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【どうする家康】第22話あらすじ・感想考察「設楽原の戦い」|壊れゆく信康の心〜子供たちの葛藤

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亀や瀬名の行動により、なんとか信長の助けを得ることができた家康。

しかし主導権は信長に…。

織田・徳川の一行は長篠・設楽原へと向かうのでした。

第22話は長篠・設楽原の戦いと信康、勝頼、五徳の心の葛藤が描かれた話です。

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目次

【どうする家康】第22話 あらすじ

出陣に備え、甲冑をつけている家康と信康。

立派になった信康を瀬名は嬉しさと寂しさが入り混じった想いで見つめている。

そして胸騒ぎがしてならないのでした。

始まらない戦

五月二十日、織田・徳川の連合軍、三万の大軍勢が設楽原に布陣します。

一方、一万五千の武田軍も手ぐすね引いて織田・徳川軍の動きを待ち構えています。

だが、一向に始まる様子がなく、長篠城の奥平信昌もいら立ちを見せ始めます。

連合軍の兵たちは、この二日間長大な馬防柵を作り続けているだけなのです。

何を考えておる…信長、家康。

武田本陣にいる昌景、信君らも考え込みます。

一方の家康たちも同様に困惑しているのでした。

信康

一体、何を考えておられるのか、信長殿は!

いらだちを見せる信康。

家臣一同からも不平不満が噴出するありさまです。

信康

父上、進言しに参りましょう!

家康、信康、左衛門尉は信長本陣を訪ねることになりました。

信長にはめられる家康

家康たちが信長本陣を訪ねると、信長は秀吉と碁を打っています。

家康

信長殿、ただちに打って出て武田を追い払い、長篠城を救うべきと存じまする。

しかし信長は答えず、碁を打ち続けます。

信長は家康との間に明確な上下関係を認めさせようとしているのです。

家康がなおも声を張り上げようとすると、信盛が割って入り言います。

信長のことを上様と言えと言うのです。

家臣にくだったわけでない家康はあえて信長殿と食い下がります。

しかし、信長と秀吉はのらりくらりと碁を打ち続けるのです。

家康

碁をやめんかっ!

家康が思わずどなると、信長はようやく口を開きます。

織田信長

こちらからは攻めかからん。武田を追い払いにきたわけでも、長篠を助けにきたわけでもないのでな。

信康

では、なんのためにここへ…

織田信長

そんなに攻め入りたければ、徳川勢だけでやればよい。

向こうから攻めさせる手だてはないか、家康たちはひそひそ話し始めます。

家康

一策、献上いたしまする!

酒井左衛門尉忠次

夜のうちに三千から四千の手勢を密かに動かし、ぐるっと長篠の背後に回り、鳶ヶ巣山を…

秀吉

なるほど!いわゆる啄木鳥でごぜーますな!そりゃー妙案だわ!

啄木鳥とは、キツツキが木をつついて驚いて飛び出てきた虫をとらえるように、別動隊を後方から攻め込ませ、敵を前方へ追い出す戦法です。

武田信玄が得意とした戦法で、軍師・山本勘助が考案したとされているものです。

信長の家臣たちはその役を我に我にと名乗り出ます。

妙に芝居かかっているが、こうなっては仕方ないと家康も名乗り出ます。

織田信長

危険すぎる策じゃ、俺の大事な家臣にはさせられん。…家臣でない者がやるぶんには、やぶさかではない。

なおらん

まさかのダチョウ俱楽部なみの小芝居でしかけてくるとは(笑)

家康は信長にまんまとはめられたのでした。

家康

クソみたいな芝居じゃあ!

陣幕の外から聞こえる家康の悔しがる声を聞き、ふんっと鼻で笑う信長です。

左衛門尉、鳶ヶ巣山へ

信長にはめられたことを悔しがる家康ですが、徳川でやるよりほかありません。

徳川の本陣でも、危険な任務でありながら我よ我よと皆名乗り出ます。

それを制したのは左衛門尉でした。

酒井左衛門尉忠次

夜の行軍じゃ、この辺りの地をよう知っておる者でなければできぬ。これは、わしの役目じゃ。

家康

左衛門尉…死ぬでないぞ。

信康や家臣たちも皆、死んではならないと言うのです。

酒井左衛門尉忠次

かえって死んでしまいそうじゃろうが!もっと景気良く送り出さんか!

数正が口火を切り、皆がえびすくいを口ずさみはじめます。

いつも冷静沈着な数正がえびすくいの口火を切るとは、それだけこの任務が厳しいということで、生きて返って来いという強い気持ちから出たのでしょう。

踊り狂う左衛門尉たちを、呆然と見つめている万千代です。

二十日の戌の刻(午後八時頃)、左衛門尉は鳶ヶ巣山へと出立したのでした。

勝頼の戦い

翌朝、突如として鳶ヶ巣山の頂上のあたりでダーンダーンと火花が散るのが見え、長篠城の信昌たちは驚きます。

すぐに勝頼にも報告が。

鳶ヶ巣山砦、敵の手勢に襲われ落ちましてございます。引き上げのお下知を。

武田勝頼

我が父ならどうすると思う?

信玄公は、十分なる勝ち目なき戦は決してなさいませんでした。

武田勝頼

その通りじゃ。だから武田信玄は天下を獲れなかった。
手堅い勝利を百重ねようが、一の神業には及ばぬ。

勝頼は陣を出、大勢の兵たちの前で語り始めます。

武田勝頼

目の前に信長と家康が首を並べておる。…このような舞台はもう二度とないぞ。

勝頼は兵たちを鼓舞する一方で長生きしたい者は止めはせんと言いながらも、さらに続けます。

武田勝頼

死して名を残したい者には、今日よりふさわしき日はない!あれを見よ!

勝頼が指差す方には、見事な虹がかかっているのです。

武田勝頼

吉兆なり!我が父が申しておる!武田信玄を超えてみせよと!我が最強の兵どもよ、信長と家康の首を取って見せよ!お前たちの骨はこのわしが拾ってやる!

熱くなり、槍や刀を振り上げる兵たち。

不安を感じる信君だったが、昌景は先陣を申し出るのでした。

武田勝頼

御旗、盾無しご照覧あれ!出陣じゃあー!

信長の戦

武田が動き出すと、信長が秀吉を連れ徳川本陣にやってきます。

織田信長

信康よ、なんのためにここへ来たのかと聞いたな、教えてやる。俺は武田を滅ぼしにきたんじゃ!よう見ておれ、これがこれからの戦よ。

馬防柵を作ったことにより、鉄砲の扱いに慣れてない者でも狙いをつけやすくなり、武田の兵たちは次々と銃弾に当たり倒れていきます。

秀吉

面白えように死んでくわ!実にゆかいでごぜえますなあ!

秀吉

もはや、兵が強くとも戦にゃあ勝てん!銭持っとるもんが勝つんだわ!ハッハッハッ!

最強の兵どもの最期を謹んで見届けよとぴしゃりと信長に制された秀吉です。

「武田勝頼、見事なり」そう呟き陣幕を出て行った信長ですが、秀吉が去り際家康に呟きます。

秀吉

本当に臣下とならんでよろしいので?

信長の戦を目の当たりにして、言葉も出ない家康と信康です。

信康

父上、これが戦でございますか?
これはなぶり殺しじゃ!

信康の言葉に涙を流す家康…。

戦場に倒れた死体の中には、何発も銃を撃ち込まれた山県昌景の姿もあります。

勝頼はからくも逃れたものの、武田軍は主だった重臣や武将を失い一万人以上の犠牲者を出し、織田・徳川軍の圧勝に終わったのでした。

信長の臣下に

酒井左衛門尉忠次

やむを得んじゃろうなあ。あんな戦を見せつけられてはひれ伏すほかない。

本多平八郎忠勝

織田は我らのはるか先を行っておる。認めざるを得ん。

岡崎城に戻ってきた徳川家臣たちは皆、信長にひれ伏すしかないと口ぐちに言います。

家臣たちの総意もあって、家康は瀬名と信康に話します。

家康

わしは信長殿に従う。

瀬名

そうでございますか…。

今川の出である瀬名にとって織田の臣下になることは耐え難いことだろうがと家康は言うが、瀬名は答えます。

瀬名

お家の安泰が一番大事なことでございます。

家康

信康も承知してくれるな。

どこか虚ろな目でぼーっとしていた信康が我に返り、笑顔で言います。

信康

もちろん承知しております。これからは織田様の元で大いに励みましょう!

そう言う信康を、瀬名は心配そうに見つめるのでした。


その後、家康と瀬名と信康は、信長の元に向かいひれ伏します。

織田信長

徳川三河守家康、ならびに岡崎三郎信康、我に仕えることを許す。

「上様」となった信長は、さっそく武田討伐を命ずるのです。

織田信長

武田勝頼、決して侮るな。あるいは信玄を超える器ぞ。息の根を止めろ。

信康の活躍

六月二日、徳川軍は武田に占領されている二俣城を取り返そうと攻撃を仕掛けます。

鉄砲隊を指揮する信康も大活躍を見せます。

次々に倒れる武田勢。

同月末日には、武節城を攻めるが、ここでも戦場に出て指揮を執ったのは信康でした。

目覚ましい戦績で岡崎城に帰還した信康は、瀬名、五徳、亀に意気揚々と話します。

信康

わし自ら戦場へ出て敵を蹴散らしてやったんじゃ!敵の侍大将を三人、四人と倒してなあ!

興奮気味に話す信康を見て瀬名はそっと席を外します。

家康

気分でも悪いか?

瀬名

いえ…ただ信康が、人が変わったようで…虫も殺せぬ子だったのに。

家康

なに、信康は大したものじゃ…わしよりもはるかに戦の才がある。

岡崎は信康に安心して任せられる、案ずることはないと瀬名をなだめ、家康は浜松に戻って行きました。

信康の涙

戦で気持ちの昂ぶった信康は、その晩悪夢にうなされ飛び起きます。

虚な目で部屋を出る信康。

隣で寝ていた五徳が気配に気づき目を開けていました。

五徳は昼間の記憶を反芻し始めたのでした。

織田信長

五徳は分かっておろうのう?今後、我らが最も恐るべき相手は徳川じゃ。この家の連中をよく見張れ。決して見逃すな。

深夜、侍女に起こされた瀬名は、暗闇の庭に座り込んでいる人影を見つけました。

寝巻き姿の信康が、地に這う虫を見つめているのです。

瀬名

いかがした…信康?

顔を上げた信康を見て瀬名ははっとします。

その目から涙があふれていたのです。

その姿を見て、瀬名は再び言い知れぬ不安に襲われるのでした。

つづく…

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【どうする家康】第22話 感想考察

「設楽原の戦い」

織田・徳川軍の圧勝に終わった長篠・設楽原の戦い。

戦国最強の騎馬隊を持つ武田も、鉄砲の前にはなすすべもなく多数の犠牲者を出してしまったのです。

信玄をも上回る強さであろうと言われた勝頼ですが、家臣たちとの亀裂が垣間見えていました。

史実的にピンチヒッターのように武田の当主となった勝頼(四男であり、母方の諏訪家を継いでいた)が功を急ぐのも分からなくもありませんが、信玄により「戦は勝ってからするもの」を刷り込まれた家臣たちとの間で信頼関係が築けなければ負けて当然でしたね。

聞く耳を持つ。家康にあって勝頼にないものでした。

(しかし、郷敦君の声は素敵でしたねぇ😍)

危険すぎる策じゃ、俺の大事な家臣にはさせられん。

信長の手のひらの上で転がされている家康です。

上様と言わずかたくなに信長殿と言い、家臣となることをためらう家康の心を見透かして言っている信長は、一枚も二枚も上手です。
これから戦のたびに家臣ではない徳川は、危険な任務を背負わざるをえなくなるのです。

信長はここでも、「さ、どうする家康」と問い続けているわけです。

それほど家康のことが好きなの?信長様は🤔と思ってましたが、この後を見るとどうやら違ったようです。

その通りじゃ。だから武田信玄は天下を獲れなかった。
手堅い勝利を百重ねようが、一の神業には及ばぬ。

家臣は皆、信玄の元で働いてきた者たちばかりです。
諏訪家から来て武田を継いだ勝頼は意のままにならないことも多かったはずです。

この時も信玄がしてきたように勝ち目のない戦はしないという考えの家臣たちに苛立ちを感じていたのではないでしょうか。
目の前に信長や家康がいるのに戦わないことなどできるのかと。

天下を獲るには避けてばかりではいられない、そんな戦い方だから父上は天下を獲れなかったんだと言う勝頼です。
そして一の神業を自分はやってみせるという自負もあったのでしょう。
信玄に力を認められ、お前のやり方でやれと言われてしまっているのですから。

信玄に最後にかけられた言葉が皮肉にも、勝頼の判断を狂わせてしまったようです。
家臣たちのことをよく聞き入れ精進するようにと言われていれば、少しは歴史が変わっていたかもしれませんね。

御旗、盾無しご照覧あれ!

武田家では「御旗、盾無し御照覧あれ」 と棟梁が宣言した場合、家臣はそれに反論することは許されないというのがしきたりでした。

どんなに家臣が戦に反対の意を唱えても、勝頼がこの言葉を発したら従うしかないのです。

これまで、武田家というのは重臣の力が強く、いくら当主といえども独断でものごとを決めることはできなかったようです。

勝頼は戦をするために、異を唱えようとする重臣たちを黙らせる最終手段として発した言葉です。

敗戦の一因となった悪しきしきたりですね。

お家の安泰が一番大事なことでございます。

瀬名の一番の願いは、戦がなくなること。
皆が安全に幸せに暮らせることです。

そこには今川の出であるとか、織田は敵であるとかという感情はないのだと思います。
お家の安泰=家族や家臣、民たちが穏やかに暮らせるようにと願い、千代を呼ぶという行動に出てしまった瀬名です。

これは絶対にやばいことです。
どこから、家康の正妻が武田と通じていると露見するかわかりません。
完全に家のことを思って行動することが、築山殿事件になる伏線となってしまってますね。

なに、信康は大したものじゃ…わしよりもはるかに戦の才がある。

父親である家康は信康の本質が見えていないということですね。
離れて暮らし始めて長い時間が過ぎているのでやむをえないかもしれないですが。

虫も殺せぬほどの優しさを持つ信康、信長の戦を見てひどくショックを受けた信康が戦場で自ら指揮を執り暴れ回るのです。
戦の才があるのかもしれないけど、ただがむしゃらにやっているだけで実のないように思えてなりません。

この生来持つ内面と戦での行動という相反するものの葛藤により、信康の心は次第に壊れていくのではないでしょうか。

それが僧侶や下手な踊り手を殺してしまう奇行に走り、信康切腹へと追い込まれていく…。
信康の心の破綻を描くことで、信康切腹事件の序章へと向かっているような気がします。

今後、我らが最も恐るべき相手は徳川じゃ。この家の連中をよく見張れ。決して見逃すな。

信長様はてっきり「俺の白兎」の家康のことが大好きで、家臣にしようとしているのだと思いますよねぇ。
これまでの展開を見ていれば。

しかし、違ってました。
徳川を恐るべき相手とみなしてのことだったんですね。
(最初の頃は好きだったのでしょうけど…😅)

信長を脅すまでに成長してきた家康を恐れたのか、信康の強さを危惧したのか、あるいは、瀬名と武田が繋がっているかもしれないという情報がもう入ってたのか…。

信長は五徳を織田と徳川を結ぶための架け橋となるように嫁がせていたはずでしたが、徳川に危険を感じ始めるとスパイとして扱うのです。
いや、最初からそういう目論見を持ってたのかもしれません。
怖い父親です😱

1576年3月に信康と五徳の間に女児が生まれます。
喧嘩するほど仲がいいと言うけれど、五徳は決して信康のことが嫌いではなかったのでしょう。
そこへ、こわいこわーい父からの命令です。
夫と父、どちらをとるか…。

市は夫を選んだという過去があります。
恐怖を植えつけてでも娘・五徳を従わせなければならなかったのです。
五徳にも試練の時となるようです。


今回は、長篠・設楽原の戦いを通して信玄、家康、信長それぞれの子たちをクローズアップした回になりました。

親を越えようとする子、自分の気持ちを抑え強くなろうとする子、親に逆らえない子、それぞれ抱えているものとの葛藤がこれから取る行動に反映し、悲劇が起きてしまう…。
これまでの回を見返すといくつもの伏線が張り巡らされているように感じます。
復習のつもりでもう一度見返してみると感動も倍増されそうです。

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なおらん

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