やっと結ばれた一条天皇と中宮・彰子。
そして寛弘5年(1008年)、彰子は懐妊する。
宮中は色めきだつが、道長の顔には一抹の不安が…。
第36回人物相関図
【光る君へ】第36話 あらすじ
中宮、漢籍を学ぶ
藤式部を呼び出し、他の女房を下がらせ内緒の話がしたいと言う彰子。
漢籍に詳しい藤式部から漢籍を学びたいと言います。
以前、帝が藤式部に話した白居易の新楽府の一節が気になっていたのです。
亡き皇后・定子も漢籍が得意だったと聞き、自分も学んで帝を驚かせたいと言う彰子。
それ以降、まひろは中宮・彰子の漢籍の指南役となりました。
次の東宮
公任、斉信、行成らは、中宮が皇子を産めば道長は盤石だと言い、またややこしいことにもなると言います。
道長はそれに対し何も答えません。
次の東宮様のお話をするということは、帝が御位をお降りになる時の話をするということだ。この話はもう終わり。
花山院が亡くなったことを道綱が居貞親王に告げます。
これで冷泉天皇の子は私だけになってしまった。我が子、敦明が次の東宮にならねば、冷泉の皇統は途絶える。中宮様のお産みになる子が、皇子でないことを祈るばかりだ、
道綱に中宮のことを逐一報告させようとする居貞親王でした。
土御門殿へ
彰子は、出産のため女房たちを引き連れ土御門殿へ入ります。
久方ぶりにまひろと対面した倫子は、まひろの物語が帝の心を変え、中宮様を救ってくれたと感謝します。
どうか、これからも中宮様を頼む。
倫子に、慣れ親しんだところゆえ自分の家のように過ごしてくれと言われ、気まずげな表情のまひろです。
また、彰子の女房・左衛門の内侍はまひろと道長の仲を怪しみ、赤染衛門に告げ口をするのでした。
ききょうふたたび
皇后・定子が産んだ媄子内親王がわずか9歳で亡くなりました。
ききょうは、わざわざそのために伊周のもとへお悔みに行きます。
伊周は秋には中宮に子が産まれ左大臣の思いのままになってしまった、帝の心さえまでもと嘆きます。
定子一筋の帝だっただけに、ききょうには信じられません。
藤式部という女房が帝のお心をとらえ奉る物語を書き、次第に帝のおみ足が藤壺に向かわれるようになったらしい。
藤式部とい女房がどのような女房かとききょうが問うと、伊周は前越前守の娘だと答えます。
ききょうは一瞬でまひろのことだと悟り驚愕しました。
帝は…今はその者の物語をいたくお好みだそうだ。
伊周様、その物語を私も読みとうございます。
皇子誕生
道長は、中宮の出産の記録を公式のものとは別にまひろにも頼みます。
父としての道長の思いを汲んだまひろはこれを引き受けます。
お産で亡くなった皇后のように自分も死ぬのではないかと不安になる彰子の心を、まひろは自分もそうだったと気持ちを汲んで支えます。
出産の時を迎え、祈禱僧たちは中宮に取りついている物の怪どもを寄坐に移そうと大声で祈りあいます。
一方で、伊周は彰子と腹の子に呪詛をし続けるのです。
物の怪に取りつかれ暴れまわる寄坐に対し、とうとう道長が頭を下げます。
どうか…どうかお鎮まりくださいませ!
すると、悲鳴とともに寄坐が倒れたあと産声があがりました。
皇子様にございます。
その夜、まひろが月を眺めていると道長がやってきます。
めずらしき 光りさしそう盃は もちながらこそ 千代もめぐらめ
その歌の心聞かせてくれ。
中宮様という月の光に皇子様という新しい光が加わった盃は、今宵の望月のすばらしさそのままに、千代もめぐり続けるでありましょう。
良い歌だ。覚えておこう。
その一方で、我が子の出世を企む明子がいるのでした。
五十日の儀
彰子の産んだ皇子は敦成と名付けられ、一条天皇は親王宣旨をくだしました。
子供の誕生50日を祝う五十日の儀が行われると、その夜の祝いの宴は無礼講となり、公卿たちはみなめいめいに酔いしれます。
公任はまひろの局を訪れ戯れごとを言います。
このあたりに若紫はおいでかな?若紫のような美しい姫はおらぬな。
ここには光る君のような殿御はおられませぬ。ゆえに若紫もおりませぬ。
この様子を遠くから見ていた道長は藤式部を呼び、何か歌を詠めと命じます。
いかにいかが 数えやるべき八千歳の あまり久しき 君が御代をば
さすがであるな。
皆が感心している中、道長はすぐに返歌します。
あしたづの よわひしあらば君が代の 千歳の数も数えとりてむ
阿吽の呼吸で歌を交わす二人に周りがざわつく中、倫子はその場をそっと立ち去ったのでした。
まひろと道長の間にただならぬ関係を感じた赤染衛門は、立ち去ろうとするまひろを呼び止め尋ねます。
藤式部、左大臣様とあなたはどういうお仲なの?
つづく…
用語集 大河ドラマ「光る君へ」第36回
五十日の儀(いかのぎ)…生誕50日目に当たる夜に、誕生を祝い、成長を祈る儀礼。
太宗(たいそう)…中国、唐の2代皇帝。
藤原 寛子(ふじわらのひろこ)…藤原道長の三女。母は源明子。
媄子内親王(よしこないしんのう)…一条天皇の第二皇女。母は藤原定子。
冷泉天皇(れいぜいてんのう)…63代天皇。64代・円融天皇の同母兄で、65代・花山天皇と居貞親王(のちの67代・三条天皇)の父。
引用元 大河ドラマ「光る君へ」公式ページ特集より
【光る君へ】第36話 感想考察
中宮や皇后が子を産むのが大変なのって、裏に政治的な思いがあって、呪詛がまかり通っているからなのではなかろうか。
中宮が左大臣の娘だから、金に物を言わせてあれだけの加持祈祷ができるわけよね。
定子の時なんて、伊周と隆家が控えている質素なものだったよね😓
でもさ、近くであれだけガンガン読経が鳴り響き、寄坐が叫び暴れまわってたら、彰子ちゃんもお産に集中できなかろうにね😅
素直でかわいい彰子
まひろに漢籍を習いたいと言う彰子の心の奥には、しっかりと定子への嫉妬みたいなのがあったのね。
それは、おどろおどろしいものではなく、若い子が抱く健全な嫉妬心。
大好きな一条天皇の心を占拠していた定子に、少しでも近づきたいと願う純粋な乙女心がかわいいではないの💕
そして一条天皇が好んで読んでいたであろう新楽府を、自分も学んでお上を驚かせたいと思う彰子。
あんなに笑わず、心の中を誰にも開かなかった彰子が、こんなにも明るく自分の思いを言えるようになるなんてホンマ嬉しいよ😭
一条天皇に皇子を抱かせる時には、好きな青い色の着物を着てたしね。
まひろは物語を書くことによってその話に興味をもたせ、少しずつ一条天皇や彰子の心の扉を開いたわけです。
書物を読むことって、いつの時代も人生に多少なりとも影響を与えるものなんですね。
人の心にスッと入り込むことができるまひろの作家としての筆力は、千年の時を超えても多くの人に響くもので、それはとても希少なことと思います。
それは、史実ではわかり得ぬことだけれど、式部の人生そのものがきっと波乱万丈で酸いも甘いも感じながら生きてきたのだろうと想像できてしまうのです。
懲りぬ伊周
昔っから道長を呪詛し続けてきた伊周だけど、それに反して道長はどんどん力を得ていきます。
どんだけ伊周の呪詛に力がないんだろうか😓
呪詛が効かないから、先週暗殺に踏み切ったのではないの?
それを兄を心配する隆家に阻止されて、呪うことをちっとはあきらめたんじゃないかと思ったんだけどな。
定子が産んだ子・媄子内親王がわずか9歳で亡くなったことも恨む心に拍車をかけたのかもしれませんね。
呪いを彰子と腹の子に向けるところが怖いのよ。
何が何でも敦康親王を東宮とし、自分に力を取り戻したいんでしょうね。
けどさ、金をふんだんにつぎ込んであろう大勢の高僧の祈りの前では、伊周の呪詛なんて及ばないの当然よね😆
最後に道長が頭を下げて「どうかお鎮まりくださりませ!」って言ってからの「おぎゃあ」はエモかったわ。
最後は祈祷の力ではなく、道長の気持ちの勝ちってこと。
恨む心よりも子を思う親の心の方が強いってもんよ!
なぜだ道長⁈
公任がまひろにちょっかいを出していると見えたのかな、道長は。
手招きしてまひろを呼び出して、歌を詠ませるまではいいのよ。
さりげなく困っているまひろを助けたのだろうと思ったわよ。
だけど、そのあとがよろしくない!!
なんかさ、理性のタガが外れて「お前ら、俺の女に手を出すんじゃねえぞ!」って脅しをかけてるような、電光石火の返歌に思えてならんのよ。
それか、まひろが産んだ不義の子が自分の子だと悟ってしまったから、賢子を自分の子として後宮に呼ぶために、ここで全部ばらしちゃおうと思ってやったことだろうか?
感のいい女たちは皆、二人のただならぬ関係を感じちゃってるじゃないの~~!!
中でもとりわけ勘のいい倫子は、はっきりと二人の関係を確信したはず。
自分の目の前で母と父が不穏な感じになるのを見せつけられる彰子を思うと悲しくなるのよ。
せっかくこれまで明るくなったのにさ。
こんなことされたら、まひろだって肩身が狭くなって後宮にいられなくなるよね。
赤染衛門がまひろにストレートに聞いていたけど、まひろは本当のことを話すのだろうか。
赤染衛門に話した上で、倫子との間を赤染衛門が取り持ってくれるとかならいいけど…
彰子のためにもまひろには藤壺に残っててほしい…
道長のやってることが、ここにきてまるでわからなくなったわ😣
さあさあ、倫子が今後どのように動くのか気になりますねぇ~
来週がめちゃくちゃ楽しみです😆
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