1203年7月、頼家の病は父・頼朝と同じような病状で回復は期待できそうもない。
比企能員は娘のせつが産んだ一幡を次の鎌倉殿に就かせるため、朝廷との手続きを進めようとします。
義時は異を唱え、文官たちは当面見守ることにしたが……。
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— 2022年 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」 (@nhk_kamakura13) August 14, 2022
建仁3年(1203)7月20日条
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源頼家が急に病にかかりました。苦痛はただごとではないほどだったようです。#鎌倉殿の13人 pic.twitter.com/nzTvA1dVeW
まさかの医者が佐々木のじいさんの孫とは!康すおんさん再登場にほっこりしました。
康すおんさん、佐々木のじいさんが義村の「もう死にました」でログアウトしたと思ったら、その孫の医者役で再登場です!#鎌倉殿の13人 pic.twitter.com/sBokWzeg06
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【鎌倉殿の13人】第31話 あらすじ
初代よりはるかに若くして二代目は倒れた。
御家人同士の対立も、またはるかに大きい。
鎌倉に戦の匂いが、漂い始めている。
―オープニングナレーション引用
刃をむける比企
頼朝は、源氏の血筋である、頼家の正妻つつじが産んだ子(善哉)を後継者に望んでいました。
しかし、証明する文書がありません。
義村さん、偽の文書を自分で何通も書いてたけど本気なのかジョークなのかいまいちつかめませんね。
他に源氏嫡流の血を引くのは、頼家の弟・千幡がいます。
一幡には比企、善哉には三浦、千幡には北条が乳母父としてついています。
もはや、後継者争いというより、御家人たちの権力闘争となってきました。
「鎌倉が二つに割れてしまう」
義時は危機感を募らせます。
そんな中、京の寺で修行中の全成の子・頼全が父の陰謀に加担したとして、源仲章(生田斗真)の手の者によって誅殺されました。
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建仁3年(1203)7月25日条
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源仲章の使者が京から鎌倉に到着。去る16日に在京御家人を動員し、阿野全成の息子・頼全を誅殺したことが伝えられました。#鎌倉殿の13人 pic.twitter.com/XGjjPiB5Xu
比企の指図であることは明白です。
比企が先に仕掛けてきたわけだが、受けて立てば大きな戦になってしまいます。
義時は一幡が後継になるのを阻み、北条が擁する千幡を推す策を取るのです。
「千幡様は元服してもよいお年。御家人たちも納得する。それがかなわなかった時、初めて兵を用いる」
比企の抵抗は予想できるので、この時点で義時は挙兵する覚悟はできていますね。
義時の提案
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建仁3年(1203)8月27日条
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源頼家の病状が危険な状態となり、関西三十八カ国の地頭職を弟・千幡(のちの源実朝)に、関東二十八カ国の地頭、および、惣守護職を長男・一幡に譲与する配置が行われました。#鎌倉殿の13人 pic.twitter.com/U9KU0RKkYy
義時は千幡の擁立を宿老たちに訴え、地図を広げて意表をつく提案をします。
鎌倉殿の役目を二つに分け、関東28か国の御家人は一幡に、関西38か国の御家人を千幡に仕えさせると。
「鎌倉殿は一幡様ただお一人!」
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建仁3年(1203)8月27日条
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頼家の弟・千幡と長男・一幡への分割譲与の話を聞いた比企能員は、ひそかに立腹し、恨みを抱いたようです。#鎌倉殿の13人 pic.twitter.com/Y3sOaXIP7O
腹を立てた能員は、地図を引きちぎり出て行ってしまいました。
義時は宿老たちに、拒んだのは向こうだと念を押します。
部屋を出た義時が泰時に告げます。
「これで大義名分が立った。比企を滅ぼす」
初めてみずから戦をしかける義時です。顔つきがいちだんと険しくなってきましたね。
頼朝の教え
義時の決意に政子は、一幡の命は助けてと孫の命乞いをします。
「一幡様は仏門に入っていただきます」
義時は出家させるとは言っていない。仏門に入る=死の意味だったんですね。
政子の部屋を出た義時は泰時に非情の命を下します。
「戦になったら、真っ先に一幡様を殺せ。生きていれば必ず災いの種となる。母親ともども…」
敵を容赦しない。それこそが頼朝の教えだったのでした。
義時は平家に命を助けられた頼朝が、平家を滅ぼしたのを間近で見ています。禍根を残してはいけないというのは、頼朝自身から学んだことだったのです。
交渉決裂
比企館へ赴き比企尼らと談笑する比奈。
帰り際一室の前で聞き耳を立てています。
帰宅して耳にしたことを文にしたため、義時に伝えます。
義時はその文を読み、泰時に渡すのでした。
「比企は三浦に手を伸ばしているらしい」
泰時は義母上までも利用する父のやり方に憤りを覚えたのでした。
前回比奈を呼んで義時が話をしようとしたとき、比奈はとうに覚悟はできていると言ってましたね。比奈は覚悟を持って納得してやっているということです。
千幡はまだ幼く政はできません。鎌倉は北条が率いていかなければならないのです。
義時は父・時政に覚悟はあるのか尋ねます。
「ある!この先は北条を守り抜いてみせる」
時政パパ、威勢はいいんだけど、いまいち信用できないんだよなぁ。
だけど、大切なりくさんと家族を守る覚悟は確かに感じたね。
時政は最後にもう一度、義時の案を受け入れるかどうか、能員と交渉する役目を引き受けます。
能員に確かめるも断られます。
逆に能員は自分に有利な案を示すのです。
九州は千幡様、その他は一幡様でと。
時政も一喝で返答です。
「断る!」
時政と能員の交渉は決裂したのでした。
義時の罠
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建仁3年(1203)9月2日条
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北条時政の使者が比企能員のもとを訪れ、「さまざまな事柄を話し合いたい」という時政の意向を伝えました。これに対し能員は、「武装した郎党を引き連れて向かうべき」という息子らの忠告を制し、丸腰で時政のもとへ向かいました。#鎌倉殿の13人 pic.twitter.com/6gq5cGHJ4V
北条は比企の案を受け入れると、和議を申し入れます。
能員は時政を軽んじているので、丸腰で北条館へ向かいました。
丸腰のものを討てば末代までの恥となるので、討たれることはないだろうと考えていたのです。
ここは時政パパのほうが一枚上でしたね。
丸腰で行くと言ったのに、ちゃっかり衣の下に鎧をつけていたのには、能員のしたたかさを感じましたね。
館には鎧で身を固めた時政ら北条勢が待ち構えています。
そればかりか、味方にしたはずの三浦義村も後詰めでいるのです。
義時の策略にはまった能員は、逃げ場を失い討ち取られてしまうのでした。
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建仁3年(1203)9月2日条
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郎党2人、雑色5人というわずかな供を連れて北条時政の館を訪れた比企能員が、仁田忠常らによって誅殺されました。#鎌倉殿の13人 pic.twitter.com/bHncUB8bBC
御所にいる政子に義時が報告します。
「比企能員、討ち取りました。これより館に攻め入ります」
まもなく、北条の軍勢が比企館を取り囲みます。
能員の妻・道は比企尼を逃がし、せつには一幡とともに生き延びよと言い含め立ち去らせます。
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建仁3年(1203)9月2日条
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逃げ帰った従者から比企能員が討たれたことを告げられた比企一党は、館に立て籠もり、攻め寄せる義時らの軍勢を迎え撃ちました。死を恐れず奮戦した比企一党ですが、軍勢の勢いには対抗できず、館に火を放ち滅亡しました。#鎌倉殿の13人 pic.twitter.com/RMda7f3SGP
せつが廊下を逃げていくと泰時の率いる北条勢が立ちはだかり、善児とトウが飛び出してきました。
トウはためらいもなくせつを切り捨て、善児と泰時は侍女に抱かれた一幡をじっと見つめているのでした。
御所で政子と待つ義時に、時房がすべて決着したと報告します。
あとは千幡が鎌倉殿になる手はずを進めるだけになったのです。
頼家復活!
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建仁3年(1203)9月5日条
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源頼家の病気が少し回復し、かろうじて命を長らえました。#鎌倉殿の13人 pic.twitter.com/MPgpRXmgMH
御所に時政、義時、広元らが集まります。
鎌倉殿の席には政子が。
時政が、比企一族を討ち取った旨を報告し、義時が続けて言います。
「残念ながら、一幡様はいまだ行方知れず。新たな鎌倉殿は千幡様にお願いすることになりました」
すると、廊下に足音がひびき、足立遠元がやってきて言います。
「一大事でございます。鎌倉殿が!」
義時や政子らが駆けつけると、意識を取り戻した頼家が布団の上に座っているのでした。
「すぐにも一幡に会いたい。せつを呼んでくれ」
臨終出家をさせられていた頼家は、頭をさすり啞然……。
義時と政子は愕然とするのでした……。
つづく…
【鎌倉殿の13人】第31話 感想
小栗旬さんはインタビューの中で義時の決断のスピードが上がってきていると言っていました。
比企を討つと決断してからの行動もそつがなく速やかになっています。
それゆえ義時の冷淡さが際立ってきています。泰時が反発するほどに。
序盤のころの義時の顔つきとはまったく違います。
そのスピードはすべて頼朝の元で体験し学んだものです。
上総介、伊東祐親、義高、義経、範頼、それらすべての死を頼朝のそばで見てきたのです。
鎌倉を守るためには先に動かなければならない。
どんなことをしようとも……。
心の葛藤も含め、ここまで丁寧に演じこられてきた小栗さんに感服します。
(三谷作品に出る役者さんて大変ですね。シリアスな場面とお笑い場面を同じ日に撮ったりすることもあるでしょうから^^;)
とうとう源仲章役生田斗真さんが出てきました!今回はほんのちょっとの出番でしたが。
史実を考えるとまた感情が……。(おっとこれ以上はやめときますね^^;)
来週はいよいよ頼家の苦難の回です。金子大地さんの演技に注目したいと思います。
諦めの悪い男とは義時のことだったんですね。比奈のためにもなんとか比企との戦を避けようといろんな案を出していたんでしょう。しかし人は変わるものです。比奈が言った言葉が重いですね。
Twitterでのみんなの感想
#鎌倉殿の13人 みたが、やはり比企が100%悪いだろ。蒲殿も全成殿も比企のせいで殺されているし、比企は滅んで当然。一幡や頼家公の不運も比企能員のせい。北条はまったく悪くない。これしかなかった。 pic.twitter.com/KbbBdZekQP
— 北条高時🦮 (@Takatoki_BOT) August 14, 2022
全成が実衣の身が危ないと思って頼家様を呪詛したのはたぶん効いていて、結果的に呪詛させた比企が滅びた回
— 🐿️と未完成 (@ositobaito) August 14, 2022
#鎌倉殿の13人
はや鎌倉視聴。タイトルの「諦めの悪い男」色んな人にかかってた。
— 一八(いば) (@otasyu_taro) August 14, 2022
その中でも佐藤二郎の比企能員、素晴らしかった。
そしてな。ここで出てくる兄上よ。兄上から始まった北条と源氏。北条が、義時が新たな道を歩み始める時、必ず兄上が前にいるんやな。#鎌倉殿の13人
小四郎がもう小四郎じゃなくなってる#鎌倉殿の13人
— ぱっちゅん (@pucchun_tv) August 14, 2022
#鎌倉殿の13人
— 時代遅れの🦥Stay Home Blues 🐍サザン来年は45ちゃい (@NONOYEAH1978) August 14, 2022
第31話はかなりの神回。
時政と能員の膝を突き合わせたあの日の回想と最後の会談。
今回は笑いは一切ない。
佐藤二朗さんの怪演はお見事。比企能員の何事も中途半端で身勝手だった人物像を体現していた。
小四郎は兄・宗時の想いを継いだ瞬間。
そして頼家。
かなり震えた放送回。
幼い子を殺すシーンは見せないという三谷幸喜の優しい配慮…
— 富貴桜 (@OTC9j0c4qqBWS46) August 14, 2022
#鎌倉殿の13人
ついに比企のおっちゃんが…
— マミ (@mami_mami04) August 14, 2022
高岸さん大活躍
なんともいえないあの舌を噛むような表情が良かった
どんどん黒くなっていく義時
兄との約束を守りたいだけなんだろうね🥺#鎌倉殿の13人
三浦をみくびってはいけない
— ぱっちゅん (@pucchun_tv) August 14, 2022
正しくは
三浦を信用してはいけない#鎌倉殿の13人
三谷脚本の大河のサブタイは、観る前と観たあとで意味合いが変わるの。本当すごい。#鎌倉殿の13人
— ゆっこ🍎 (@yuccomoco) August 14, 2022
「比企を滅ぼしてください。首を取って大きい順に並べるの」
— ぬえ (@yosinotennin) August 14, 2022
誰も恨んではいけないよという遺言も、子を惨殺された母の怒りの前には消し飛んでしまうな…#鎌倉殿の13人
「すぐにでも比企を攻め滅ぼしてください。首を刎ねて、大きい順に並べるの」
— かかまつ (@kakamatsukk) August 14, 2022
罪なき我が子を殺された実衣が冷たく言い放つ。
比企能員だけでなく一族まで全てという意味だ。
親も子も皆、憂の無いように。
でもその「大きい順」って
どう考えても二郎さんからですよね!!!#鎌倉殿の13人 pic.twitter.com/MoV5dGfpPK
「北条を守る」であって「鎌倉を守る」ではないから、やっぱり違うんだなぁ、この父子。#鎌倉殿の13人
— 🕊️ハルキ (@haruki_izumu) August 14, 2022
仲が良いのか悪いのか、何年経っても畠山重忠と和田義盛をニコイチで扱う脚本、良き。
— かかまつ (@kakamatsukk) August 14, 2022
中川大志の正しい魅せ方を知っている演出陣、良き。
門を破って真っ先に飛び込み、がむしゃらに圧し切るのが和田で。
続いてすいと滑り込み、剣舞のように流れる剣技を魅せるのが畠山で。
良き。#鎌倉殿の13人 pic.twitter.com/vsdkvCHhh0
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