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【ドラマ『最愛』感想】最愛の人を守ろうとする加瀬の悲しくも一途な愛

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こんにちは!なおらんです。

10月から始まった金曜ドラマ『最愛』もとうとう最終回の放映も終え、SNS上では賛否両論出てきたり、いろんな考察動画があがっているわけではありますが。

私なりのドラマを通しての感想と考察を書いておきたいと思います。

金曜ドラマ 最愛
なおらん

完全に最愛(加瀬)ロスに陥ってます(>_<)

なおらん

本記事は『最愛』を観たことがある方を前提に書いてますので、内容についてはあまり触れていません。詳しく知りたいかたはUーNEXTで配信されたのでそちらで確認してください。31日間は無料で視聴できます。

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目次

ドラマ『最愛』あらすじ

あらすじ

殺人事件の重要参考人となった実業家・真田梨央(さなだ・りお)と、梨央の初恋の相手であり事件の真相を追う刑事、そして、あらゆる手段で梨央を守ろうとする弁護士の3人を中心に展開するサスペンスラブストーリー。2006年、梨央が青春時代を過ごしていたのどかな田舎町で失踪事件が起きた。15年後、時代を牽引する実業家となった梨央の前に事件の関係者が現れたことにより、当時の記憶とともに封印したはずの事件が再び動き出す。過去の失踪事件が現在の殺人事件へと繋がっていく…その事件の真相に迫る姿を完全オリジナルで描く。

引用元 ドラマ『最愛』 公式ページ

おもな登場人物

真田梨央(吉高由里子)…真田ウェルネスの代表取締役弟の病気を治すため、新薬の開発に心血を注いでいる。殺害事件の重要参考人となってしまう。

宮崎大輝(松下洸平)…捜査一課の刑事。15年前の殺害事件を追う中で、真田梨央と再会する。梨央とは両思いであったが梨央が東京の大学へ行ってしまったため、再会するまで会う事はなかった。

加瀬賢一郎(井浦新)…真田ウェルネスの法務部に所属する弁護士真田の番犬」と言われるほど優秀辣腕。あらゆる手段を使って梨央を守りフォローしている。

朝宮優(高橋文哉)…梨央の弟。15年前姉を守るために渡辺康介を誤って刺殺してしまった。2012年に失踪してしまったが梨央を守るために、情報屋として素性を隠し生きていた。

真田梓(薬師丸ひろ子)…梨央の母親で真田ホールディングスの社長。明るい性格で魅力的だが、事業拡大のためには手段を択ばない一面もある。

朝宮達雄(光石研)…政信、梨央、優の父親。15年前にクモ膜下出血で他界。パソコンに渡辺康介を殺害遺棄したと自供する映像を残していた。

後藤信介(及川光博)…真田ウェルネスの専務。真田ホールディングスに仕えてきた古参社員。堅実な保守派で梨央とは対立関係にあるが、梓からの信頼は厚い。

それぞれの最愛の人(もの)とは

以下は私が感じたそれぞれの最愛の人(もの)です。

  • 梨央…弟である優が最愛にして梨央が一番に守りたい人であることは言うまでもない
  • 大輝…かつて同じ想いを抱いていた梨央。刑事と重要参考人としての再会に苦しむ
  • 加瀬…家族同様に感じていた梨央と優。愛ゆえにあらゆる手段を使いすべてを隠そうとする
  • 優…梨央。姉を守るために情報屋として後藤に取り入っていたことからもわかる
  • 梓…会社、真田ホールディングスに関わるすべての人
  • 達雄…家族(梨央&優)がすべて
  • 後藤…会社、真田ホールディングスそのもの

ドラマ『最愛』感想~弁護士加瀬の悲しくも一途な愛

優が釈放され3人で抱き合って喜ぶ
優が釈放され3人で抱き合って喜ぶシーン

加瀬の愛は恋愛感情のそれではなく、家族愛に似たものだったのではないだろうか。

幼くして両親を亡くしている彼は、一人真田家へやってきた梨央をかつての自分と重ねていた部分があったと思う。

事件のあった嵐の夜、達雄に法律の話をしているんじゃない。家族の話をしてるんです。と言われた加瀬は、どんな事をしても子供を守ろうとする父の愛に触れ、死体遺棄という罪に加担してしまう。

そして達雄の死後は達雄の代わりに梨央と優をどんな手段をとっても守り抜こうと決心したのであろう。

優が不起訴となり釈放された時に3人で肩を組んで喜んだシーンが印象深く、加瀬にとっては2人はかけがえのない家族となっていたんだなと思い知ることとなった。

弁護士という自分の最大の武器をフルに働かせ完全犯罪へと誘導し(証拠不十分で起訴できない時点で加瀬の勝ちである)、一点の曇りもなく梨央と優に幸せになってほしいがために自分は彼らの前から消え去る。

ポスターに「真相は愛で消える」とあるが、加瀬は愛ゆえに見事にすべてを消し去って自らも消えて行った。

これほどの悲しくも一途な究極の愛はないのではなかろうか。

2人の幸せのためにすべてを大輝に託して...

そして刑事としての大輝もまた事件をうやむやにし、捜査情報だからと真実を明かさずに2人を守り切ったのである。

梨央は加瀬がいなくなった理由をなんとなく分かってるよと大輝に告げることで秘密を分け合おうとする愛が感じられる。

それぞれの愛の示し方が交差した素晴らしい終わり方となった。

最終回は涙なくして見れない回となったのは言うまでもない。

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ドラマ『最愛』感想~気になる加瀬のその後

弁護士 加瀬賢一郎
弁護士 加瀬賢一郎役 井浦新

加瀬は刑事に追われつつも捕まることなく、どこかへ消え去ってしまった。

私は最初加瀬は、どこかでひっそり死んでしまうのではないかと悲しみにくれていたが、何度も録画を見直しているうちに、どこかで生きているという確信に変わっていった。

それは富山の藤井刑事が嵐の夜にもう一人いたという事実を追求していく中で、真田梓に会っていたというのが伏線となっている。

おそらく梓は富山での死体遺棄の事も、渡辺昭殺しの件も加瀬が関わっていることを知っていたのであろう。

富山の刑事がまだ事件を追っているという事を知って、加瀬の逃亡ルートを作ってあげたのではないかと考察する。

詐欺事件の罪をすべて自分がかぶり、警察へ出頭する前に加瀬に「お願いがあるの」と言い残している。

ドラマ内では詳細は放映されていないが、この時点で梓は加瀬と最後のシナリオを作っていたに違いない。



そう考える方が寸前まで追い詰められていた加瀬が、なんなく逃げる事ができた説明がつく。

会社や家族を守るために、誰の目にも触れる事のないように逃げてくれと最後の指示を出して。

梓の愛も途方もなく大きな愛である。

加瀬さんはきっとどこかで生きているという希望を残してくれたのも、製作者からの視聴者への愛ではなかろうか。

あなたは最愛の人をどのように守りますか?

達雄の父としての愛ゆえの死体遺棄には賛否両論あるだろう。

弁護士としての加瀬に少年法で守られるのだから警察へ連絡しようと説得されるも、法律で守れないものがあるんだという言葉に少なからず誰もが納得せずにいられなくなったのではないだろうか。

加瀬も弁護士として何度もそういう場面に遭遇してきたのかもしれない。

いや、親ならどんなことになっても警察に行って真実を話せよという意見が正しいのであろう。

しかし、自分が当事者だったらと考えると達雄と同じ行動をするかもしれない。

子供たちに悪いところはないのだから。

親とは子供の幸せだけを願うバカな生き物なんです。

正直に正義の道を行くのも、真実をただひたすら隠すのも最愛の人を守るという手段の1つにすぎないであろう。

あなたなら最愛の人をどのように守りますか?

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さいごに

ドラマ『最愛は今年見たドラマの中でまぎれもなく1番良かった内容です。

しばらくは録画したもので楽しみますが、DVDも欲しくなる秀逸なドラマでした。

来年もまた話題のドラマが目白押しです。

『最愛』のような感情が揺さぶられるドラマに出会いたいものです。

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