打毬の観戦に訪れたまひろが頭から離れない道長。
道長への想いを断ち切ったはずのまひろも、左大臣家の歌会サロンで話題に上る道長にドキドキしてしまう。
母の死の原因という呪いをかけられた二人の恋。
切なすぎる…
第8回人物相関図
【光る君へ】第8話 あらすじ
斉信(金田哲)らの心無いことばを聞いたまひろ(吉高由里子)は心中穏やかでない。
そんな中、宮中で兼家(段田安則)が倒れる。安倍晴明(ユースケ・サンタマリア)のお祓いが行われるが効果はなく、道長(柄本佑)ら兄弟が看病にあたる。
一方、為時(岸谷五朗)を訪ねて道兼(玉置玲央)がまひろの家に突然現れる。母の仇と対峙することになったまひろだったが…
光る君へ公式ページより
疑惑の傷
打毬で兄弟のフリをして共に戦った道長と直秀(毎熊克哉)、そして公任(町田啓太)、斉信、不参加だった行成(渡辺大知)も交えて東三条殿で宴を開きます。
直秀はこのような立派な屋敷に来たのは初めてなので、屋敷内を見せてほしいと道長に頼みます。
道長は直秀を案内しながら、傷のことを尋ねました。
左腕に傷があったが、あれはいかがしたのだ?
散楽の稽古中に小枝が刺さったのだ。
とっさに答える直秀でした。
散楽の稽古に訪れるようになったまひろは、直秀から都の外の話を聞いて興味津々です。
直秀は近々都を離れると言い、海を越えた国への憧れで目を輝かせています。
一緒に行くか?
行っちゃおう…かな…
ふっ、行かねえよな。
笑いながら言う直秀。
ふと、まひろへの想いを言葉にしてしまった直秀だが、まひろの心の中に、道長がいることはじゅうぶんすぎるほどわかっているのでした。
兼家、倒れる!
同じころ、左大臣・源雅信(益岡徹)の住む土御門殿では、雅信と関白・藤原頼忠(橋爪淳)、右大臣・藤原兼家(段田安則)が宴を開いていました。
頼忠によると、花山天皇(本郷奏多)が叔父・藤原義懐(高橋光臣)を権中納言に取り立てようとしていると言うのです。
これ以上義懐の横暴を許さないためにも、三人の結束が必要だと雅信は言います。
兼家はこの機に乗じて、道長を雅信の娘・倫子(黒木華)に婿入りさせてほしいと持ちかけたが、雅信は即答を避けました。
寛和2年1月、権中納言となった義懐は、花山天皇からの下達として「陣定は当分開かない」と伝えます。
そこで兼家は義懐を一喝します。
帝とて誤りを犯されることはある。それをお諫め申さぬままでは、天の意に背く政となり、世が乱れかねぬ。
兼家は、頼忠、雅信とともに花山天皇に直訴に行こうとするが、その場で倒れ、意識を失ってしまうのでした。
忯子の霊⁉
後日、高僧や寄坐(よりまし)も東三条殿に呼ばれ、盛大な祈祷が行われました。
晴明も大勢の陰陽師を従えて邪気払いをします。
その最中に寄坐に霊魂が降りてきて、自分は忯子だと名乗り、眠り続ける兼家に「子を返せ」とつかみかかるのです。
晴明はその後花山天皇に、兼家には亡き藤原忯子の霊が取りついている、右大臣への恨みが強くて成仏できないのであろうと伝えました。
あざ
ある日、為時が内裏の書庫で書物の整理をしていると、道兼が現れました。
為時が兼家の容態を尋ねると、道兼は答えます。
時折正気づくが、ほとんど眠っておる。
為時は、道兼の腕にあざがあるのに気づきます。
道兼は、前夜正気づいた兼家に打たれたと言うのです。
小さい時から父にかわいがられた覚えはない。いつも殴られたり、蹴られたりしておった。病に倒れ、生死の境をさまよいつつも、私を嫌っておる。
同情する為時に、道兼は、自分はどこに行っても嫌われるのだと語ります。
蔵人の務めとして花山天皇のそばに上がっても、兼家の子というだけで遠ざけられると言うのでした。
道兼の訪問
数日後、道兼が、為時と酒を飲みたいと屋敷に訪ねてきました。
突然の訪問に慌てていると、左大臣の姫たちの集いに行っていたまひろが帰ってきました。
道兼との遭遇にまひろは動揺し、自分の部屋に逃げ込みますが、一人になると思い直します。
まひろは母の形見の琵琶を持って、父と道兼の前に出て言いました。
このようなことしかできませぬが…お耳汚しに…
道兼はまひろの演奏を見事だと褒め、誰に習ったのかと尋ねます。
まひろは、母だと答えます。
母御はいかがされた?
母は七年前にみまかりました。
それは気の毒であったな、ご病気か?
自分が殺めた相手とも知らずに尋ねる道兼に、まひろは「はい」と答えて部屋から去って行きました。
道兼が帰ったあと、為時はまひろに頭を下げました。
よく辛抱してくれた。
…私は道兼を許すことはありません。されど、あの男に、自分の気持ちを振り回されるのは、もう嫌なのです。
盗賊の正体
その晩、東三条殿に盗賊が入りました。
逃げようとしたところを武者たちが取り押さえると、そこに道長が駆けつけます。
武者が盗賊の一人の覆面をはがして松明で照らすと、それは直秀だったのでした。
つづく…
用語集 大河ドラマ「光る君へ」第8回
陣定(じんのさだめ)…内裏の近衛陣座で開かれる公卿(くぎょう)会議。
殿上間(てんじょうのま)…内裏・清涼殿の南廂(みなみびさし)にある殿上人の詰所。
寄坐(よりまし)…修験者や巫子(みこ) が霊降ろしをする際に、悪霊や神霊を乗り移らせる童子や人形。
引用元 大河ドラマ「光る君へ」公式ページ特集より
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【光る君へ】第8話 感想考察
「右大臣と手を切っておいて良かったですね〜父上」と嬉々として話す癒しの太郎ちゃん(高杉真宙)、幼すぎて貧しい時の父や母の苦労を知らずに育ってきたのね😅
太郎ちゃんの言うとおり、苦労を知らないに越したことはない。
こういう思考の太郎ちゃんなら、将来公達の中で上手く立ち回って、案外父以上の出世はしそうじゃない?😂
直秀の思い、道長の怒り
山の向こうを見据え、かの国へ渡る夢をまひろに話す直秀の目がキラキラしていて、まひろだってついほろっときちゃうよね。
「一緒に行くか?」は思わず口にしてしまった直秀の愛の告白だよね。
「行っちゃおうかな」なんて、都の外への興味だけで言っちゃうまひろちゃん、その言葉は逆に直秀を傷つけちゃうのよぉ😭
「行かねえよな」の一言がとても切なすぎて…
笑顔で言うから余計にね。
道長やまひろの想いを知っていて自分が入り込む余地なんてないことがわかっている、ましてや身分違いなのも承知でポロッと出てしまった言葉だからこそ、直秀のまひろに対する想いの強さが伝わるのです🥹
いつ死ぬかもわからないから女に惚れたりしないと言っていた直秀の言葉です。
たった一言だけど、こんなに切ない愛の告白があるなんて…胸に刺さりまくったシーンでした。
(それにしても前半の重要人物となった直秀がカッコ良すぎて…密かに道長に仕える者かなんかになって、ずっと出演し続けて欲しいわ)
道長からとっさに出た嘘だけど、直秀が道長を兄上と言う時の顔を見てると、ほんとに兄弟なんじゃないのか⁉︎と思っちゃうんだよね。(やたら上手い打毬とか見るとさ…)
毬でキャッチボールする姿はまるで兄弟のようで微笑ましく思えてきます。
兄弟じゃないとしても、二人の間には確実に友人としての絆はできているはずです。
散楽で右大臣家を笑い者にしたネタをやってはいても、道長にだけは心を許している直秀だし、それを笑い飛ばす度量を持つ道長です。
奇妙に見えるけど、まひろを通してできた友情めいた気持ちはそれぞれにあるはずです。
直秀の腕の傷を見て盗賊ではないかと疑念を抱き、東三条殿の内部を知りたがる直秀を見て確信に変わってるはずの道長が、捕らえた盗賊の中に直秀の顔を見た時の絶望と怒りの混ざった顔が凄すぎて…。
もはや友として認めざるを得ない仲となってしまって、盗賊だと疑惑が芽生えても追求してこなかったのに、どうしてこんなところで捕まってしまっているんだという悔しさと怒り。
とっさにまひろが悲しむ顔も浮かんだことでしょう。
そんな絶望の顔で終わり来週へと繋げるところが、憎い演出なのよねぇ。
どうなっちゃうの?直秀ぇ😭
来週のサブタイトルが「遠くの国」っていうのが気になるわ〜
まさか、まさかだよね🥺
歌会サロン
女の品定めをしていた公達たちをゲスいと思ってしまいましたが、なになに女だって相当な話をしてるんじゃないの😅
倫子がどうやら道長のことが気になっているようだと察したまひろちゃんですが、身分的には非の打ち所のない倫子の想いを知って、男たちが言っていた家柄が大事というのをさらに思い知らされたのではないでしょうか。
少なからず多少のショックを受けていると思うのですが、それ以上にまひろの心を捕らえた赤染衛門の「心だけは己だけのもの。そういう自在さがあればこそ人はいきいきと生きられる」の言葉。
なんか自分も励まされてしまったわ🤣
まひろは出会った人々の言葉によって、心の目を開かされて自分の生きる道を見つけていくようですね。
直秀の「おかしきことこそめでたけれ」で物語を創作する視点に気付かされ、赤染衛門のこの言葉で、心を何者にもとらわれない生き方を模索していくのでしょう。
次に誰の言葉がまひろに突き刺さり、心を揺さぶるのか興味が湧いてきますね。
兼家と晴明
兼家が倒れ、晴明を呼んだ道隆。(頼りなさが垣間見え、この人ほんとに貴子がいないとダメな人間なんじゃないかと思ってしまったわ😂)
兼家と二人きりにしてくれと言ったあと晴明は何をしたのでしょうか。
寄坐に降りてきた忯子の霊を鎮めたのは晴明のようです。
では、兼家に取り憑かせたのも晴明なのではないでしょうか。
二人きりになったのは、そのための準備をしていたのだと思うのです。
そして、花山天皇に兼家には忯子の霊が取り憑いているようだと伝え、右大臣のことを恨んでいるゆえ成仏できないと吹き込む。
花山天皇 VS右大臣の関係をさらに悪化させているようです。
何やら晴明の反逆が始まったように思えるのですが。
政をする人の命運をも操るのが自分の仕事だと言ってのけた晴明です。
私は、もしかしたらこのあとの兼家や道隆や道兼の死は、晴明が操ったものではないのかと思いました。
前回、道長を見て何かを感じたような晴明の顔を考えると、政の中心に据えるべき人間は道長のようななんのケレン味もない人物であるべきと考えたのではないでしょうか。
道長の大成も晴明によるもの、すべてを裏で牛耳るのは安倍晴明だということです。
この考察が間違っていたとしても、人の生死や魂まで操ることのできる安倍晴明、敵にまわしてはいけない怖い人というのは確実です😱
道兼が見舞いにきた時にカッと目を開く兼家、怖すぎです😅
病床に伏せていても権謀術数の策を考える恐ろしいほどの権力への執着に唖然とするばかりです。
父にしばかれたかのような道兼の腕のあざは、どうやって作ったのでしょうか。
まさか病床の兼家がやったとは思えないので、道兼自ら自分を傷つけて作ったのではないでしょうか。
だとすると、それを指示する兼家はほんとに道兼を道具としか思っていないようです。
それがわかっていて兼家の影となり働く道兼に、まひろの母を殺した人物だとしても同情を抱かざるを得なくなってしまいます🥲
兼家の策がハマり、花山天皇の懐に道兼が入り込めたということは、寛和の変ももうすぐですね。前半最大の山場がどう描かれるのか今から楽しみでなりません。
突然の道兼の訪問にも高ぶる気持ちを抑え、家族のために対応したまひろ。
ここでも赤染衛門の言葉が効いていたのかもしれませんね。
東三条殿に現れた盗賊の中に直秀の顔を見た道長。
虐げられている者はもとより人扱いされていないと言っていた直秀ですが、まさか道長はそんな対応はしないよね。
直秀を助けてくれるよね🥹
来週のタイトル「遠くの国」が気になって眠れなくなりそうです😅
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