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【光る君へ】第30話感想考察・あらすじ「つながる言の葉」|書きためた物を燃やされてしまった母としてのまひろ

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冒頭の干ばつで苦しむ人々のシーン。

猛暑で苦しむ現代の私たちと重なってしまい、恐ろしさを感じました。

将来、このような状況にならないように願うばかりです。

引用元 光る君へ公式ページ

第30回人物相関図

引用元 https://www.nhk.jp/p/hikarukimie
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目次
あらすじリスト
  • 都で干ばつが起きる
  • 命をかけ晴明が雨乞いをする
  • まひろは四条宮で和歌の指導をし、後の和泉式部と出会う
  • 彰子のために倫子は帝に直談判をする
  • 宮中では枕草子が評判を得ている
  • 四条宮で面白い物語を書く者がまひろだと知る道長
  • 物語を書くことに没頭する母・まひろに不満な賢子が書きためた物に火をつける
  • 晴明の助言で道長がまひろを訪ねる
引用元 光る君へ公式X

まひろが夫・宣孝を失ってから三年目の寛弘元年(1004年)の夏、都を干ばつが襲います。

水を奪い合う者や力尽きて倒れる者が出るほどの事態となり、為時の屋敷の井戸も涸れて、まひろたちも命の危機を感じていました。

一条天皇はみずから雨乞いを行います。

帝が雨乞いをするのは実に二百年ぶりのことだが、成果はなく、頼みの綱の安倍晴明は引退してました。

それでも道長は晴明以外に手立てはないと考え、晴明を訪ね頭を下げます。

晴明に体がもたないと断られても道長が頼み続けると晴明が言います。

何を下さいますか。私だけがこの身を捧げるのではなく、左大臣様も何かを差し出してくださらねば嫌でございます。

……私の寿命、十年をやろう。

晴明は承諾し、雨乞いに取りかかります。

夜を徹し、命がけで祈り続けたところ、朝になって恵みの雨が降りだし、人々は歓喜しました。

引用元 光る君へ公式ページ

この頃、公任の屋敷の四条宮では、月に一度、和歌を学ぶ会が開かれていました。

主宰は公任の妻・敏子で、まひろが指導を行っていました。

ある日まひろが紀貫之の歌の解説をしていると、あかねという女性が色香を振りまきやってきました。

先生は歌を詠むとき、そんな難しいことをお考えなんですかぁ?私は思ったことをそのまま歌にしているだけですけれど。

のちに和泉式部と呼ばれる歌人です。

夫がいる身でありながら敦道親王と熱愛中という恋多き女性です。

あかねは敦道親王にもらった『枕草子』の写本をまひろに見せます。

先生の『カササギ語り』のほうがはるかにおもしろうございますよ。

この頃まひろは「カササギが人間の世界で見聞きした出来事を語る」という物語を作って、女房たちに聞かせていました。

『カササギ物語』を聞きたいと女房たちにせがまれ、まひろは喜びを感じていたのでした。


一条天皇は『枕草子』を何度も読み返し、定子を想い続けていました。

伊周と隆家の前で涙を浮かべて語ります。

生まれ変わって再び定子に出会い、心から定子のために生きたい。

『枕草子』をお読みくださり、どうぞ華やかで楽しかった日々のことだけをお思いくださいませ。笑顔のお上を、定子様はご覧になりたいに違いございませぬ。

そうであるな…

引用元 光る君へ公式ページ

中宮・彰子は17歳になり、内裏の藤壺で亡き定子の子の敦康親王と暮らしています。

一条天皇は敦康親王に会うため藤壺を訪れますが、彰子を気にかけることはなく、彰子も自ら話しかけようとすらしません。

定子の死から四年経っても、二人の仲は深まらないままです。

彰子の母・倫子はこのままだとあまりに彰子が惨めだと嘆きます。

何ゆえ帝は中宮様を見てくださらないの?中宮様が何をなさったというの?

倫子は道長に頼み込み、一条天皇と対面する機会を得ます。

中宮への数々の心遣い、ありがたく思っておる。

もったいないお言葉痛み入ります。そのようなお言葉を、どうか中宮様におかけくださいませ。幼い娘を手放し、お上に捧げ参らせた母の、ただ一つの願いにございます。

倫子の大胆な振る舞いに道長は驚愕したが、倫子はひるむことなく続けます。

出すぎたことと承知の上で申し上げます。どうかお上から、中宮様のお目の向く先へお入りくださいませ。母の命を懸けたお願いにございます。

そのようなことで命を懸けずともよい。そなたの気持ちは、ようわかった。

引用元 光る君へ公式ページ


道長はその後倫子を叱ったが、倫子は、結果がどうなろうと待っているだけよりもよいと答えます。

……分からぬ。

殿はいつも、私の気持ちはお分かりになりませぬゆえ。

そう言い放ち倫子は去りました。



どうしたものかと悩む道長は、対応を晴明に相談します。

すると晴明は、今は闇の中にいる状態だが、いずれ光がさすと答えます。

今、あなた様のお心の中に浮かんでいる人に会いにお行きなさいませ。それこそが、あなた様を照らす光にございます。

道長は、公任、斉信、行成を土御門殿に招いて羮次(あつものついで)を行います。

食事をしながら、一条天皇の目を彰子に向けさせる方法を尋ねたところ、行成が、一条天皇のために『枕草子』を超えるおもしろい読み物を用意してはどうかと提案します。

さらに公任が、妻が開いている和歌を学ぶ会におもしろい物語を書く者がいると言うのです。

前の越前守・藤原為時の娘だ。所詮女子どもの読むものだが、妻も先が楽しみだと心奪われておる。

引用元 光る君へ公式X

まひろは娘の賢子に、文字を教えていました。

しかし賢子は、まひろの厳しい指導についていけず、為時に助けを求めます。

よいよい、あっちで遊んでおいで。母上にはじいが詫びておくゆえ。

為時は賢子を溺愛し、あまやかしがちだが、まひろは賢子に学問を身につけ、自分の生き方を自分で選び取れる娘に育てたいと願い、厳しくしつけていたのでした。


ある日、まひろが物語を書いていると、賢子がきておはじきがしたいとせがんできました。

引用元 光る君へ公式X

今はちょっと忙しいの、許してね。

嫌だと駄々をこねる賢子をいとが無理やり連れていきました。


その晩、まひろが部屋を出たすきに賢子がやってきて、物語が書かれた紙を一枚取ると、燭台にかざして火をつけます。

そしてその火で、まひろが書きとめた原稿を燃やして逃げ去ったのでした。

戻ってきたまひろは逃げる賢子と燃えあがる炎を見て驚き、火を消し始めます。

為時やいとも駆けつけて、なんとか火の手は収まりました。


泣き続ける賢子をまひろは激しく叱りつけます。

思い通りにならないからといって、火をつけるなぞ、とんでもないことです。人のやることではありませんよ。

ごめんなさい。

懸命に書きつづった物語をすべて娘に燃やされた事実に、まひろは打ちのめされるのでした。

翌日、為時は賢子を連れて賀茂神社へ参拝に出かけます。

まひろには存分に書くようにと言って出かけたが、いざ一人になるとまひろは、心が乱れて筆が進みませんでした。

気分を変えようと庭に出ると、門の方から狩衣姿の男性が現れました。

身分を隠すために変装した道長でした。

つづく…

用語集 大河ドラマ「光る君へ」第30回

羹次(あつものついで)…野菜や魚肉を熱く煮た吸い物(鍋料理)を囲んで行う饗宴。

敦道親王(あつみちしんのう)…63代・冷泉天皇の第四皇子。母は藤原兼家の長女で道長の同母姉である超子。居貞親王(いやさだしんのう/のちの三条天皇)の同母弟。

位記(いき)…位階を授与する際に発給する公文。

カササギ…織姫と彦星の年に一度の逢瀬のために、織姫を羽に乗せて、天の川をこえてゆく鳥とされた。

『群書治要』(ぐんしょちよう)…中国、唐代の政治書。50巻。唐の2代皇帝・太宗の勅命により魏徴(ぎちょう)ら高官たちが編纂(へんさん)した。

為尊親王(ためたかしんのう)…63代・冷泉天皇の第三皇子。母は藤原兼家の長女で道長の同母姉である超子。居貞親王(いやさだしんのう/のちの三条天皇)の同母弟。

内記(ないき)…律令制において、中務省(なかつかさしょう)に属する官職。詔勅・宣命の草案を作り、叙位の文書交付や記録などをつかさどった。

飛香舎(藤壺)(ひぎょうしゃ/ふじつぼ)…後宮の殿舎のひとつ。壺(中庭)に藤を植えたことから「藤壺」ともいう。

『枕草子』(まくらのそうし)…清少納言によって書かれた随筆。平安中期の宮廷内の女性たちの暮らしや、考え方を知ることができる貴重な作品。

劉 希夷(りゅう・きい)…中国、初唐の詩人。

引用元 大河ドラマ「光る君へ」公式ページ特集より

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太郎ちゃんが出るだけで、為時一家がパッと晴れやかになるのよ😁

太郎ちゃんも女の家に通ったあと、仕事サボるヤンチャ貴族になったのね😆

太郎ちゃんの出番をもう少し増やしてほしいものです。

命をかけた晴明の雨乞い

命の危険を感ずる大旱ばつで二百年ぶりに帝自ら雨乞いしたってのに、なんの効き目もないとは…😔
これはさ、一条天皇の気持ちが死しても尚定子に向いているのを、天に見透かされているせいじゃないのかね。
出家した定子に執着し、神事を疎かにしてきた報いを今も受けているのではと思えてならんのよ。
あの様子から見ると、雨乞いにも身が入ってなかったと察するわ。
いつまでも定子定子って鬱陶しいねん!
どうも後ばかりを見て前を見ようとしない男って(帝といえど)好きになれんのよね😓

その点、晴明は御年80を超えて体力的にもヤバいのに、道長の寿命の10年をも差し出させ、まさしく命懸けで雨乞いを行ったわけです。
心構えからして違うっつーの。

しっかしねぇ、かつてこれほどまでにユースケサンタマリアをかっこいいと思ったことはなかったわよ。
雨乞いのシーンはホントカッコよかった‼️

竜神 広くあつく 雲を作り 甘雨を下したまえ 民の渇きをうるおしたまえ ジャッって😳

力尽きるまで行った雨乞いの後の雷雨で、晴明の力の強さを思い知らされましたね。
命をかけて物事に当たる男の人って美しいですわ😍
雨の中倒れている晴明を見た時は、死んだのか⁉️って思ったけど(須麻流も泣いてるからさ)生きててよかったよ😭

晴明さんは、最後に道長に大切な言葉を残して退場ってことになるのかしら。
今心に浮かんでいる人に会いに行けとは、まひろのことよね。
やっぱりさぁ、すべてを操ってるのは晴明って思えるんだわ。

道長と倫子

帝が彰子のことを見向きもしないことを見かねて、母として命をかけて一条天皇に物申す倫子。
母としては痛いほど気持ちがわかるのよ。
でもね、道長の立場としては、恐れ多くも帝相手に言うことではないと倫子を叱るのもわかる。

倫子は道長に対して「殿はいつも私の気持ちは分かりませぬゆえ」と含みを持たせた言い方をするのよね。

隠し持っている文の存在は知っているので、殿は心に忘れられぬ方がいる、だから私の心などわかるはずもないって言ってるんだと考察するんだけど、それがまひろだってことに気づいているのかどうかはまだ読み取れません。

このあとに伊周の呪詛シーンが来たってことは、夫婦の仲が拗れていくのも伊周の呪詛のせいかもしれないですね。
一つ一つ道長の大事なものを奪うと言って呪詛し始めて四年。
伊周の恨みが凄まじすぎる😱
けど、あまり効き目もないのかも😅

子育て迷子中のまひろ

宣孝が死に、父・為時も官職を失い、自分が支えなければとまひろは考えたはず。
(道長が為時に嫡男の漢詩の指南役を与えてくれたので、食べるに困ることはないと思うけど)
そこへ転がり込んできた(?)四条宮での和歌の指南役。
まひろにとっては、願ってもない仕事だったことでしょう。
好きに物語も書け、四条宮の女性たちには評判も良いので、この仕事にかけたいと思う気持ちは、現代の子供を育てながら仕事に打ち込む女性と重なるものを感じてなりません。

まひろは決して賢子を疎ましく感じているわけではないのです。
自分を支えてきた学問を賢子にも教えて、生きる糧にしてほしいと願う母の気持ちはよくわかります。
また、まひろは文字を読めない民の悲惨な状況も見てきたので、教育において厳しくなっても仕方ないのかもしれません。
しかし愛ゆえの行動だとしても、幼い賢子には通じるわけもなく、母にかまってもらえない淋しさだけが積み重なってしまうのです。
子育てって難しいですよね😣

為時が賢子を連れ出し、まひろに一人で思う存分書けという言葉には、一人になって少し頭を冷やしてみなさいって意味を含んでいると思うのです。
物を書くことと娘を育てることのバランスをよ〜く考えなさいと諭す父としての優しさを感じます。


しかし、感情の赴くままに、まひろが書いた物語に火をくべる賢子って、まひろそっくりの激しい気性の持ち主よね😅

すっごい剣幕でまひろは賢子を怒ってたけど、火をつけたことだけを怒っていて、自分の書いた物を燃やされてしまったことに関しては言及してなかったので良かったです。
もし、そのことに関して恨みがましく言っていたら、賢子の心は完全にまひろから離れてしまっていたことでしょう。

子育てに試行錯誤しながらもがんばるまひろが、父やいとさんの手を借りながら、のんびりと賢子を育てていけることを願ってやみません。



今週から登場した恋多き女性、和泉式部。
だんだんとまひろが源氏物語を書く環境に近づきつつあるようです。
予告で流れた「いずれの御時にか…」とうとう書き始めるのか!
まひろを訪ねる道長のシーンで終わってしまって、また二週間、目の前に人参ぶら下げられた状態にされるのですね😓

なおらん

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