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【光る君へ】第9話感想考察・あらすじ「遠くの国」|これでもかというほど身分差を思い知らされる直秀の死

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東三条殿に押し入った盗賊は直秀のいる散楽一座だった。

怒りと絶望で顔をゆがめる道長はいったいどうするのか…

サブタイトルの「遠い国」とは、はたして直秀の言っていた、都の外の希望に満ちた国を指しているのだろうか。

「光る君へ」 公式Xより

第9回人物相関図

引用元 https://www.nhk.jp/p/hikarukimie
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目次

東三条殿に入った盗賊の正体は直秀(毎熊克哉)ら散楽一座だった。

道長(柄本佑)の命で検非違使に引き渡される。

一方、直秀らの隠れ家を訪ねていたまひろ(吉高由里子)は盗賊仲間と勘違いされ、獄に連行される。

光る君へ公式ページより

流罪

「光る君へ」 公式Xより

自分が大内裏で矢を射た盗賊も直秀だと知った道長だが、武者たちには、彼らに手荒なまねをしないように命じました。

この者らは誰も殺めてはおらぬ。命まで取らずともよい。検非違使に引き渡せ。



数日後、まひろは左大臣の姫たちの集いの帰りに直秀たちの隠れ家を訪ねました。

しかし、散楽一座の姿はなく、突然放免たちがなだれこんできて、盗品が残っていないか探し出します。

事情がわからぬまひろは放免たちを止めようとして、盗賊の仲間と間違えられ、乙丸(矢部太郎)とともに獄へ連行されてしまいました。


その頃、道長は獄を訪ね、直秀たちの処分を軽くするつもりで看督長に心づけを渡していました。

そこへまひろが連れてこられ、放免に蹴り飛ばされます。

道長はあわててまひろを助け出し、看督長に自分の知り合いだと告げて連れ去りました。




まひろと道長は、廃邸で話します。

直秀は都を出ていくつもりだったのよ。あなたが許してやっていたら、そのまま山を越えて、海の見える遠くの国に行ってたはずなのに。

道長は、直秀らはまもなく獄から出されるだろうと言います。

獄を出れば遠くの国に流される。直秀の望み通り、海の見える国なら良いが…

まひろは道長に助けてもらった礼を言い、屋敷に帰りました。

その後道長は、盗賊団から施しを受けた人々が彼らの無事を祈る姿を見かけます。

義賊なのか…


後日道長は同僚から、盗賊団が流罪と決まったと聞きます。

出立は翌日の卯の刻(午前5時から午前7時頃)だと知ると、道長は百舌彦を使いに出し、まひろに「別れを告げるなら、ともに参ろう」と知らせました。

「光る君へ」 公式Xより
「光る君へ」 公式Xより

道長が帰宅すると、兼家が目覚めていました。

子らを前に、兼家は真相を語ります。

内裏で倒れたあと、兼家は安倍晴明の祈祷で意識を取り戻していたのだが、その後も倒れたふりを続けていたと言うのです。

これは我が一族の命運に関わる大事な話じゃ。身を正してよく聞け。

花山天皇を退位させる策がないと悩む兼家に、晴明は、自分の秘策を買わないかと持ちかけ、兼家はいくらでも払うと答え、この話に乗ったのでした。

晴明は兼家に眠ったふりを続けさせると、亡き藤原忯子(井上咲楽)が怨霊となって右大臣に取り憑いたという噂を内裏で流したと言うのです。

これから先が正念場じゃ。内裏でさらにいろいろなことが起きる。…忯子様の御霊を鎮め成仏させるために帝がなすべきことは何か?これより力のすべてをかけて、帝を玉座より引き下ろしてたてまつる。皆、心してついてこい。

道兼だけが父が病のふりをしていると知っていました。

そして、わざと為時の同情を買い、為時が花山天皇に「道兼は父から疎まれており、帝の力になりたいと願っている」と進言するように仕向けたのでした。

腕のあざは道兼自らつけたものだったが、花山天皇も道兼のあざにだまされ、道兼を信頼していったのでした。

「光る君へ」 公式Xより

翌日、夜が明けないうちに道長とまひろは獄を訪ねます。

しかし、門番は流罪の者たちはもういないと言うのです。

どこに行ったのかと道長が問い詰めると、鳥辺野だと答えました。

鳥辺野とは屍の捨て場。

道長とまひろが馬で駆けつけると、無惨に刺殺された直秀たちの遺体がありました。

言葉をなくす二人。

やがて道長は直秀の遺体に合掌し、手で土を掘り始めます。

まひろも手伝い、懸命に土を掘り続け、直秀たちの遺体を埋葬し終えた頃には夕暮れになっていました。

皆を殺したのは俺なんだ。

直秀たちの処分について尋ねた際、看督長は腕の一つもへし折り、二度と罪を犯さぬようにするのが自分の務めだと答えていたのです。

そこに道長が心づけを渡し、流罪にする手数を惜しんだ放免らが殺してしまったのでした。

あの時、俺が口を出さねば…腕の一本くらいですんでいたのか…

道長は慟哭し、崩れ落ちます。

まひろはそんな道長を強く抱き、二人は涙に暮れるのでした。

その後内裏では、忯子の怨霊の仕業を思わせるような不吉な出来事が続きます。

すべては安倍晴明の計略です。

晴明は花山天皇に、忯子の霊を成仏させるには帝が出家するしかないと告げるのでした。

つづく…

用語集 大河ドラマ「光る君へ」第9回

看督長(かどのおさ)…検非違使庁(けびいしちょう)に属する下級の役人。牢獄(ろうごく)の管理や犯人の逮捕を行う。

公卿(くぎょう)…三位以上の高い位階を有する上流貴族。四位の参議も含む。

関連書籍

先週、予告で今回のタイトルを見た時から嫌な予感はしてたのよ。

「遠い国」が「黄泉の国」を暗示してるんじゃないかって。

良からぬ予感とは当たってしまうもので、推しの直秀死亡という地獄回となってしまいました😭😭

さんざん、直秀は元貴族なんじゃないかと考察してきたけど大はずれ。まさかこんなに早く退場してしまうとは…

二年連続で牢屋に入れられ無惨な死にいたる役を演じた毎熊克哉さん。

あなたが最後まで出演できる大河ができることを切に願っています🥹🙏

道長の未熟さ

信用できる者は家族とていない、まひろと直秀だけは信用できると言った道長。

嘘や人を蹴落としてまで出世し権力を得ようとする政争を見せつけられるにつけ、元々怒ることが嫌いで心根の優しい道長は、貴族であることにある種の嫌悪感を抱き、庶民と近い感情を抱くようになったのではないでしょうか。

散楽で貴族(自分のお家事情)を笑い者にする直秀を見て、貴族を嫌うそのまっすぐな心に寄り添いすぎてしまったのです。

自分は貴族、それも右大臣家の若君で天と地ほどの身分差があるのだということがわかっているようでわかっていない…そんな未熟さが感じられました。

東三条殿の若君である自分がなんの罰も与えずに、盗賊たちを解き放ってしまっては武者たちにしめしがつかなくなる。そこまではわかっているのです。

だから検非違使に渡して後でなんとかしようと考える。(自分が貴族であることへの甘えみたいなものがあったのかも…)

しかし、検非違使に心づけを渡して手荒なまねはしないでくれと頼んだ先のことまでは見抜けなかったのです。

流罪となったらどんな手続きをして流罪先まで送るのか、元々罪人であった放免たちがどこまで関わってくるのか、その過程の細かい面倒な人の心というところまで考えが及ばなかった未熟な道長が招いた悲劇です。

検非違使に渡すだけだったら、ちょっと痛めつけられるだけで終わっていたのに、痛めつけられることさえもよしとしなかった道長の甘さというかなんというか…😣

貴族社会にいながらずっと自ら蚊帳の外にいたのだから無理もないことですが…。

直秀たちが鳥辺野に向かったと聞いて、ようやく事の重大さに気づいた道長です。

散楽一座の面々が殺されそのまま葬られているのを見て、さぞ自分の愚かさを思い知ったことでしょう。

鳥葬とは聞こえはいいが、遺体は烏に喰われるのです。

道長が一生懸命に土を掘り、烏を追い払い亡骸を埋めようとする姿に胸が締め付けられるようでした。

せめてもの償いのように見えて…まひろ以上に慟哭する道長と道長を抱きしめ痛みや悲しみを共有することしかできないまひろ。

また一つ人の死の痛みを共有することで、心で繋がってしまうまひろと道長が今後どうなっていくのか。

ただ、道長とまひろはこの一件で大きく成長することは間違いないのでしょう。

ビジネスライクな晴明

私は晴明が裏で操っているのだと思っていたが、花山天皇VS右大臣の構図を大きくしてどちらも引きずり下ろそうと考えているのではないかと思っていました。
(健全な政に相応しくない人物たちだという考えで)

まさか超ビジネスライクな感じで兼家側の策士になるなんてねぇ…

あるいは最初から晴明は兼家の政治力を買っていたのか🤔

私のこれまでの陰陽師に対するイメージというものが総崩れとなっていくようです😅

晴明の策を買い、言われるままに病のふりをしていた兼家もやはり剛腕な人物です。

兼家に対抗しようとする詮子までをも黙らせてしまいました。(それにしても兼家が目を開けた時の詮子の絶叫の凄さたるや…笑)

花山天皇を玉座から引きずり下ろすという、とてつもない策を考え実行に移す晴明は、やはり平安時代のフィクサーのようです。
しかしそこには、あくまでもお金のためという現実的な欲しか今のところ見られません。

これが晴明の本当の姿なのかどうか、ユースケ・サンタマリアさんを起用したことで謎めいた感じが出ていて、まだ何か含んでいそうでおもしろいですね。

自作自演の道兼

兄弟の誰よりも先に父の策を知らされていた道兼。

少し誇らしげでしたね。

自分を傷つけてまで作ったあざは、誰よりも先に自分に知らせてくれ命じてくれた父への感謝もあったのではないでしょうか。
そしてなんとしてでも策を成功に導こうと考えてのこと。

花山天皇の懐に入るには子供騙しでは無理だろうと自ら傷つけて作ったあざは、見事なまでに帝を欺いたのです。

しかし、父のためにやったことでも、兼家からしたら道兼はあくまでも道具しかないのです。

兼家は道兼ならそこまでやるとふんでいたのかもしれませんね。

あくまでも表の道を歩むのは道隆と道長であって、だからこそ裏で動いているこの策を二人には伝えなかったのでしょう。

やはりかわいそうな道兼ですよ。

来週はいよいよ寛和の変ですね。




癒しの太郎ちゃんが大学へ出向く時に父から送られた四つの言葉、一念通天、率先垂範、温故知新、独学孤陋、一つわかったと言ってたけど、どれがわかったのでしょうかね😅

一念通天…強い信念をもってたゆまず努力を続けていけば、必ず成し遂げられるということ。

率先垂範…人々の先頭に立ち、自らの行いをもって模範を示すこと。

温故知新… 昔のことを研究して、そこから新しい知識や道理を見つけ出すこと。

独学孤陋…師も友ももたずにひとりで学問すると、見識がひとりよがりになってかたくなになるからよくないということ。

自ら書物も読んでいた太郎ちゃん、きっと大学では学問に励むことでしょう!



直秀の退場が早すぎるとSNS上を賑わせた鬼脚本。

大石静さんの頭の中には、まだまだ地獄回が浮かんでいそうですね😱

なおらん

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