別れから四年が経ち、まひろと道長はそれぞれの道を進んでいくという第二章の始まり。
太政大臣だった公任の父ちゃんが亡くなっていたり、道長と倫子の間に子供が生まれていたりと、一気に状況が変わったようだけど、まひろの家は相変わらず貧乏なのね😢
そして、四年間会うことのなかった道長に会ってしまうという幕開け。
第二章もドキドキさせられること間違いなしのようです。
第13回人物相関図
【光る君へ】第13話 あらすじ
- 一条天皇元服→道隆の娘・定子が入内
- 道長、源明子を妾妻に
- 人買いによって子供が売り飛ばされる
- まひろはたねという少女に読み書きを教える
- 宣孝、ド派手な衣装で御嶽詣
- 就活がうまくいかないまひろ
- 倫子が救済しようとするがまひろは断る
- 道長宛の文を倫子から見せられ動揺するまひろ
- まひろと道長四年ぶりの再会
定子入内
クーデター(寛和の変)により、孫である一条天皇を即位させ、自身も摂政となった藤原兼家。
息子たちを強引に昇進させ、政権の中枢に置きます。
四年後の永祚2年(990年)、一条天皇の元服式で加冠役を務めた兼家は、政権トップの座を揺るぎないものとします。
その20日後には、兼家の嫡男・道隆の娘である定子が一条天皇に入内しました。
これによって、道隆たち中関白家は絶頂期のはじまりを迎えたのでした。
中関白家(なかのかんぱくけ)は、藤原北家の中の、平安時代中期の関白藤原道隆を祖とする一族の呼称。
Wikipediaより引用
まひろの使命
ある日まひろはさわとともに市へ買い物に出かけると、人買いによって子供が売り飛ばされそうになっいるところに出くわします。
母親は子供を売った覚えはないので返してほしいと訴えています。
しかし、人買いは「一人布一反で売る」という証文を持っています。
文字の読めない母は、証文の内容を取り違えたまま預けてしまったのでした。
子供が商人に引き渡されると、まひろは母に代わって連れ戻そうとしたが、人買いに蹴られてけがを負ってしまいました。
結局子供たちは売られてしまったのです。
屋敷に戻ってさわにけがの手当てをしてもらいながらまひろは言います。
文字さえ読めたら、あんなことにはならなかったのに。文字を教えたい。
その晩、まひろは月を見上げ、道長と別れた日のことを思い返します。
「私は私らしく、自分が生まれてきた意味を探してまいります」
まひろは道長にそう告げていました。
文字を教えることによって、一人でも二人でも民を救えたなら…。
まひろはそれが自分の使命だと感じるようになります。
その後まひろは、たねという貧しい少女に、文字の読み書きを教えるようになりました。
兼家の異変
この頃、兼家に異変がおきます。
公卿たちが集まる会議の場で、源雅信を道兼と間違えたり、唐突に議論と関係のない発言をして一同を驚かせていました。
どんなに権勢を誇っても、迫る老いにはたちうちできない兼家でした。
父の死がそう遠くないものだと感じた道隆は、自分が父の跡を継いで摂政になるつもりだから心得ていてくれと貴子に告げます。
それを聞いて貴子は、とっくに心得ていると答えるのでした。
二人目の妻・明子
道長は、源倫子のほかにもう一人妻を得ていました。
醍醐天皇の孫の源明子です。
明子の父・源高明はかつて藤原氏によって大宰府に追いやられ、無念のうちに亡くなっているのです。
高明の怨念で自分たち一族に災いが起きるのではないかと恐れた詮子が、道長に明子を妻とすることを勧めたのでした。
道長が明子を慈しむことで怨念が鎮められるだろうと考えてのことです。
道長はこれを受け入れ、明子を妻としました。
兼家の異変を知った明子は、道長とともに東三条殿に見舞いに行きます。
明子の顔を忘れたかのような兼家は、故人である高明は息災かと尋ねるのです。
父の衰えを目の当たりにした道長は、耐えきれなくなり部屋を出ます。
すると明子は兼家が持っている扇が欲しいとねだります。
兼家は言われるままに扇を授けたのでした。
土御門殿で動揺するまひろ
まひろの父・藤原為時はいまだ官職を得られずにいます。
まひろは父の代わりに稼ごうと、女房として雇ってもらえないかと方々の屋敷を訪ね歩きますが、どこも受け入れてはくれません。
そしてこのことは、倫子の耳にも入りました。
倫子はまひろの窮状を案じ、娘・彰子の指南役を頼みたいと文を出します。
文を受け取ったまひろは土御門殿を訪れます。
そして倫子に、仕事は他で決まったと嘘をつきました。
まあ!残念…それなら、こうしてたまにお訪ねくださいな。今度、夫にも会ってくださいね。
道長は、順調に出世し、権中納言となっています。
倫子はまひろに、漢詩が書かれた文を見せました。
道長の文箱に大切そうに隠してあったのを見つけたのだと言います。
それはまひろが送ったものだが、倫子は明子が送ったものだと勘違いをしているのです。
あちらとは文のやりとりがあったのね…。殿は私に一通の文もくださらず、いきなり庚申待の夜に訪ねてみえたのよ、突然。
まひろは、道長が自分に別れを告げた夜に初めて倫子を訪ねたことに驚きます。
そして、道長が自分からの文を捨てずに土御門殿まで持ってきていることにも動揺を隠せません。
そこへ彰子が姿を見せました。
道長と倫子の子を目の当たりにしたまひろの心は一層乱れたが、平静を装い倫子の前から辞去するのでした。
屋敷を去る間際、まひろは帰宅した道長と出くわします。
二人は立ち尽くし、言葉もないまま見つめ合ったのでした。
つづく…
用語集 大河ドラマ「光る君へ」第13回
『帰去来辞』(ききょらいのじ)…中国、東晋から宋(南朝)の詩人である陶淵明(とうえんめい)作の文。官職を辞して帰郷し、田園生活に生きる決意を述べたもの。
皇太后(こうたいごう)…前天皇の皇后、あるいは現天皇の生母。
陶淵明(とう・えんめい)…中国、東晋から宋(南朝)の詩人。
御嶽詣(みたけもうで)…大和国吉野郡の金峰山寺(きんぶせんじ)に参拝すること。
盛明親王(もりあきらしんのう)…醍醐天皇の第十五皇子で、源高明の同母弟。兄・高明が九州に左遷されると、高明の娘・明子を養女とした。
引用元 大河ドラマ「光る君へ」公式ページ特集より
過去の大河ドラマや見逃し配信を観るならU-NEXTのNHKまるごと見放題パックがおすすめです❗️
\U-NEXT 31日間無料トライアル 下のボタンから申し込みできます/
【光る君へ】第13話 感想考察
一条天皇役の柊木陽太君、『最愛』で吉高ちゃんの弟・朝宮優役(幼少期)やってたのよねぇ。
吉高ちゃんとはそれ以来の共演かな?
(今回は身分が違いすぎて同じ画角に入ることはないのかな😓)
私が最近観たものの中で1番印象的だったのは映画『怪物』での星川依里役。
これで先月日本アカデミー賞新人賞を受賞した有望な俳優さんです。
今回の一条天皇もナイーブな面を持つ難しい役どころだけど、定子(高畑充希)とのほのぼのシーンでおばちゃんの心は和まされてます☺
定子役の高畑充希さんも14歳の役を見事に演じきっていてかわいらしかったですね。
人身売買
千年も昔から、人身売買のようなものがあったのですね。
貧しい民は口減らしのために泣く泣く子を手放さなければならないこともあったのでしょう。
奉公のようなものならまだいいですが、今回ばかりは人買い人のガラの悪さを見ると、子供たちは奴隷のような扱いになるかもしれません。
文字が読めないために証文の内容を取り違えてしまい、子供が売られてしまった親の気持ちを思うとやりきれないですよね。
この時代、貧しい民の識字率なんてほぼないに等しいでしょうから、いたるところでこんな出来事があったのだと思われます。
せめてあの子供たちが、同じところに売られて助け合って生きていけることを願うばかりですが、それはたぶんないことなのでしょうね😭
辛い出来事だけど最後に私は思いましたよ。
どうかおしんのように強く生きていってほしいと…。
おしゃれな宣孝
ド派手な衣装を着て御嶽詣に行った宣孝ですが、そのことを清少納言が「枕草子」の中で書いています。
「あぢきなき事なり。ただ清き衣を着て詣でむに、なでふ事かあらむ。必ずよも『あやしうて詣でよ』と御嶽さらにのたまはじ」
「つまらぬことだ。人と同じただの浄衣を着て詣でても、何のご利益がある? 絶対に質素な身なりで詣でよとは、まさか御嶽様もおっしゃるまい」
(『枕草子』「あはれなるもの」)
そして、あの衣装での詣でとなったわけです。
3月末日に濃い紫の袴に白い狩衣、そして山吹のとても派手な衣装をまとい、息子の隆光には青色の狩衣、紅の衣、それに乱れ模様をすりだした袴を着せて参詣。吉野から帰る人々は「このお山で、このような姿の人を見たことがない」と驚き嘆いたのだが・・・
4月1日に帰京し、6月10日頃に筑前守の辞任で、その代わりに任官されたことで、「彼の言ったとおりになった」と評判になった・・・というものです。
これまでもポジティブで行動力のある一面を見せてきた宣孝ですが、根っからの奇天烈人間だったということかしら🤣
為時に自分の息子をまひろの婿にと迫られ、あれはダメだと断っていたけどその真意は本当にまひろのような賢い女には太刀打ちできないと思ってのことだったのでしょうか?
昔からまひろのことを気に入っている宣孝ですが、息子にやるくらいなら俺がと思ったのかなぁ🤔
おれも若くておしゃれだろ、まだまだ捨てたもんでもないだろと見せつけたとか…ハハハ笑
この二人がどうやって夫婦になっていくのか早く見たいですね。
笑わない明子が笑ったよ😱
道長の腕の中で身ごもったことを告げた明子だけど、道長も言ったように一切笑顔がありません。
そりゃそうだよね、父の復讐のために道長の妻になったようなもんだもんね。
(しかし、笑わぬ妻であっても抱ける道長って、やっぱり妻を政争のための道具としか考えていないのかな…心の中はまひろとの約束で占められてるのかな…明子にとってはどうでもよいことだろうけど)
明子は、いろいろと復讐のためのチャンスはうかがっていたと思うのよ。
そんな状態で人間笑顔になんかなれるわけないっつーもんよね。
そんな明子が千載一遇のチャンスを得て、兼家の見舞いに行き扇をもらった時に、ふふふふと笑ったあの笑顔の怖さったら…背筋に冷たい汗が走ったわ😱
美しいだけに怖さ倍増なのよ。
腹に子を宿しながら人を呪詛するって…兄の俊賢も言ってたけど、子に影響出ないのかしらね。
とりわけ愛している人の子でもないし、今は復讐のことで頭がいっぱいだから、そんなこと気にならないのかなぁ。
でも、道長との間に6人も子を産むのよねぇ。
なかなかにこの明子という女性の内なる心が今はよくわからないけど、今後の道長との関係性がどうなっていくのか注目したいと思います。
詮子と定子
一条天皇と定子が仲睦まじくかくれんぼをして遊んでいるところへ訪れた詮子。
何やら表情は若干険しいです。
天皇と女御の立場で何してんのっていう思いもあるかもしれませんが、理由は他にもありそうです。
父・兼家のことをよく思っていない詮子は、当然父と同じ考えの道隆とも反目状態に近いのでしょう。
その道隆の子である定子のことをあまりよく思ってないことは考えられます。
ましてや一条天皇は定子ととても仲が良いときている。
母としておもしろくないのは容易に想像できます。
権力を握った父と兄が進めた定子の入内です。
皇太后と言えどもなんの手立ても打てなかった歯がゆさもあるかもしれません。
「これからもせいぜい遊んで差し上げておくれ」
そんな詮子ができることと言えば、嫌味の一つも言うくらいしかなかったのでしょうね。
この先の定子の運命に暗雲が立ち込める序章のようなシーンでした。
ドキドキの倫子との対面
道長が土御門殿に婿入りし倫子が嫡妻となってから、まひろは一度も土御門殿に行かなかったのかな。
歌会サロンも避けてたのかな…行けるわけないよねぇ。
だけど、倫子から文をもらってしまったら行くしかないのか。
高貴な人からの援助の申し出を文で断るなんて、失礼なことだろうしね。
倫子はまひろのことは好きなんだと思う。
だから手を差し伸べようとするし、女同士の悩み相談のように、何の悪気もなく道長の文箱の中にあった漢文の手紙を見せたんでしょう。
そうだと信じる。
(夫のものと言えど、勝手に文箱から文を持ってきちゃうところはどうかと思うけど…)
まさか…まさかね、すべてを知っていてカマかけてるなんてことないよね😅
まひろが漢文の内容を説明しようとした時に、もういいと言うから変に勘ぐってしまったわ。
手紙を見せられたまひろは動揺しただろうけど、道長が大切に持っていてくれたことに少しは喜びを感じてるようでした。
女心ってそういうもの。自分は道長からの文なんて火にくべてしまっていたけどね😅
道長と倫子の子・彰子が恥ずかしがって隠れてしまったことを、倫子は殿に似て人見知りするって言ってたけど、まひろが知っている道長とはまったく違います。
(三郎は足で名前を書いたり、散楽を見に行ったり割と行動的だったよね)
これを聞いてドギマギしているまひろが、居心地悪そうになるのがなんとも印象的でした。
まひろと別れてからの道長は変わってしまったんだという思いなのか、自分の知らない道長を倫子は知っているのだという思いなのか、どちらとも取れそうな感情が見えてくるようでした。
たまらなく辞去しようとした時に、道長が帰ってきて4年ぶりの再会をしてしまう二人。
しばし見つめ合う二人に去来した思いはいかなるものなのか…
来週のオープニングが楽しみですね!
父を亡くした公任くんが、父の助言通りに道兼についていってしまうのを見てそりゃあかんよと思ったり、4年経ってずいぶんと貫禄が出てきた道隆を見てうっとりしたり(はい、私は井浦新さんの大ファンです!)。
やんちゃになりそうな隆家を見て、これがああなるのかぁとほくそえんだりとまあ、今回も第2章の幕開けにふさわしく楽しませていただきました。
来週は大きな星・藤原兼家が逝去する回となるのでしょうか。
老いた兼家を演じた段田安則さんの演技は今回の一番の見どころでした。
兼家最期の時をどう演じるのか、来週の段田安則さんの演技に注目したいと思います。
関連書籍
視聴者の感想(Xより)
にほんブログ村
コメント