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【どうする家康】第8話あらすじ・感想考察~「三河一揆でどうする!」|短慮な家康と揺れ動く家臣達

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戦続きで財政難に苦しむ家康。なんとかして三河を救わなければならない。

家康は、守護不入の権を盾に年貢を納めず財を成す一向宗寺院を調査し、誰も成し得なかった年貢の取り立てを実行するのだが…

第8話は先週から続く三河一向一揆の本編突入編です。

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目次

【どうする家康】第8話 あらすじ

家康の強引な行動に瀬名は浮かない顔をしている。

そこへ、土屋長吉がどたどたと足音をたてて、血相を変えてやってきたのであった。

本證寺の逆襲

長吉は、門徒たちが奉行の屋敷を襲い、取り立てた米を奪い返したと言う。

家康(松本潤)は寺側が事を構える気などないだろうと高をくくっていたのです。

怒った家康が、本證寺に送った使者も斬り殺されてしまいます。


「下手人を引き渡せと伝えよ!かくまえば、軍勢を率いて寺に打ち入るとな!」

「お寺と戦をするおつもりですか」


瀬名(有村架純)の心配もわからぬわけではないが、家康は少し煩わしさを感じそっぽをむいてしまいます。

だんだん瀬名との関係があやしくなってきましたね。




家康の脅しは火に油をそそぎ、本證寺をはじめとする一向宗の寺に、各地から武器を手にした門徒が続々と集まってきます。

彼らの中心には空誓(市川右團次)が。

誰もが救われるために集まる場所を踏みにじる家康に対し、「仏敵」と言い門徒たちを煽るのです。


「ええか、わしらみんなの暮らしは、わしらみんなで守るんじゃ!」



隣にいた千代(古川琴音)もさらに続けます。


「進む者は往生極楽、退く者は無間地獄よ!」

家康の誤算

「殿、えらいことをひてくれましたな」

忠吉翁(イッセー尾形)が真っ先に口を開くと皆、恨みがましい上目遣いで殿を見ます。

なぜこんなことに…

すべては家康の独断で招いたことだが、もはや武力で鎮圧するしかないところまできているのです。


「一揆じゃ!」

「そんな馬鹿な…」


あれほど寺には触るなと言ったのに、勝手なことをした家康に数正(松重豊)も怒り心頭です。

そこへ左衛門尉(大森南朋)が割って入り言います。


「ただちに三か寺に軍勢を差し向け、すみやかに鎮めるほかありません」


心配する瀬名が寺と戦うのかと口をはさむと、忠吉翁が家康をかばうように言います。


「この国の主は殿であると、寺の連中に知らひめねばなりませぬ」


それでもお寺側に皆の家来がついたらと案ずる瀬名に家康は答えます。


「馬鹿を申せ、我が家来に寺の側につく者などあるはずが…」


そこへ、長吉が再び駆け込んできて報告します。


「じょ、城下の御家来衆が…たくさん寺に向かって…」


家康の目論見はことごとくあまかったのでした。

やらなければならない戦い?

武装して大台所に集まる家康家臣団。

多くの家来たちが向かった寺と戦うことに、皆肩を落としています。

そこで夏目広次(甲本雅裕)が遠慮がちに口を開きます。

夏目家の家来は多くが一向宗徒なので、家来にむかって矢を射かけることはどうしても気が進まぬと言うのです。

広次の言葉に、気持ちはよくわかると瀬名も同感です。


「瀬名、おなごが口を出すな」


夏目家だけでなく本多家でも多数寺についた者がいると言います。


「これでは戦なんてできやせぬな」


瀬名が再度口を挟むと、とうとう家康は大きな声を出してしまいました。


「瀬名!奥へ行っておれ!」

夫婦の間の距離がだんだんと広がっていくようですね。

「本多正信、そなたは信心などほど遠かろう」


正信(松山ケンイチ)は喜んで勤めたいが、足の古傷のせいで、どうにもこうにもならないと言います。


「臆病者のイカサマ師が、戦わぬのなら出ていけ!」


芝居かかった正信の態度に毒づく平八郎(山田裕貴)です。

正信はけろっとした態度で、無念じゃ無念じゃと大仰に言いながら出ていくのでした。


「お前たちはわしの家臣じゃろう!」


次第に怒りがこみあげてくる家康。

ちぎれ具足をまとった小平太(杉野遥亮)だけが、仏のバチなど畏れないので兵をくれたらいずれの寺も攻め落としてみせると意気揚々です。



しかし、誰も続こうとしません。

見かねた数正が発破をかけます。


「これはやらねばならぬことじゃ。…ためらわず成敗すべし!さもなくばもっと面倒なことになりますぞ!

しかたなく皆、出陣することに…

ひとまず胸をなでおろす家康です。

ばらばらになる「家」

重い腰を上げて寺を攻める家臣たちですが、敵の守りは堅く鉄砲までたくさんあります。

なにより門徒兵たちは、死ねば極楽浄土に行けると思っているので、死ぬことを恐れずに喜んで戦うのです。

その中には槍を振り回す渡辺盛綱(木村昴)の姿も…

盛綱は知らなかったとはいえ殿をひっぱたいてしまったことを重く受け止めて、一向宗側についたのでした。

そんな理由で殿を裏切るなんて、武勇に優れたジャイアンも案外気が小さいようです。



負傷者が多数出て劣勢に追い込まれる家康軍。

僧侶が大将とは思えない戦運びに、誰か軍師がついているのではないかと勘繰る左衛門尉です。

夏目広次が、恐れながらと口を開きます。


「空誓上人は…これまで通りに、寺々の不入の権を守りたいだけ…ならば…これまで通り、何もかも元通りというわけには参りますまいか…」


考え込んでいた数正が出来ぬと一蹴。

今、兵を引いて家康が空誓に屈すれば、三河を束ねていくことなどできはしないと。


「…一つの家が…ばらばらじゃ」


瀬名のつぶやきに、一言もない家康でした。

混乱する三河

一向宗との混乱に乗じ、三河では吉良義昭(矢島健一)と大草松平昌久(角田晃広)が謀反を起こします。

この騒動の裏には千代の暗躍があることなど、まだ誰も知りません。

謀反の報せはすぐに家康にも届きます。



一向宗とかかわりのない者の蜂起ににわかに信じられない家康。

恐れたことが起きたと数正が静かに言います。

家康は以前鷹狩りの場で信長(岡田准一)に言われたことを思い出したのでした。

「こいつらが手を組んで立ち上がったらどうする」と。

現実となってしまった今、これ以上の謀反者を出すまいと、軍勢を差し向け討ち取るよう指示する家康です。

しかし、次々に蜂起があり、三河国内は内戦状態に陥ります。


「なにゆえ、皆わしを裏切るんじゃ…」


うろたえる家康にとどめを刺したのは夏目広次の裏切りでした。

名前を覚えてもらえなくて何度も間違えた名を呼ばれたら、殿の元を離れたくなる気もわかるわ。



城下には離反をよびかける吉良の密書が飛び交っているもよう。


「もはや手段を選んではおられませぬぞ」


数正の勧めで服部党を潜入させ、空誓と裏で操る軍師を亡き者にしようとするのです。



半蔵(山田孝之)や大鼠(松本まりか)は門徒宗に紛れて寺に侵入します。

しかし、そこで見た者は…

岡崎城に長吉が現れ、本證寺攻めの部隊から助けの手勢を求められてるとの報告が。

そこで家康は自ら出陣することを決めます。

寺側についた家臣たちも家康の姿を見れば心を変えるかもしれないと思ったのです。

長吉の先導で進むも、寺内町は閑散としていて人っ子一人いません。

すると、突然長吉が駆け出し物陰に身を隠します。

ただならぬ気配に気づくと、掘っ立て小屋の窓からいくつも銃身が向けられているのです。


「殿を守れぇっ!」




だが、家臣たちより早く銃口が一斉に火を噴き、衝撃に耐えられず家康は倒れこんだのでした。

意識が朦朧として動けない家康に槍が振り落とされました。

軍師の正体

家康は夢うつつの中で、駿府でのある日の記憶がよみがえります。

義元にこの国の主は誰ぞと問われた時のことです。



義元は天下の主は汗水たらして働いている民だと言います。

そして我らは民に生かされていると。

あの者たちに見放されたときこそ、我らが死ぬ時だと。




家康が意識を取り戻すと、そこは岡崎城で皆が心配そうに見ています。

弾丸は兜が受け止め、命拾いしたのです。


「長吉…長吉は…」


槍が振り下ろされた時、長吉が覆いかぶさり助けてくれたのでした。

瀕死の状態で手当てを受けていた長吉の手をとる家康。

長吉は家康を罠にはめたことを詫びます。

彼は熱心な一向宗徒で仏と主君の間で苦しんでいたのです。

苦しさの中、息も絶え絶えの長吉が家康にささやきます。


「お気をつけなされ…裏切り者は…まだ…近しい…ご家臣にも…」


そう言い残し、長吉は息絶えたのでした。


長吉の最後の言葉を聞いて疑心暗鬼になる家康。

その場にいる誰もが信じられなくなります。

唯一信じられるのは瀬名のみ。瀬名の手を取り、その場を去っていきます。


居室に戻った家康は、廊下の暗がりに半蔵がひざまずいているのに気づきます。


「やったのか?」

「空誓の軍師に…阻まれました」


半蔵に耳打ちされたその名はー本多正信だったのでした…。

つづく…

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【どうする家康】第8話 感想考察

「三河一揆でどうする!」

どうするもなにも、自分が招いたことでにっちもさっちもいかなくなった家康。
まだ若く青臭い面がひじょうにするどく描写されていました。

自分の意見が通らないとわかっていると、誰にも言わずに我を通そうとする若者は現代にもいますね。
そして失敗し手が負えなくなると慌てふためく。
正に「どうする家康」での三河一向一揆は、そういった切り口で描かれているからこそおもしろいのです。

後に天下人となり、神君と言われるほどの人物となった家康も、若い時は何度も失敗し、泣きべそをかき、家臣たちに裏切られたり戒められたり支えられながら成長していくのです。
まさにRPG的ドラマですね😊

戦国乱世でこれほどの危機を何度も経験しながら、命を落とさなかった家康の運の良さにも目を見張るものがありますね。
運を引き寄せる強さが内に秘められていたのでしょうか。
今の情けなさが際立つ家康からは想像もつかないですが😂

家康の成長過程になくてはならないもの…義元公の教えもその一つです。
これほど家康に影響を与えた義元は、かつて描かれたことがあったでしょうか。
萬斎さんの清廉さが義元の言動に箔をつけていて、駿府での回想シーンが説得力を増しているようです。
家康の内なる強さというのは、義元の教えを思い出したり、ピンチで得た教訓を活かしていったんだろうなと思います。
まぁ、義元の教えを今まで忘れてたところが問題なんだけどね😓
それも若さゆえなんでしょう。
萬斎推しの私は、これからも駿府での回想シーンを期待しちゃいます🥰


三河一向一揆という家康危機の回で、私が気になったのが家康と瀬名の夫婦としての関係性です。
瀬名が家康の行動に疑問を呈し口を挟むことに、家康はわずらわしさを感じていきます。
史実上のことを考えると、これからだんだん瀬名との仲は冷えていくのかなぁと思ってしまうのですが…
今回、結局最後は瀬名しか信じられないってところにいきつくんですよね〜🤔

思い通りにいかなく、だんだんだんだん苛立ちが大きくなって妻に当たることがあっても、最後には瀬名のところへ帰巣する😆
いやいや青すぎるでしょう〜😫
瀬名との関係性でも若き日の家康の青さがしっかりと出ていました。
私だったらこんなイラチなダンナ様御免ですけどね🤣🤣


長吉は、信仰と主君の間で苦しみながらも、最後は家康をかばって死んでいくのに対し、本多正信の軽薄さは比較対象としておもしろく考えさせられます。
おそらく長吉は熱心な一向宗徒だったのでしょう。
しかし、最後は家康をかばい主君に命をささげるのです。
本多正信も一向宗徒であったようですが、熱心さを少しも感じさせない飄々とした態度なのに、寺側の軍師として家康にとことん敵対する。
本心を見せないところに家康も視聴者も騙されてしまうのです。

主君と信仰の間で揺れ動く家臣と揺れ動かない家臣。
彼らの心情の違いはどこにあるんでしょうね。
そんなことに興味を持つと歴史好きになるのかもしれません。

いや〜松ケンの演技が素晴らしい‼️
来週の展開が待ち遠しいですね。
今のところ、本多正信=松山ケンイチは最高のキャスティングです😊



三河一向一揆で家康を裏切り一揆側についた主だった家臣、夏目広次、渡辺盛綱の理由がそれぞれ違うようです。
夏目は名前を覚えてもらえない&家来と戦うことへの苦悩。
盛綱は殿をひっぱたいてしまったことで殿の元にはいられないという気持ちになってのこと。
おそらく来週は本多正信に焦点が合わされて、なぜ一揆側についたのかの理由が描かれるのではないかと思います。
それはきっと家康にとっても重く受け止めなければならないものでしょう。
副題の「守るべきもの」に関わることだと思います。
今回の二人の理由は、来週の三河一向一揆の本多正信が明かす真の理由を引き立たせるものとなるのではないでしょうか。
胡散臭い、イカサマ師と言われても、瀬名奪還のために知力を尽くして戦った家臣なのですから、一揆側についたそれ相応の理由があるはずです。
とにもかくにも来週は本多正信(松山ケンイチ)に注目です‼️

いや〜それにしても若き日の家康のイラチっぷりはすごいですね🤣
松潤ナイス演技です😂👍

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なおらん

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