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【光る君へ】第47話感想考察・あらすじ「哀しくとも」|平和ボケの公卿らの中、正義を貫き光る実資

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賊の矢に倒れた周明が最期にまひろにかけた言葉は「逃げろ」だった。

自分にかまわず逃げろと、まひろを守ろうとする周明。

泣きわめきその場を離れようとしないまひろを必死の思いで救い出そうとする乙丸。

なんとしてでも敵をくい止めて二人を逃がそうと懸命な双寿丸。

まひろの命は勇敢な男たちによって守られていく…

引用元 光る君へ公式X

第47回人物相関図

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目次
引用元 光る君へ公式X

都では…

  • 隆家は刀伊の者が襲撃してきたと知った時点で朝廷に解文を出していた

    4月17日に頼通に届く。
    居合わせた行成は道長に報告しようとしたが、頼通が止める。

    「父はもはや政には関わっておらぬ。心配をかけてはならぬ。黙っておれ」

  • 翌日、藤原実資が道長を訪ね、壱岐の状況を知らせる

    隆家は、解文を黙殺された時に備え、実資にも文を出していた。

    「朝廷が大宰府と隆家を見捨ててはなるまい」

    道長はすぐに武者を大宰府へ送るように言う。

    実資は日が経ってるので、都を守るために街道を警固するほうが良いと提案する。

  • 道長はまひろの身を案じる

    「生きておれよ……」

引用元 光る君へ公式X
  • 陣定での実資の提案

    海辺の守りを強固にすることが急務→全国各地に警固の武者を差し向けるべき。

引用元 光る君へ公式X
  • 事の重大さを理解しない公卿は取り合わない

    頼通はこのまま様子を見ると判断する.

  • 実資は危機感のない公卿たちや、なんの対策もしない頼道へ怒りをあらわにする

  • 道長も頼通を叱責する

    「民が…あまた死んでおるのだぞ。お前はそれで平気なのか」

    「私は摂政でございます!父上であろうとそのようなことを言われるすじあいはございませぬ!」

  • 頼通は通りすがりに倫子と会い、道長とやりあってしまったことを話す

    「あなたの思うようにやりなさい。……上に立つ者は誰よりも苦しいものではないかしら」


  • 実資が隆家からの文を持って道長を訪ねる

    敵を対馬の先まで追い払ったよ書かれており、道長は安堵する。

    まひろの消息を確かめたかった道長だが、名前を問われて必要ないと取り消す。

褒賞の行方

  • ふた月も過ぎた頃ようやく陣定で武功をたてた者に対する褒賞の件が諮られる


  • 実資は褒賞を与えるべきだと主張するが、行成や公任は必要ないと反論

    刀伊撃退を行った時点で朝廷はまだ追討を命じていなかったから、私闘にすぎないと言う。

  • 実資は怒りを爆発させる

    「都であぐらをかいていた我らが、命をかけた彼らの働きを軽んじるなどあってはならぬ!あってはならぬ!

  • 結果的に褒賞の対象となったのはわずか一人だけだった

  • 公任は大宰府の件を道長に報告にくるとそこには先に実資がいた

    「隆家はお前の敵ではなかったのか!」

    それゆえ隆家のことをかばわなかったと公任は言う。

    道長は答える。

    「起きたことの重大性を考えるべきである。何が起き、どう対処したのか。こたびの公卿らのありようは、あまりに緩みきっており呆れた」

    公任は、自分たちではなく実資を信じる道長に、悔しさをあらわにする。

帰京するまひろを待っていたのは…

引用元 光る君へ公式X
  • 朝廷からろくな褒賞をもらえなかったことを武人たちに詫び、かわりに立派な働きに礼を言う隆家

  • 隆家は平為賢を肥前守に推挙する

    双寿丸も殿について肥前へ行くとまひろに言い別れを告げる。


  • 道長は賢子にまひろから文があったと聞き安堵する

  • 難を逃れ大宰府の政庁に滞在していたまひろは、隆家とともに都へ戻る

    帰ることを渋っていたまひろに乙丸が力の限り訴える。

    「帰りたい!きぬに会いたい!お方様といっしょに帰りたい!帰りたい!会いたい!帰りたーーーい!」

  • 家族はまひろの無事を喜ぶ


  • まひろは賢子に、双寿丸と会い、殿について肥前に行ったことを告げる

    「私、光るおんな君となって生きようかしら」

  • 賢子は、まひろが書いた物語に感銘を受けたと語る

    誰の人生も幸せを実感できるのは束の間のこと。それならば自分が思うように自由に生きたいと賢子は言う。

    「よいではないの。好きにおやりなさい」

  • まひろは彰子に挨拶をしに土御門殿を訪ねる

    旅でのことはまだ気持ちが追い付かず話すことができないというまひろ。

    落ち着いたら物語にすればよいと彰子は言う。


  • 道長と顔を合わせるも言葉はないまま見つめ合う。

引用元 光る君へ公式X
  • 女房に倫子がまひろを呼んでいると伝えられる

    倫子はにこやかにこれまでのまひろとのつきあいを振り返るが、唐突にまひろと道長の関係について尋ねる。

    「それで、あなたと殿はいつからなの?私が気づいていないとでも思っていた?」

つづく…

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矢に射られ海辺で倒れる周明を足の方からじょじょに映してくところは、もしかしたら生きてる⁉️って期待してしまったのではないの😭

でも、周明は目を開けることはなく横たわったまま…

ちょっと期待させておいて死の確認させられるのって、ほんとしんどいのよ😰

脚本も鬼👹だけど、演出もそうとう鬼👹やな!

直秀といい周明といいなぜに不遇な生い立ちの者に、酷い死に方をさせるのよぉ😭

大石先生の顔がほんま👹のように見えてくるわ😖

平和ボケの公卿と正義の人・実資

隆家からの解文を軽んじる公卿たち。
まったく何やってんねん💢

おじいちゃんの顕光はしょうがないとして(いや陣定で寝るなら引退しろや💢)、公任や行成まで朝廷が武力を振るってはならぬと呑気なこと言ってるのには、目の前がクラクラしてしまったわ😤
民がたくさん死んでるって書いてあるじゃん!
命懸けで日本を守ろうと奮闘してる人たちがいるのよ!
彼らは道長と違い民のための政治をしてるわけじゃないってことなんだよね。
情けなかー!!😣

斉信は朝廷が武力を振るうのは良くないと思うが、攻め入ってくる者は討たなければと少しはまともなことを言ってたけどさ。

隆家が実資にも文を送ってたのは賢明な判断だったね。
隆家はきっと公卿たちのボンクラさがわかってたんだろうね。
頼れる人は実資しかないと。
内裏の中だけの世界で外の世界を何もわかってない者たちの政に失望を感じました😓

隆家は、こういう内裏の甘さをわかっているから、独断で刀伊の入寇を迎え討ったんだろうなぁ。

武功に対する褒賞に関しても、道長がいた頃の公任や行成とは違い、そんなもの与えなくていいって言ったのには、実資さん同様、腹わたが煮えくりかえりました。

自分たちは手を汚さずに夷狄を追い払ってくれた者に対して、朝廷は関係ないなどとよくも言えたもんだわと怒りMAXでした💢

その点、実資さんはやはり大局を見るのに長けているし、何があっても正義を貫く人なんだと改めて惚れ直しましたわ😍

「都であぐらをかいていた我らが、命をかけた彼らの働きを軽んじるなどあってはならぬ!あってはならぬ!

もうここの実資さんは、これまでで一番カッコよかった‼️

幼馴染が何人いても、政において、道長は実資さんを一番信頼してたんだろうな。


公任が道長に報告に行った時の実資に対するジェラシーが痛々しかったわ😓

道長のために隆家をかばうことはしなかったという言葉を聞いて、根底にあるのは友情からだったんだという甘っちょろい考えはこれっぽっちも受け入れられないんだわ💢

たかがそんなことのために、事の重大さを見失い、命懸けで国を守った者に褒美も与えないちっぽけな人間だったのかとガッカリさせられました。

道長自身は隆家を敵なんて思ってないこと、どうしてわからないのだろうか。
親友であればこそ、道長の心の奥にあるものをわかってあげるんじゃないのかね。

「起きたことの重大性を考えるべきである。何が起き、どう対処したのか。こたびの公卿らのありようは、あまりに緩みきっており呆れた」

よくぞ、道長言ってくれました!
親友であってもそうバッサリと言い切ってくれる道長の中には、やはり民が一番なのだということがわかる言葉でした。
公任は実資のほうを信じるのかと悔しがっていたけど、自分たちの時代の終わりも予期したのではないでしょうか。
道長がいたからこその自分たちであり、道長が出家し政から身を引いたならばもはや居場所はないのだと。

一連のシーンは、貴族社会の終焉を予感させ、武士の時代が近づいている時代の境い目を描いているようで素晴らしいものでした。

母として

頼通が父・道長とやりあってしまったと倫子に話した時のこと。

頼通は自分が父に対して思っていることをさらけ出してました。

それに対し倫子は「あなたの思うようにやりなさい」と言います。

上に立つ者は誰よりも苦しいものだと言って。

若い頃から道長のそばで苦しみも悲しみも見てきた倫子だから、言えた言葉なのでしょう。

思うようにやらずに後悔するよりは、やってみたほうがいいわよ。でもそれには苦しみが伴うものだから覚悟してかかりなさいって背中を押してやってるんだよね🥹
倫子の人としての大きさ➕母としての大きな愛を感じる言葉でした。

一方でまひろも賢子に対して同じような言葉をかけているのです。

賢子が、誰の人生も幸せを実感できるのは束の間のことで、それならば自分が思うように自由に生きたいようなことを言った時にまひろは「よいではないの。好きにおやりなさい」と賢子の背中を押してあげています。

倫子が言った意味とはちょっと違っているとは思うのです。
倫子は上に立つ者としての心構えを含んでいるのに対し、まひろの場合は、自分も好きなように生きてきたのだから、一度しかない人生、自分の思うように生きなさいって言っているように感じます。

ニュアンスは違えど、子を思う母の愛がこもっていて、二人とも母親なんだなぁと改めて思い知らされる場面でした。

全力の乙丸

周明が矢で胸を射られてしまい、そこから離れることができないまひろを全力で引き離し、まひろを助けた乙丸に涙が溢れました。

乙丸は、まひろの母・ちやはを助けることができなかったという心の痛みをずっと抱えていたんですよね。

だからまひろだけはなんとしても守ろうと心に決めて生きてきた。

そんな乙丸が全力でまひろの肩を抱き抱えて逃げる姿に、乙丸のこれまでの人生までが重なり心がギュッとなってくるのです🥹

いつもいつもまひろを後ろから見守る姿が思い浮かんできて、涙でボロボロです😭

そして、帰京することをしぶっているまひろに、これも全力で「帰りたい!きぬに会いたい!お方様と一緒に帰りたい!」と訴える乙丸にとてつもない愛情を感じました。

乙丸は決して自分のわがままだけで言っているのではないと言うことが伝わってきます。

周明が死んでしまったこの地に、まひろを残すことが不安だったのでしょう。

小屋の中でのまひろと周明の会話を、寝てるふりして聞いていたのかもしれません。

お方様の大切な人らしき人が亡くなった土地に、一人で置いていくわけにはいかない、立ち直れなくなるかもしれないという危機感を持ったのかもしれません。

いやそれ以前にきぬと、お方様を無事に連れて帰ると約束してましたしね。

自分が駄々をこねることで、やさしいお方様は一緒に帰ってくれるかもしれないと思って、わざとやったこと。
乙丸の全力の駄々っ子に、優しさと男らしさを感じます。

今回は、完全に実資と乙丸の回と言っていい回でした。



まひろが倫子に道長との関係を詰め寄られるところで最終回に続くという、大河史上一番最終話が気になる作品となりましたね🙀
最後の最後まで私たちを楽しませ、魅せてくれる脚本です。
泣いても笑ってもラスト1話。
ニュートラルな状態で物語の先を楽しみたいと思います☺️

なおらん

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最終話につづく…
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