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【光る君へ】第17話感想考察・あらすじ「うつろい」|道隆の病から始まる中関白家の衰退とその影で蠢く策略

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道長の手厚い看病によって一命を取りとめたまひろ。

悲田院で見た道長は夢か現実なのか。

なんだかピンときてないようだ。

そして倫子の不敵な笑みが、これからどんな風にまひろと道長に向かってくるのか…。

まひろと道長の引かれ合う運命と政争を軸に、ますますおもしろくなってきそうです。

光る君へ 公式Xより

第17回人物相関図

引用元 https://www.nhk.jp/p/hikarukimie
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目次
あらすじリスト
  • 道長、疫病対策に私財を投じて取り組む
  • 道隆の体調が悪化
  • 道隆は道兼に子供らの行く末を潰さないように懇願
  • 定子が策略家の顔を見せる
  • 詮子は道兼を次の関白へと動き出す
  • さわとの仲復活
  • 伊周は条件付きで一時内覧となる
  • 995年4月10日、道隆は43歳で死去する
光る君へ 公式Xより

正暦5年9月、まひろは起き上がれるまでに回復します。

悲田院で道長と再会した直後に気を失ったまひろは、あの日見た道長は幻だったのではないかと考えます。

大納言である道長が、悲田院に来るなどとは思えなかったからです。

すると、乙丸が意を決した様子で話しかけてきました。

姫様がお倒れになった日、姫様を助けて、この屋敷までお連れくださったのは道長様にございます。一晩、寝ずに姫様の看病をされて、翌朝お帰りになりました。

乙丸は、道長がまひろの魂を死の淵から呼び戻してくれたのだと思い、黙っていられなくなったのです。

それを聞いたまひろはなんだか嬉しい気持ちに。




道長は、空き地に疫病患者を収容するための「救い小屋」を建てようと決意します。

しかし、朝廷がやるべきことだが、関白である道隆に拒まれたので、私財を使おうと考えます。

それを知った倫子は自分の財も使ってほしいと申し出るのでした。

その後、倫子は道長に悲田院に行った日はどちらに泊まったのかと問います。

道長はとっさに内裏に戻って朝まで仕事をしていたと嘘をつきます。

まひろは父・為時から、道長とはどんな関係なのか聞かれます。

まひろは、倒れた時ちょうど仕事で来ていた道長が助けてくれたが、顔もよく覚えていないと答えるのでした。

そうなのか…これをご縁に、お前の世話をしていただくことはできぬであろうか。

それはないと存じます。お望み通りにならず申し訳ございません。

笑顔で答えるまひろです。

この頃、道隆は体調をくずしており、定子のいる登華殿で笛の演奏をした後に倒れました。

その晩、道隆は住まいの二条第に安倍晴明を招きます。

目がかすむ、手がしびれる、喉が渇く……これは誰ぞの呪詛に違いない。

道兼も詮子も道長も疑わしいと道隆は言うが、晴明は呪詛ではなく寿命が尽きようとしているのだと答えます。

ならば祈祷で寿命を延ばせと道隆は命じました。

難しゅうございますが、やってみましょう。

しかし、晴明が道隆を祈祷することはなく、弟子に任せるのみでした。

何をしてもどうせ助からないとわかっているのです。


一族の先行きを案ずる道隆は、二条第に道兼を呼ぶと手をついて懇願します。

頼む。道長と組んで、我が子らの行く末を潰さないでくれ。

道兼と道長が協力して疫病対策に取り組んでいるのを見て、道隆は、二人が手を組んで自分を追いやろうとしているのだと誤解しているのです。

伊周と中宮様を、頼む。どうかどうかどうか伊周を…わが家を…頼む、頼む。

光る君へ 公式Xより

長徳元年(995年)2月、定子は兄・伊周を登華殿に呼び、道隆の命のあるうちに一条天皇から内覧の許しを得るべきだと伝えます。

内覧とは関白に準ずる職で、天皇に奏上する文書などを事前に読むことが許されています。

父上から帝にお願いしていただいて。私も帝に強くお願いしておきますから。

帝の前では決して見せない定子の策略家ぶりに驚嘆する伊周でした。


一方、詮子は道兼と道長を呼びつけ、道隆亡きあと関白の職には道兼が就くべきだと語ります。

詮子は昔から道兼のことは好きではないが、出すぎ者の伊周に関白になられるほうが耐えられないと言うのです。

今後は詮子も道長も、道兼を後押しするということで話はまとまり、詮子は、伊周を嫌う公卿たちを味方に取り込んでおくと約束しました。

光る君へ 公式Xより

石山寺詣以来、つきあいが途絶えていたさわが、突然まひろを訪ねてきました。

まひろは何度もさわに文を出したが、そのたびに突き返されていました。

さわは非礼を詫び、もう一度友としてつきあってほしいと涙ながらに語るのです。

そして、まひろに追いつきたいと一生懸命書き写していたという文を取り出します。

疫病で兄弟を亡くしたさわは、人生のはかなさを知り、まひろとの友情が尊いものだと身にしみてわかったと。

まひろはさわの思いを受け止め、以前のように親しくつきあっていこうと約束しました。


その晩、まひろはさわを思い出し、書くことの何がさわの心を動かしたのか考えるのでした。

定子の望み通り、道隆は伊周に内覧の宣旨をしてほしいと一条天皇に願い出ます。

しかし、一条天皇は答えを保留しました。

尚も食らいついてくる道隆に一条天皇は一喝します。

下がれ!


道隆は天皇を意のままにできぬことに打ちのめされるのでした。

その足で登華殿に向かうと、道隆は定子に早く皇子を産めと迫ります。

皇子さえできれば、帝はわが一族の真の味方となる。皇子がないゆえ、帝のお心が揺れるのだ。

鬼気迫る様子の道隆に、定子は愕然とするばかりです。


その後一条天皇は伊周に内覧を許したが、関白の病の間という条件付きでした。

三月には内裏の公卿の中にも疫病による死者が出ます。

道隆の病状はさらに悪化し正気を失った状態で清涼殿に押しかけ一条天皇に迫ります。

伊周を、関白に。

その翌月の4月10日、妻・高階貴子が見守る中、道隆は43歳でこの世を去りました。

つづく…

用語集 大河ドラマ「光る君へ」第17回

飲水病(いんすいのやまい)…糖尿病のこと。

宣旨(せんじ)…天皇の命令を伝える文書の一種。

内侍所(ないしどころ)…内侍司(ないしのつかさ)の詰所。温明殿(うんめいでん)の北側の母屋に置かれた。

内覧(ないらん)…天皇に奏上する文書や帝が宣言する文書を事前に読むことができる関白に準じる役職。

『文選』(もんぜん)…中国、南北朝時代の南朝梁(りょう)の皇太子・蕭統(しょうとう)によって編纂(へんさん)された詩文集。

引用元 大河ドラマ「光る君へ」公式ページ特集より

なおらん

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先週、さわさんに対して怒りをぶつけてしまいましたが…😅

今週はなんと健気な人なんでしょう。

自分の浅学を恥じ、まひろに近づこうとまひろの文を一生懸命書き写す姿に少しばかり胸を打たれました。

兄弟を疫病で亡くし辛い思いをしたであろう時期に必死に取り組んだことが伺えて、グッときてしまいましたわ。

そして書くことで、人の心を打ち、動かすことに意味を見出し始めたまひろ。

源氏物語への道のりが一歩ずつ進んでいるようです。

鋭い女の勘と男の嘘

前回悲田院から帰ってきた道長に、明子以外の女の影を感じ取った倫子。

割とど直球に道長に尋ねていましたね。

ここで倫子のすごいところは、道長を追いつめることなくさりげなく聞いているところ。

浮気を問いつめるようなヒステリックな物言いをしてしまえば、道長の心は完全に遠のいてしまうことがわかっているのでしょう。(先に私の財も使ってねって言って、道長の気持ちを緩ませてるところが策士なのよねぇ🤔)

嫡妻のプライドがそうさせているのかもしれません。
自分の財も「救い小屋」のために使ってくださいという言葉にそのプライドと、道長の手綱を放すまいという強かさも感じられます。

それに比べて倫子の問いに対し嘘をつく道長。
その表情はいつになく瞬きが多く、普通の女でもこいつ嘘ついてるなとわかるくらいの態度です😆
(柄本佑さんの演技がスゴイ!)
倫子は最初から疑ってかかっているので、その表情の変化を見逃すはずがありません。
だからといって追い打ちをかけるようなこともしません。
そうでございましたかと微かに笑みを浮かべて非礼を詫びるところが怖いのよぉ、この人。

嘘を見抜いていても道長を泳がす倫子の本音とは…
前回の不敵な笑みを含めた一連の倫子の態度を考察すると、倫子は未だ正体の分からぬ女との闘いを楽しんでいるように思えます。
ほんとに怖いお方です😱

そして、もう一人女の勘を働かせたのがいとさん。
まひろと道長のただならぬ関係を殿に進言してましたね。
間違いないって念までおして😅

世の殿方よ、どんなに嘘を取り繕って浮気を隠そうとしても、その嘘は絶対に見破られます。
女の勘とはそれほど鋭いものなのです。
千年も前から証明されているのですよ。
痛い目に遭わないように気をつけましょうね😁

水面下での女の闘い

倫子は正体のわからぬ女を相手に闘っていると考察しましたが、他にも火花が散るような水面下での女の闘いがありました。

まずは明子様。
明子自身は兼家の死によって憑き物が取れたようで、倫子に対するライバル心があるようには見えないのですが、周りはそうはいかないようです。
兄・源俊賢は男の子を産んだ明子に次は娘を産まねばとけしかけます。
娘が産まれたら入内させ、自分の昇進に繋げようと考えているのです。
男の人生とはそういうものだと言う俊賢。
女は道具のように考えられ、そして否応なしにその男の闘いに巻き込まれていくのですね🥲
しかし、近頃は訪問が遠のいている道長です。
娘を産むための明子の闘いもこれからのようです。


そしてなんといっても定子VS詮子。
これまでは登華殿に行かれた詮子は、その表情だけで道隆家族に対する嫌悪を表していましたが、今回ははっきりと「定子に首根っこつかまれている帝を見たくない」「出過ぎ者の伊周に関白になられるのは嫌」と言ってましたね😆

こういう正直で実行力のある女性好きです😊
道兼を関白にするために、伊周を嫌う公卿を取り込んでおくという詮子の兼家並みの豪腕さに感嘆する道兼と道長。
ほんとに詮子が男として生まれてきていたら、これほど頼もしい人はいなかったでしょうね。
これからが女院・詮子様の反撃開始となるはずなので、楽しみで楽しみで…🤭

それに対抗するべく策略家としての顔を見せる定子ですが、ちょっと詮子との器の違いが見られました。
父・道隆に頼んで帝に内覧の許しを乞うように伊周に進めてましたが、関白・道隆の人望の無さを肌で感じていないのでしょうね。

その点一条天皇は陣定めでの公卿たちの話を聞いており、関白への批判や皆が自分を頼りなく不安だと感じているのだと知って、道隆や定子の申し入れをホイホイと聞き入れることができません。

一条天皇の心の変化や成長というのをしっかりと感じることができない、道隆・定子陣営にもはや勝ち筋は見えてきませんね。

道隆に伊周を内覧にと願われた一条天皇が下がれと放った一言に、著しい成長が見られました。
愛する定子の願いであっても、決して好き嫌いで判断するのではなく、若く経験の足りない者にその役目は務まらないと考えて、答えを保留にしたのです。

いろんな策略がめぐる中、帝の聡明さは唯一の光のように感じられました。

衰えゆく道隆

だんだんと衰弱していく道隆を見て、私は『平清盛』での崇徳院を思い出しました。
そう、演じられていたのは井浦新さんです。

讃岐国へ配流させられた崇徳院は最後まで怨念を持って憤死しました。
その時の井浦さんの演技が筆舌に尽くし難く、スゴイとしか言いようがありませんでした。

今作での藤原道隆は崇徳院のような怨念はないけど、家族を思う気持ちゆえの権力への執着が、衰えてゆく姿から溢れ出し、やはりその演技力に驚嘆せざるを得ませんでした。

特に道兼に家族のことを支えてくれるように頼むシーンでは、井浦新さんと玉置玲央さんの演技に固唾を飲んで見入ってしまいました。
セリフのない道兼ですが、その前に詮子に次の関白にと推された自分と兄に残された家族を頼むと懇願された自分の間で揺れているような絶妙な心の揺らぎが出ていて、素晴らしいの一言に尽きます。

このお二人が画面から去っていくのは淋しいかぎりです。(次回、道兼死亡。七日関白と言われる所以です)

父・兼家の背中を見て育ち、父を手本としてきた道隆でしょうが、父ほどの器はなかったということなんでしょうね。

兼家とのやりとりを楽しんでいるようだった安倍晴明も、道隆には興味もなさそうでした。
男として、家族を思い権力を得ることに夢やロマンを抱くのはわかりますが、自分の器というのをしっかり見極めた上でやるべきでしたね。

道隆は権力の座を誰かに渡して、余生を貴子とともに生きたほうがきっと幸せだったのではないでしょうか。

道隆の最期

飲水の病により、床に臥せるようになった道隆の最期は、最愛の妻・高階貴子に見守られてのものでした。

二人が出会った頃のことを思い出し口から出た和歌は
「忘れじの ゆく末までは かたければ 今日をかぎりの いのちともがな」
高階貴子作で百人一首にも選ばれたものです。

(意味:「いつまでも忘れまい」というあなたの言葉が、遠い未来まで変わらないことはないのでしょう。だから、いっそのこと今日限りに命が尽きてしまえばよいのに)

この歌で貴子と決めたという道隆です。
そんな言葉を最後に聞けた貴子はなんて幸せなのでしょう。
道隆という人は政には才はなくとも、一人の女性を一生涯愛し続けたという点においては素敵な人だったんだなと思えるのです。

奇しくも、父・兼家も最期に藤原寧子の和歌を口ずさみ、輝いていた頃を思い出して亡くなりました。
父と同じような死を迎える脚本に、大石静さんの道隆への愛と哀れみと労いを感じずにはいられませんでした😭

人間味ある道隆を最後まで丁寧に演じてくれた井浦新さんに、たくさんの感謝を捧げたいと思います。



来週は関白となった道兼が退場する回。
初回からドラマを支えてきた方たちがじょじょに去っていくのは淋しい気がしますが…
しかし、もうすぐ我らが松下洸平さんも登場するのではないでしょうか。
(最愛での吉高ちゃんとの共演以来、勝手に紐づけて我らがとなってしまいます😅新さん退場後は洸平ちゃんの出番でしょ😆)
私たち女性に次はどんな「沼」を見せてくれるのか楽しみにしていたいと思います😁

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