頼家は目を見張るほどの回復力を見せている。
義時らは誰が頼家に話をするのか、今後どうすべきか話し合います。
義時の答えは一つ。
頼家が息を吹き返す前に戻すしかないのでした…。
【鎌倉殿の13人】第32話 あらすじ
恐るべき早業で比企を滅ぼした北条。
千幡を鎌倉殿とする新体制が生まれる。
しかしそこには既に、大きな亀裂が入り始めている。
ーオープニングナレーション引用
不審がる頼家
何も知らない頼家は、見舞いに来た時政と時房に聞きます。
「せつに会いたい。なぜ顔を出さぬ」と……。
時政と時房は一幡もせつも、比企能員までも流行り病だと苦しい言い訳をします。
見舞いに来るのは北条の者だけで、比企の者が誰ひとり来ないんじゃ不審がるのも当然だよね。
不審がる頼家です。
政子にとってもつらいとこだが、せめてもの救いは一幡が生きているということ。
ところが、義時は比企討伐の混乱の中で一幡は死んだと言うのです。
嘘だと見破る政子。
義時は、最初から一幡を助ける気などなかった。
自分が願った一幡の助命嘆願を聞き入れる気などなかったと知った政子は、激しく憤ります。
義時の頬をひっぱたくのでした。
#鎌倉殿の13人
— 天地百八❖ (@TenkouTisatu108) August 21, 2022
義高からも、梶原景時からも、ついに実の姉からも信じられない人間だと言われた小四郎。
この先どれだけの信頼を失うのか、この男は…。 pic.twitter.com/h1WKVQGtjj
比企尼が頼朝を引っ叩いたのを彷彿させました。
「一幡様にいてもらっては困るのです」
北条と鎌倉を守るために、こうするしか手段がなかった義時だったのです。
真実を話す政子
このままでは頼家の命まで奪われかねないと危惧した政子は
頼家に真実を告げることを決意します。
「誰もがあなたはもう助からないと思った……。比企の一族は館に火を放ち、命を絶ちました」
「まやかしに決まっている!北条のやつらだ」
半分真実、半分嘘。政子も苦しいのは当然です。
泣き崩れる頼家に、政子は善哉は無事だから安心してほしいと言うことしかできませんでした。
激しい怒りを政子にぶつける頼家。
「北条を絶対に許さん!お前もだ」
征夷大将軍・源実朝誕生
後鳥羽上皇の元には頼家の危篤を伝える文が届き、頼家の次男千幡を征夷大将軍に任じてほしいと書かれています。
名僧・慈円(山寺宏一)は次の新しい将軍を大事にするようにと上皇に進言するのでした。
後鳥羽上皇より、千幡を征夷大将軍に任ずる宣旨が届き、『実朝』という名が与えられます。
また、朝廷と鎌倉をつなぐ京都守護職には、時政の娘婿・平賀朝雅(山中崇)が着任します。
いよいよ、時政とりくさんが望んだようになってきましたね。
時政誅殺命令
政子の言葉を信じられぬ頼家は、和田義盛と仁田忠常(高岸宏行)を呼び、能員が討たれたのは時政の指図だったことを確認します。
そして二人に、時政の首を取れと命じます。
義盛は迷ったあげく、時政にすべてを打ち明けるのでした。
本当ですか、和田殿🥺#鎌倉殿の13人 pic.twitter.com/or3cNV11JA
— 弾正 (@naoejou) August 21, 2022
泰時の告白
義時は泰時から、一幡を生かしてかくまっていると打ち明けられます。
諦めの悪い男はここにもいたんですね。
しかし、実朝が鎌倉殿に決まり征夷大将軍にも任ぜられた以上、一幡などにかまっていられない状態なのです。
情けをかけるわけにはいかないと心を決める義時でした。
災いの種となる一幡は生かしておいてはいけないのです。禍根はすべて絶つ、頼朝からの教えです。
一幡を殺すことができないという善児。
千鶴丸と何が違うという義時が、代わりに斬ろうとするとトウが間に入り一幡を水遊びへと連れて行くのでした。
川遊びまで重ねて来るとは…鬼👹#鎌倉殿の13人 pic.twitter.com/96KibR73sJ
— 弾正 (@naoejou) August 21, 2022
水遊びをここにもってくるとは。すごいシナリオです。
心に傷を負う者たち
義時が帰宅すると、妻である比奈が離縁を申し出ます。
比企の出である自分が比企を滅ぼす手助けをしたことで、心に傷を負っているのです。
今となっては闇落ちした義時が、たったひとつ良心を保てる存在が比奈だったのだよ…
— ️️️おもち (@omochiomochi916) August 21, 2022
だからこの比奈との別れが完全に義時を無敵の人にしてしまうという負の連鎖…
それでも比奈がいれば、何かが違っていたのかもしれないと思わずにはいられない
堀田真由さん、お疲れ様でした😭👏✨#鎌倉殿の13人 pic.twitter.com/x3nRfYGUmG
離縁をしないと起請文を書いている義時からは、離縁を切り出すことはできません。
比企の出である自分が北条に留まっていては、災いの種になりかねない。義時を思って自分から離縁を切り出したのですね。
一方、頼家に時政の首を取ってくるように命じられた仁田忠常もまた、主君頼家と伊豆の頃より世話になっている時政の間で苦しみます。
比企能員を討ち取った張本人でもあるのです。
忠義が厚く真面目だからこそひとり思い悩んでいた仁田殿…史実は知っていたけどツラすぎる
— ️️️おもち (@omochiomochi916) August 21, 2022
義時の前では笑顔を浮かべ、去った後に暗い表情を落す清濁の芝居までティモンディ高岸さん芸人とは思えない名演だった
その頼もしい体格と素敵な笑顔が本当に大好きだった…
哀しい…😭😭😭#鎌倉殿の13人 pic.twitter.com/sfLBHChrxk
比企能員を討ち取る時のなんとも言えぬ、苦しい表情が印象的でしたね。
そして、進退窮まった彼は自害してしまったのでした。
義時は頼家を非難します。
感情に任せた一言で、忠義の者が死ぬようなことがあってはならぬと。
同じようなことが二度とあってはいけないのだと。
鎌倉を離れる頼家
「頼家様には鎌倉を離れていただくしかない」
「伊豆の修善寺で、仏の道を極めていただきます」
義時や時房が政子に理解を求めるよう努めます。
1203年9月29日、頼家は少しばかりの家人を従え、修善寺へと出立するのでした。
御所では三代将軍源実朝が誕生しています。
「赤がよく似合う」と言われた実衣が、全成を失ってから普段の衣服には赤を入れなくなる。赤は愛する人のためにつける色となったのだろう。その実衣が千幡の元服の儀には赤をまとう。晴れの舞台、乳母として千幡のために、またここにいたはずの全成のために、「勝負」の色で参列する。#鎌倉殿の13人 pic.twitter.com/rL9UsyOgO1
— 酒上小琴【サケノウエノコゴト】 (@raizou5th) August 22, 2022
頼家の正妻つつじと嫡子の善哉は、乳母父・三浦義村のもと、とある寺で暮らしています。
ある日境内で善哉が遊んでいると、一人の薄汚れた老婆が寄ってきました。
ひえぇ比企尼!
— 風町 (@fiori_di_iris) August 21, 2022
何という呪いを残していくんだ
最後の災いの種…善哉
のちの公暁…#鎌倉殿の13人 #鎌倉殿の十三人 pic.twitter.com/Uvh14ztJy0
「善哉様でございますね。あなたこそが次の鎌倉殿になるべきお方。北条を決して許してはなりませぬ!」
比企尼の変わり果てた姿だったのでした……。
つづく…
【鎌倉殿の13人】第32話 感想
今回はやはり仁田忠常の死が悲しすぎました😭
これまで、誠実で純粋で強くて頼りがいのある忠常を演じてこられたティモンディの高岸さんがいなくなるのは、砂漠でオアシスがなくなるようなものです。
淋しすぎるの一言に尽きます。
史実では兄弟の早とちりで北条と戦わなければならず、死んでしまうのですが……。
やはり、ドラマチックに演出されていましたね。
誅殺を担ってきた善児が、一幡を殺せぬという。
いきなり人の心を持ったようで不思議な気がしますが、トウを助け育ててきた期間がそうさせたのかもしれません。
今後の善児とトウの関係も気になるところです。
今回の副題は「災いの種」です。
もちろん一幡が真っ先に思い浮かびますが、比奈もまた比企の出自である以上災いの種となってしまうのでしょう。
生きている以上頼家や善哉だってそうです。
今までの話の流れからすると以上の人が災いの種のようですが……。
これから災いの種となる人も登場してきましたね😳
山中崇さんの登場待ってました!(畠山重忠の乱のきっかけを作る人です)
さすが三谷さんです。毎回なるほどな〜と思わせてくれるタイトル付けですね😃
これからも鎌倉は災いが次から次へと押し寄せてきます。
義時の眉間のシワも深くなるばかりですね😣
夫と子供を比企に殺された実衣の表情はしばらく固くこわばっていました。比奈さえいなくなってほしいと思うほどに。しかし、千幡が鎌倉殿に就任した時の顔は誇らしげでした。少しでも心が癒されることを願うばかりです。
Twitterでのみんなの感想
視聴者に善児の人間らしい姿を見せるなんて、もしかして退場が近い? #鎌倉殿の13人
— äï❁ (@heeyitsmeai) August 21, 2022
比企尼が現れたのは夕方。逢魔が時。幽霊と遭遇する時間。大禍時ともいってすごく不吉な時間。比企尼は逃避行中に倒れて幽霊になったのかな。善哉君は闇が宿って顔が変わった。
— 8月は服を買わないちゃんみお (@CMio19) August 21, 2022
それに仁田殿が自害する時も一幡君の最期もどちらも夕方。今回夕方は死や不吉な事を連想させるものだった。#鎌倉殿の13人
#鎌倉殿の13人 #修善寺物語
— izumi (@izuitter) August 21, 2022
比企尼が公暁に呪いをかけた。
70年近く前に公開された映画「修善寺物語」で草笛光子は若狭局を演じていたから長い年月の末に復讐を果たした事になります。
善児に人の心が芽生え、義時は失ったのか…#鎌倉殿の13人
— 給食の番人 (@Schoollunchkeep) August 21, 2022
仁田殿はほんとティモンディ高岸にぴったりの役だったなぁ
— いずもん (@mayunian) August 21, 2022
#鎌倉殿の13人
まるで汚職に加担した中間管理職の板挟みのような仁田次郎の最期。 #鎌倉殿の13人
— 足立謙二〇〇ライター (@ADAKEN) August 21, 2022
#鎌倉殿の13人
— ピー助 (@ihsina2038) August 21, 2022
頼家の下から見上げる眼圧が凄い。巻き狩してたときと同じ役者さんとは思えない。
比企尼の格好を見て真田丸の第二回のとりさんを思い出したよ。よく似てる。
— 蔵☆ろっく (@bBAL7F2PktQzc4S) August 21, 2022
#鎌倉殿の13人#真田丸 pic.twitter.com/frEeLBV4wW
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