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【どうする家康】第11話あらすじ・感想考察「信玄との密約」|今川への忠心貫く女城主・お田鶴(椿姫)

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夫・飯尾連龍を密告し、誅殺に追いやったお田鶴。

夫亡きあと女城主として引間城を切り盛りすることになります。

今川の国衆を取り込もうとする家康との決戦も間近に迫ってこようと…

この頃の史実背景は…

  • 竹千代と徳姫が結婚。竹千代は元服し信長の偏諱で「信康」と名乗る(1567年)
  • 浅井長政と信長の妹・お市が婚姻(1567年)
  • 遠江に侵攻を開始(1568年)
  • 武田信玄と同盟(1568年)
  • 今川方の掛川城を包囲する(1568年)
  • 武田信玄が駿河に侵攻開始(1568年)
  • 織田信長が上洛(1568年)
  • 足利義昭が征夷大将軍となる(1568年)

第11話は家康が徳川へと改名し、信玄と密約を交わし遠江(引間城)へ侵攻する話となります。

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目次

【どうする家康】第11話 あらすじ

瀬名からの手紙を読み、ふっとほほ笑みながら破き、火鉢に捨てるお田鶴。

幼なじみといえども、今は敵対する松平家の人間です。

今川への並々ならぬ忠誠心ゆえに、夫の裏切りも許さなかった田鶴は、家臣や侍女に命じます。

「皆の者、戦に備えよ」…

松平から徳川へ

家康「松平家が源氏の流れなんてあやしいもんじゃ」


1566年冬、三河平定を成し遂げた家康は、正式に三河国の主・三河守に任官されることになります。

しかし、任官のためには家柄というものが重視されるので、家康は源氏の末流という証が必要となるのでした。

何がなんでも殿は源氏の末流!という左衛門尉や数正に対し、そんなに乗り気でない家康です。

三人は大樹寺の登譽上人を訪ね、松平家の古い家系図を見せてもらうことに。

そこには「世良田」や「得川」という姓が源氏の流れをくむようだとあります。

得川という姓に前のめりな左衛門尉とまんざらでもない家康です。


家康「なろうと思えばなれるもんじゃな」


もう一つの問題は 銭の問題。

登譽上人が出した指は3本。

30貫と思いきや年に300貫だというのです。

国衆たちを従わせるためなら、背に腹はかえられぬ。

公家を通じて任官のために骨を折ってもらったのでした。

「得川家康」

家康はかつて今川義元と語り合ったことを思い出します。

「武をもって治めるは覇道!徳をもって治めるのが王道なり!」

「徳川家康」

こうして家康は松平改め「徳川家康」となったのでした。

その年の末、徳川改姓を正式に認められ、藤原家康として従五位下三河守を任じられました。

徳川に改姓したのに藤原家康として任じられるってよくわからないよ。

なおらん

このへんの話はとても複雑です。氏とは同一の始祖から発した血族全体の呼称で源、平、藤原、橘などです。名字は所領の地名に由来することが多いのです。超簡単に言うと藤原氏の代表者である近衛前久に仲介を依頼したので藤原となったようです。

信長からの難題

1568年夏、久しぶりに信長から鷹狩りの誘いがあります。

以前のこともあり金陀美具足で向かった家康でしたが、今度は正真正銘の鷹狩りでした。

空回りの家康が、ちょっぴりかわいそうでしたね。

狩りを終え、獲った獲物を食しながら信長が言います。


信長「上洛する」


先の将軍足利義輝の弟・義昭からの誘いで上洛し、信長は義昭を新たな将軍にし天下に静謐をもたらそうと言うのです。

それゆえ、徳川からも兵を出せと…

もちろんとしか言えない家康です。


信長「武田信玄が今川氏真を見限ったぞ」


信玄は今川領を切り取るつもりだと藤吉郎が続けます。

それは困る家康に、ならそう伝えろ=信玄と談判しろと言うのです。

信玄が合ってくれるとは到底思えない家康に信長は、三河守になったんだから引っ張り出して一歩も引くな、今川領はお前が取れと無理難題を…

いつもながらの信長の強引さに、途方に暮れる家康です。


10月、信長は上洛を成し遂げ、足利義昭は征夷大将軍になります。

一方で、再三信玄に談判を申し入れている家康側でしたが、一向に返事が来ないのでした。

甲斐・躑躅ヶ崎館では

その頃、甲斐・躑躅ヶ崎館では信玄が山県昌景(橋本さとし)、穴山信君(田辺誠一)と共に今川領の地図を広げて話し合っています。

武田はすでに今川の武将たちを調略し、いつでも駿府を落とせる状態にあったのです。


穴山「あわれなものよ今川氏真、知らぬは本人ばかりなりじゃ」


ただ、気になるのは岡崎の小僧、徳川家康です。

家臣たちは相手にしていないものの、どうしようか迷っている信玄。

そこへ届いたのが信長からの書状です。

家康に会ってやってほしいというものでした。

信玄との談判

その冬、信玄の方から家康に会うと言ってきます。

当日、家康は三河と信濃の国境にある山寺でそわそわしながら待っていたが、来るのは信玄ではなく談判役の家臣二人だというのです。

とたんに気が大きくなる家康。


家康「わしは出ぬ!左衛門尉、数正、あとは任せた」

信玄との格の違いを手の高低で表すのはおもしろかったですね。家臣たちもうちの殿と信玄では雲泥の差があると思ってるところがなんともね。

ほっとした家康は平八郎と小平太を連れて森に囲まれた裏庭に行き、時間を潰すことにしました。

平八郎が信玄の正体は「甲斐の虎」ではなく猫のような小男なのかもと悪口を言うと、調子に乗って家康も猫の鳴きまねをして言います。


家康「甲斐の猫か、そりゃいい!」



するとその時、不意に木々が風に揺れ、背後に気配を感じます。

ふりむくと巨軀の僧が立っていました。


信玄「非礼をお詫びいたす。堅苦しい場は好きではござらんでな」


その僧は猫は嫌いではないと言います……信玄です。

気づけば、周囲にはたくさんの忍者が潜んでいるのです。


信玄「駿河から我らが、遠江からそなたが、互いに切り取り次第。…で、いかがか」


有無を言わさぬ圧に、家康の体は硬直するのでした。

引間城包囲

同年12月6日、武田軍は駿河侵攻を開始。同時に徳川軍も遠江侵攻を始めます。

引間城には女城主となったお田鶴がいます。

瀬名が何度も徳川につくように文を出したが、一度も返信のないまま引間城を包囲することになってしまいました。


家康が和睦の使者を出してもお田鶴は断固として拒否するのです。

そのうちに武田軍が駿府を制圧したという報せが届きます。

侵攻開始からわずか1週間での早業に、徳川軍も驚愕するばかりです。


数正「もはや猶予はございませぬ。夜明けまでに降伏せねば、総がかりで攻め落とす…よろしいですな?」


家康はうなずくしかありませんでした。

小雪のちらつく夜明け、家康が総攻撃の指示を出そうとした時、城門が開きます。

中から薙刀を手に甲冑姿のお田鶴と侍女たち、城兵たちが現れました。

すがすがしい顔で真っ直ぐな目をしたお田鶴…


田鶴「かかれー!」


お田鶴が率いる部隊が、徳川軍に向かって駆け出してきます。

その時、徳川軍の弓矢鉄砲が一斉に火を噴いたのでした。

どうすることもできず、天をあおぐしかない家康です。

真紅の椿

瀬名は、築山で眠れないまま静かな朝を迎えました。

庭で咲いている大輪の椿を見つめ、駿府にいた頃のお田鶴の言葉を思い出します。

雪の寒さの中であろうと、一人ぼっちであろうと、凛と咲く椿のようなおなごになりたい


田鶴は世に流されず、己を貫き通したに違いない。

ふと気配を感じて振り向くと、お田鶴が…

目を凝らすとそこに誰もいません。

瀬名はもう一度、咲いたばかりの紅い椿を見つめます。

花びらの上にも雪が降り積もってゆく…それでも花は力強く上を向いているのでした…

つづく…

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【どうする家康】第11話 感想考察

「信玄との密約」

「徳川家康」誕生!

なんかこのへんの氏と名字についてややっこしくてよくわからないけど、三河守を叙任されるためにはこんなにも大変な手続きが必要だったのね。

「得川」が源氏の流れを汲むのがわかったのに、「徳川」に変えてしまっても正式に認められるなんて、さほど、名字なんて関係ないのかもね。藤原家康として叙任されてるわけだしね。(何よりも氏が大切ってこと?)

この時にほねおってくれたのが公家の近衛前久です。「麒麟がくる」で本郷奏多さんが変わり種の公家として熱演してたのが懐かしいではありませんか!大河ドラマを繋げて見てみるのもおもしろいです。

後に家康は「源」と改姓したようなので本願成就できたということですね。
とにかく得川の得を徳に変えたエピソードとして今川義元から享受した言葉から取り入れたのは粋ではありませんか。「徳川家康」爆誕です😆


「駿河から我らが、遠江からそなたが、互いに切り取り次第

信玄はこう言ったものの、それだけですむわけないですよねぇ😒
家康が遠江でまごまごしてるうちに、遠江、あわよくば三河までいただこうと思ってるに違いないです。

三国同盟(甲斐、相模、駿河)を破って駿河へ侵攻する信玄です。
三河のこわっぱとの密約なんて、簡単にひねりつぶせることでしょう。
家臣が示した通り、家康と信玄との格は雲泥の差があったということです。

ただ、家康と同盟を組んでいる信長には多少警戒しているかもしれません。
三方ヶ原の戦いまであと数年ありますから。
その間、手のひらで転がして観察しようという魂胆か。
とにかく20歳以上年上の信玄の大物っぷりが、画面上でも十分堪能できました😆


殿が言えばやめてくれるのですか

瀬名からのこの一言は男としてキツイだろうなぁ。
瀬名に悪気はないんだけどねぇ。逆にそんな臆病な家康も好きだと思うんだけどさ。

そのあと家臣たちからも信玄との格差をさんざんと見せつけられて…
妻からも家臣からも見下されている感の家康って…かわいそぅ

千代も言ってたけど、家康自身が己の小ささをわかっているから丸く収まってるのよね。
かぁっとしがちな主君だったら(氏真のような😓)お家はバラバラになっちゃうところだよね〜。


雪の寒さの中であろうと、一人ぼっちであろうと、凛と咲く椿のようなおなごになりたい」女城主・お田鶴(椿姫)

今川を裏切った夫さえも許すことができなかったお田鶴。
並々ならぬ忠誠心はどこからくるのでしょう?

鵜殿家がそういう家だったというのもあるだろうけど、それだけなのかなぁ…
お田鶴は小さな頃から氏真のことが好きだったのではないかと思うんだけど。
その氏真は瀬名に目が行き、瀬名は元康のことが気になり元康も瀬名を…
切ないよね🥺

お田鶴だって義元が討ち取られた時点で、昔のような駿府に戻るのが難しいのはわかってるはず。
ただただ、氏真への想いを忠誠心という形で示すしかなかったんじゃないかな。

そして今川を裏切ることで、幸せだった時をすべて奪い去ってゆく家康や夫を許せなくなる。
幼なじみからの文も懐かしさが込み上げてくるからこそ、許せない気持ちも倍増してゆくのでしょう。
失っていくものへの執着や哀しみも根底にあるのではないでしょうか。

凛と咲く椿のようでありたいと願った、少女の頃の美しく楽しい思い出を胸に、最後まで自分の気持ちを忠誠心という形に置き換え貫き通したのではないかなと思います。

築山殿は、お田鶴の死を哀れんで椿の花を100本余りも植えたと言われています。
椿姫の由来はそこからきているようです。


信長上洛

信玄と家康の談判の裏でしれーっと信長が上洛してましたねー!

これにより誅殺された義輝の弟の足利義昭が15代将軍となります。
戦国の世の羽車がどんどん動き始めるのです。

今回は出ていませんが、足利義昭役は古田新太さんです。
私の中の義昭のイメージは「麒麟がくる」の滝藤賢一さんのままなのです😓
古田さんがどんな義昭を見せてくれるのか。
ビジュアルは魑魅魍魎の世界のようでしたね😆


めちゃくちゃ楽しみです。

この頃の時代の動きについては「麒麟がくる」や「おんな城主直虎」を見るのがオススメですよ☺️


来週の副題は「氏真」です。
氏真の心の闇を熱演している溝端淳平さん。
次はどんな闇を見せてくれるのか、注目の回になりそうです。

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