突然の宣孝からのプロポーズに驚きを隠せないまひろ。
一方、宋語を教えてもらっている周明はよもやのロマンス詐欺師に⁉
まひろの周辺があわただしく動きはじめたが、いったいまひろはどうなるのか…
第24回人物相関図
【光る君へ】第24話 あらすじ
- 宣孝がまひろにプロポーズ
- 周明はまひろに一緒に宋へ行こうと言う
- 病床の詮子の平癒祈願のための大赦の詔が下る
- 伊周、隆家が都へ戻される
- 定子が職御曹司に入り、脩子が内親王となる
- さわの死の知らせ
- まひろを抱きしめた周明が豹変し、まひろの元から姿を消す
- 朝廷は宋との交易に対し、様子見を決める
都か宋か
あの宋人と海を渡ってみたとて、忘れえぬ人からは逃げられまい。
宣孝は、まひろの心に道長の存在あると見抜いているようです。
ありのままのお前を丸ごと引き受ける。
忘れえぬ人がいてもよろしいのですか。
よい。それもお前の一部だ。
宣孝は、都で待っていると言い残して去ったのでした。
その後、周明がまひろを訪ねてきました。
俺は今、宋人でもなく、日本人でもない。
数奇な運命で宋にたどり着いた周明は、宋人として生きようとしてるが、松原客館にいる宋人たちには信用されていないと言うのです。
朝廷が交易を許せば、皆の心も穏やかになる。
まひろには、朝廷がなぜ宋との交易を受け入れないのか理解できないのでした。
望みを果たし帰るときがきたら、一緒に宋に行こう。
宣孝には都で待っていると言われたかと思えば、周明からは宋に行こうと告げられたまひろは、曖昧にほほえむことしかできませんでした。
大赦
都では女院・詮子が病の床に伏していました。
道長、道長、今、伊周がそこに立って、恐ろしい形相で私を睨んでいたの。
道長は安倍晴明に邪気払いをさせ、一条天皇は詮子の病の平癒を祈念して大赦の詔を下し、配流となっていた伊周・隆家兄弟を都に召還するよう道長に命じます。
冷静を欠き、伊周、隆家、そして中宮を追い詰めてしまったこと、今は悔いておる。あのとき、そなたに止めてほしかった。
帝みずから厳罰に処すように命じたことを忘れてしまったかのような言葉に、道長は戸惑うのでした。
隆家は都に戻るとすぐに道長の前に現れ、悪びれる様子もなく自分を売り込みます。
私は兄とは違います。兄は恨みをためる、私は過ぎたことは忘れる。左大臣様のお役に立てるのは、私にございます。
策士・斉信
高松殿を訪れた道長は、花山院が襲われた晩のことを明子と語り合います。
道長は、斉信から「花山院が何者かに射かけられた」と知らされたのです。
その結果、伊周は配流となったのでした。
しかし矢を放った隆家は、狙ったのは牛車であって花山院ではないと言います。
院のお体を狙うのと、御車を狙うのでは、罪の重さがまったく違う。それなのに、あいつは…
伊周の代わりに公卿になったのが斉信でした。
道長は斉信の思惑通りに操られていたのでした。
斉信に限らず、誰をも味方にできるような器がなければやってゆけぬな。
定子、職御曹司へ
一条天皇は、母・詮子の見舞いに土御門殿を訪れます。
そして、かつてないほどの明るい表情で定子の出産を報告します。
姫を内親王といたします。
詮子だけではなく、その場にいた道長と蔵人頭・行成にとっても初耳でした。
ついては、中宮を内裏に呼び戻します。娘の顔も見ず、中宮にも会わずにこのまま生き続けることはできませぬ。
道長が止めても一条天皇は聞き入れません。
詮子も一条天皇の望みをかなえてほしいと道長に懇願するのでした。
その後、道長と行成は対応策を考えます。
出家した中宮を内裏に戻せば公卿たちからの反発は避けられず、政に悪影響を及ぼしかねません。
行成は、定子を内裏の外にある職御曹司に入らせることを提案します。
それならば、一条天皇も通うことができ、女御たちの顔も立つと言うのです。
行成の提案通り定子は娘の脩子、女房のききょうを連れて職御曹司に入りました。
これ以降、一条天皇は政務もなおざりで、定子の元に通い続けるのでした。
豹変する周明
まひろは引き続き、周明から宋語を教わっていました。
ある日、二人が国守の館の庭で話していると、周明がまひろを抱き寄せました。
早くまひろと宋に行きたい。このままでは、いつまでたっても宋には行けない。
周明はまひろに、宋との交易を受け入れるよう、左大臣に手紙を書いてほしいと言います。
二人で宋に行くためだと言い、口づけをしようとする周明をまひろは拒みました。
あなたは嘘をついている。私を利用するために。
愛情がないことは、抱きしめられればわかるとまひろは言うのです。
すると周明は態度を一変させ、陶器の置物をたたき割って破片をまひろの首筋に突きつけます。
文を書かねば、お前を殺して俺も死ぬ。
私は目の前で母が殺されるのを見た。友も虫けらのようになぶり殺された。周明だって海に捨てられて、命の瀬戸際を生き抜いたのでしょう?気安く死ぬなどと言わないで!
…言っておくが、宋の国はお前が夢に描いているような国ではない。
宋は日本を見下し、日本人など歯牙にもかけていない。
民に等しく機会を与える国など、どこにもないのだと言い捨て、周明は去っていきました。
乙丸の思い
夕餉もとらずにいるまひろを心配する乙丸に、まひろは、なぜ妻を持たないのかと尋ねます。
…あのとき…私は何もできませんでしたので。
あのときとは、まひろの母・ちやはが殺されたときのことです。
せめて姫様だけはお守りしようと誓いました。それだけで日々精いっぱいでございます。
私はまだ何もわかっていないのやも…
身近にいる乙丸がそんなことを考えていたとは、まひろは思いもよらなかったのでした。
かけひき
為時が越前巡察の旅から帰ってきました。
収穫の多い旅だった様子でまひろも喜ぶが、その日はさわが亡くなったという文が届き悲しい日でもありました。
さわの辞世の句からは、まひろにまた会いたいという思いが伝わってくるのでした。
まひろは為時に、宣孝の妻になると告げます。
仰天した為時は腰を痛めてしまい、まひろは松原客館に使いを出し、宋の医師を呼びます。
まひろが宣孝の妻になることに難色を示す為時に、ありのままの自分を引き受けてくれるのだと言ったとまひろは告げます。
思えば、道長様とは向かい合いすぎて、求め合いすぎて、来るしゅうございました。
宣孝となら穏やかに暮らせるとまひろは言います。
そこに周明ではない宋の医師がやってきました。
朱によると、周明は故郷を見たいと言い出て行ったと言うのです。
朱は改めて為時に交易の話をします。
日本との公の交易が認められない限り自分たちは帰国せず、宋の品物は二度と日本には届かないと断言するのでした。
実は周明は松原客館を去ってはいませんでした。
まひろには出て行ったと伝えてほしいと朱に頼んでいたのです。
まひろの心の中に入ることができなかったと詫びると、朱が言います。
(お前の心の中からも、消え去るとよいな)
為時は朱の主張を文で道長に知らせます。
協議した公卿たちは、断って宋が攻めてくることを恐れ、様子見することで話がまとまったのでした。
つづく…
用語集 大河ドラマ「光る君へ」第24回
大湊(おおみなと)…船の出入りの多い、大きな港。
行幸(ぎょうこう)…天皇が内裏外に外出すること。
氣比宮(けひのみや)…越前国一之宮。現在の福井県敦賀市に鎮座する氣比神宮のこと。
勅定(ちょくじょう)…天皇が自ら定めたこと。勅命。
引用元 大河ドラマ「光る君へ」公式ページ特集より
【光る君へ】第24話 感想考察
国際ロマンス詐欺成らず!
ミイラ取りがミイラになってしまうってこういうことの事例のよう😅
そんじょそこらの姫とは違う経験をしてきているまひろに取り入ろうなんて無理ってもんよ。
(母が殺されるのを目の当たりにし、友の無惨な死を見てきた都の姫って、まひろ以外にいないでしょう)
逆に周明は、まひろに確実に好意を抱いてましたよね。
(詮子じゃないけど、道長も周明もまひろの何にそんなに惹かれるんでしょうかね😅
私は詮子のような行動力の権化のような女性の方が好きですけど😁)
そんな周明の心の中を見透かしていて優しい言葉をかける朱って、いい人?悪い人?🤔
宣孝、最高の決めゼリフ
「ありのままのお前を引き受ける」
一人の男を忘れられずにいる女に、この言葉は胸に刺さるよなぁ。
まひろより20歳くらい年上の設定でこれできる役者さんて、蔵之介さんしかいないんちゃう?
いや、魅力的な俳優さんはいっぱいいますよ。
でもね、時代は平安、結構上位の貴族で烏帽子姿が似合って、妻子も妾もちゃんといてプレイボーイで岸谷五朗の友ってなると、やはり佐々木蔵之介が一番じゃないかと思うのよ。
今をときめく柄本佑や松下洸平の中に分け入り、大人の男の魅力を全身から放ちながら、軽やかなBGMの中視聴者の心を鷲掴みにしたまひろへのプロポーズシーン。
佐々木蔵之介という俳優の真髄を見せられた気がしたわ😆
道長への感情に囚われ、誰かの妻になることに向き合えないまひろの心に一石を投じた宣孝のプロポーズ。
史実では宣孝の妻になることはわかっていても、一視聴者としてはこれでいいのかまひろ(周明もいるぞ)という思いと、もう道長にふんぎりつけて宣孝と幸せに暮らしてせっせと源氏物語書いちゃいなよという思いがぶつかり、複雑な感情を抱いてしまいます😅
が、忘れえぬ人がいるまひろの想いをすべて受け止めてくれる宣孝以外に、まひろが「笑って」暮らせる男性など他にいないというのもわかります。
来週、宣孝自身が道長に結婚報告をするような予告映像があったけど、さあ道長はどんな表情をみせるのか…楽しみすぎて、コントのようなシーンをちょっと期待してしまう自分に笑っちゃいます🤣
周明の本心は…
越前に来て、周明と出会い宋語を習うようになってからまだ一年も経っていないはずなんだけど、まひろは簡単な通訳ならできるほどになってましたね。
まひろの学習能力の高さもさることながら、きっと周明との時間もたっぷりとあったんだろうなというのがうかがえます。
習った宋語で会話をしたりした二人の時間が十分にあったからこそ、あそこまで使いこなすことができたのでしょう。
二人だけの楽しい時間があったからこそ、早くまひろと宋に行きたいという周明の言葉に嘘はないのではないかと思うのです。
周明は民に等しく機会を与える国などどこにもないと、まひろに言ってました。
きっと、日本にも宋にも絶望を抱きながら生きてきた周明が、出世し好きな人と幸せになることだけを夢見てたとしたら…
なんて考えると、やるせなくなっちゃうのよね。
まひろも周明が宋人と日本人の狭間で精一杯なのはわかっているからこそ、抱きしめられた時の切羽詰まった感を感じてしまうのでしょう。
道長に心から愛され抱きしめられた時のことを体が覚えているからこそ、受け入れることのできない半分偽りの抱擁。
すべてが偽りの感情からでないのがわかるから、周明にはどうか幸せになってほしいと願うばかりです。
前代未聞 空前絶後
一条天皇が公卿に波風が立っても構わないから定子を内裏に呼び戻すと決めた時の、道長たちの動揺は計り知れないものがあったでしょう。
帝は最初で最後のわがままだって言ってたけど、出家した者を内裏に入れるとは、実資の言う通り「前代未聞」であり「空前絶後」のことで、も一つ付け加えるなら「言語道断」なことなのでしょう。
それでも、女院の後押しもありわがままを通そうとする帝の気持ちを慮って、なんとか職御曹司に入らせることに落ち着かせた道長や行成の苦労も知らず、政もそっちのけで定子の元へ入り浸る一条天皇にむかっ腹が立ってきました😤
毎晩通ってもいいからさ、せめて政だけは定子や娘が非難されないためにも頑張ってほしいわけよ。
宋人の扱いにしても感情論が先で、道長のような熟慮ができないひよっこさを露呈するし、次に出る言葉が中宮のためのおしろいと唐扇を差し出させよには開いた口が塞がらなかったわよ。
おいおい、一条天皇さん、あなたは父になったのだよ。
しっかりしてくれよーーー!😣
一人の女性が国を滅ぼす例もあるけど、定子の出戻りはプラスには働かないことは間違いないようです。
まだまだ手探りの中での政を模索している道長。
斉信の強かさに学び、隆家の悪びれないポジティブ思考に何かを感じ取り、少しずつ成長していくようです。
来週はまひろの結婚話を聞いた道長がどんな反応をするのか…
どうか政に支障が出ない強さを身につけていてほしいものです😅
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