それでも家康は、信長をもてなそうと懸命に尽くすのです。
変化した家康を見て、一種の喜びを感じた信長だからこそ、安土へ呼び寄せ次は自分がもてなそうと思ったのではないかなぁと思うのです。

殿が…どんな気持ちで上様をもてなしておられるか…お前たちに分かるのか。

瀬名の死を見届け、信康の自害を知った時の憔悴ぶりを、於愛は間近で見ています。
そんな地獄のようなことから這い上がって、普通なら恨んでも恨み切れない信長をもてなそうと懸命になっている家康の心の内はそばにいるからこそ、手に取るようにわかるのでしょう。

あらゆる感情をこらえ、虎にはできぬことを兎がやろうとしているのです。
瀬名との最後の約束を胸に秘めて。
家康が笑えば笑うほど、泣けてきてしまいますね😭

あれは変わったな。腹の内を見せなくなった。化けおったな。

信長は、徳川の旗に難癖をつけ田舎者だと愚弄します。
家康の氏真に駿河をという願いも一蹴するのです。
信長はわざと家康の出方を試しているのです。

今までの家康だったら感情を剥き出しにし、信長に反論していたでしょう。
しかし、家康はすべてを受け入れます。
伊賀の者を根絶やしにすることまで、顔色一つ変えずにです。

この家康の変化は信長にとって脅威以上に、喜びを感じたのではないでしょうか。
その後の、二人きりの朝駆けの時の信長の表情でわかりますね☺️




信長をもてなそうと、あらゆる手立てを考え実行に移す家康です。
それは、ここまでやるかというほどのことまでやっているのです。
信長も最後には満足した様子です。
信長は接待よりも、家康との二人きりの朝駆けの時が一番楽しそうでしたね❤️

この一連の家康の行動はきっと、安土での光秀の家康へのもてなしを信長が気に入らないという伏線となっていくのでしょうね。
ここで「ぶらり富士遊覧」と銘打って、1話まるごと伏線を敷くあたりに、視聴者のワクワク感を切らさないようにとの制作側の意図が感じられます。

瀬名や信康がいなくなってどよ~んとした気持ちが、一気に明智光秀へと向いていき(数話出演してなかったのも効果的)、本能寺の変へと向かっていく感じにシャキッとさせられ、再び覚悟して見ようという気にさせられました。

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なおらん

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